長野県といえば全国で4番目に広い県になります。「日本アルプス」が縦走する海のない内陸県であり、冷涼な気候を生かしたキャベツやレタスの高原野菜のほか、わさびの栽培が盛んです。観光地としても人気で、野沢温泉や湯田中温泉など歴史ある名湯のほか、「松本城」や「善光寺」など全国的に有名な国宝も。
この長野県にライバルがいるとすればどの都道府県なのでしょうか。本記事ではマイナビニュース会員を対象にアンケート調査を実施。結果をランキングにまとめました。アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」とともにご紹介しますので、ご自身のイメージと照らし合わせてみてください。
長野県のライバル県ランキング
長野県にライバルがいるとすればどの都道府県だと思うかを得票数の多かった順にランキングにすると、下記の通りです。
1位 山梨県(24%)
2位 北海道(15.8%)
3位 岐阜県(15.1%)
4位 新潟県(11.6%)
5位 群馬県(6.8%)
6位 青森県(5.5%)
7位 岩手県(3.4%)
8位 山形県(2.7%)
ここからは各都道府県の概要と、アンケートに寄せられた「ライバルだと思う理由」などをご紹介します。
1位 山梨県(24%)
長野県のライバル県ランキング、1位は「山梨県」でした。長野県の東側に隣接し、同じように海のない内陸県の山梨県。県境には「日本の屋根」と呼ばれる山脈のひとつ・南アルプス(赤石山脈)が連なり、南側には世界遺産の富士山が。「ダイヤモンドフジ」などの絶景が楽しめる富士五湖や開放感ある温泉など、リゾート地としても人気です。
山梨県では盆地ならではの寒暖差を生かし、果物栽培が盛ん。なかでも桃とぶどうの生産量は日本一を誇り、ワイナリーの数も日本一とされています。また、きなこ餅に黒蜜をかけて食べる「信玄餅」は山梨土産の定番。もちもちの麺をたっぷりの野菜で煮込む「ほうとう」も山梨グルメの定番です。
ライバルだと思う理由
「フルーツやスキーなど、特徴が似ているので」(35歳男性)
「隣り合っているが、山梨県には富士山があるから」(53歳男性)
「どちらの県も自然豊かで温泉もあるため、旅行の行き先を考えるときに迷うことがある」(60歳男性)
「海のない県で、どちらも観光でがんばっているイメージ」(64歳男性)
「どちらの県も、移住先として人気があるので」(62歳男性)
2位 北海道(15.8%)
2位は「北海道」でした。東京都の約40倍という広さを誇り、札幌、函館、富良野、知床など、魅力的な観光地をいくつも抱える北海道。手付かずの大自然や温泉、海鮮グルメなどが楽しめ、「都道府県魅力度ランキング」で常に1位をキープする絶対的な存在です。
長野県と北海道の共通点といえば、やはりスキーは外せないでしょう。広大な土地を生かした充実のコース、絶景、パウダースノーが楽しめると多くの観光客が訪れます。札幌市内からアクセスしやすいスキー場もあり、市内観光と併せて楽しめるところも魅力。
ライバルだと思う理由
「スキーなどのウィンタースポーツで競い合っているイメージ」(35歳男性)
「長野と札幌が冬季オリンピックの開催地であることから、ウィンタースポーツに適した場所として互いにライバル視していそう」(54歳男性)
「雪が豊富にあり、美味しいものが多いという点も似ているから」(47歳男性)
「冷涼な気候で、果物が多く生産されているので」(69歳男性)
3位 岐阜県(15.1%)
3位は「岐阜県」でした。長野県の西隣りに位置する、岐阜県。面積は長野県が全国4位なのに対して全国7位、人口は長野県が16位で岐阜県がそれに続く17位、地形も山がちであることなど、特徴が似通っている県といえます。日本三大清流のひとつ・長良川が流れ、鮎の産地として有名。「ぎふ長良川鵜飼」は夏の風物詩です。
観光では、岐阜県北部の世界遺産「白川郷合掌造り集落」や、豊かな自然と歴史的な町並みに触れられる飛騨高山エリアが代表的。飛騨牛、鶏ちゃん、高山ラーメン、鮎料理、朴葉(ほおば)みそ焼きなど、美味しいグルメも充実しています。
ライバルだと思う理由
「長野県の隣で、土地の広さや、海がなく山が多いことなどが同じなので」(53歳男性)
「山が多く、ゆかりのある有名な武将がいるから」(58歳女性)
「観光資源が似ていると思うので」(48歳女性)
4位 新潟県(11.6%)
4位は「新潟県」でした。長野県北部に接し、日本海に沿って東西に長くのびる新潟県。長野県と同様に温泉地やスキー場が豊富にあり、越後湯沢温泉や月岡温泉などの有名な温泉地や、苗場や湯沢高原に代表されるスキー場に多くの観光客が訪れます。
県内を長さ日本一の信濃川が流れ、日本海に注ぐ下流域の筑後平野は日本有数の米どころ。「こしひかり」はその代表的な品種で、山間部の豪雪地帯で育つ「魚沼産こしひかり」は贈答用としても人気です。信濃川の河川敷では日本三大花火のひとつ・長岡の花火大会が行わわれ、迫力満点の花火が打ちあがります。
ライバルだと思う理由
「スキーに行くときに、どちらの県も候補になるから」(43歳男性)
「上杉謙信と武田信玄の時代からライバルなのでは」(58歳女性)
5位 群馬県(6.8%)
長野県のライバル県ランキング、5位は「群馬県」でした。長野県の東隣りに位置する、群馬県。長野県と同じく海のない内陸県で、近郊産地としてねぎ、白菜、レタスなど多種類の野菜が栽培されています。長野県との県境に近い嬬恋村はキャベツの一大産地として有名です。
群馬県には日本屈指の歴史ある温泉地が多く、草津温泉、伊香保温泉、水上温泉、四万温泉などがその代表格。世界遺産の「富岡製糸場」、ホワイトタイガーが見られる「群馬サファリパーク」、東洋のナイアガラと称される「吹割の滝」などの観光地もあります。
ライバルだと思う理由
「近隣同士で、温泉地がたくさんあるところが似ているので」(55歳男性)
「隣り合っているので、軽井沢が長野県なのか群馬県なのか一瞬迷うことがある」(29歳男性)
6位 青森県(5.5%)
6位は「青森県」でした。本州の最北端、三方を海に囲まれた青森県。ほぼすべての地域が豪雪地帯となっており、なかでも陸奥湾に面した青森市は「世界一雪が積もる都市」と呼ばれています。雪はミネラルたっぷりの地下水となって陸奥湾へ。ほたてやいかなどの特産品がとれる豊かな海を保っています。
青森県といえば、りんごを思い浮かべる人も多いでしょう。日本海側のつがる市を筆頭に県内各地で栽培され、その収穫量は日本一。日本で栽培されるりんごの約6割が青森県産で、「ふじ」が最も多く栽培されています。一方、長野県もりんごの産地として有名で、約2割を占めています。
ライバルだと思う理由
「長野県も青森県も、りんごの名産地なので」(48歳男性)
7位 岩手県(3.4%)
7位は「岩手県」でした。太平洋に面する岩手県は、海のない長野県と異なり漁業が盛んです。凸凹としたリアス海岸が続く三陸海岸、またその沖合いは世界有数の漁場とされ、多種多様な魚が水揚げされるほか、かきの養殖も盛んです。
一方、内陸には盆地が広がり、冷涼な気候を生かして畜産業や米作りが盛ん。日本の食料基地のような存在といえます。岩手山の麓にはバターなどの乳製品でおなじみの小岩井農場も。新鮮な乳製品が味わえる観光スポットとして、家族連れに人気です。
8位 山形県(2.7%)
8位は「山形県」でした。名山が多い長野県と同じように、蔵王山、鳥海山、月山、朝日岳など、日本百名山がそびえる山形県。内陸の盆地ではなしやぶどう、さくらんぼが栽培され、なかでも日本で初めて栽培されたとされるさくらんぼは、全国の収穫量の約7割を山形県産が占めています。
日本海に注ぐ最上川の下流域には庄内平野が広がり、米作りが盛ん。おなじみの「はえぬき」、「ササニシキ」のほか、「つや姫」や「雪若丸」などの比較的新しい品種も人気を集めています。
ライバルだと思う理由
「果物の産地であり、温泉があるところが似ているので」(51歳男性)
長野県のライバル県は、「果物」「スキー」「温泉」がキーワードに
長野県のライバル県ランキングをご紹介しました。1位「山梨県」、2位「北海道」、3位「岐阜県」という結果になりました。イメージと照らし合わせていかがでしょうか。
始めの質問で「長野県にライバルがいると思うか」と聞いたところ、半数以上の方が「いないと思う」と回答。1位の山梨県の得票率も24%にとどまっていることから、明確にライバルだと思われている都道府県はないようです。
それでも上位にランクインした都道府県に共通しているのは、果物作りが盛んであること、スキー場が充実していること、有名な温泉地があることなど。長野県からは遠くに位置する北海道も、ウィンタースポーツのイメージから「ライバル」とする声もありました。
ライバルだと思う視点は人それぞれに違うようです。あなたも、ご自身の出身地や今住んでいる地域にライバルがいるとすればどこなのか、考えてみませんか。
調査時期: 2024年12月24日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女合計302人(男性: 242人、女性: 60人)
調査方法: インターネットログイン式アンケート