春からの新生活。一人暮らしになったり、新年度で忙しかったり、朝食を家で作るのが大変なときに活用したいのが「ファミレスのモーニング」だ。各社さまざまなモーニングメニューを提供しているが、その内容や店内の雰囲気を実食レポと合わせて紹介する。

今回取り上げるのは1974年に1号店がオープンした、日本を代表する老舗ファミリーレストラン「デニーズ」。そのモーニングメニューを堪能した。

  • 「デニーズ」のモーニングメニューを実食

    「デニーズ」のモーニングメニューを実食

自由に選べるモーニングメニュー

質の高いおいしいお料理を、手軽に食べられる「デニーズ」。グランドメニューではステーキやハンバーグ、パスタ、ライスプレート、御膳、丼、麺類など、実に多種多様なメニューを楽しめるファミレスの雄である。

デニーズを語る上で外せないのが、パンケーキやパフェを中心とした各種スイーツだ。「キャラメルハニーパンケーキ」や「DEVIL’S ブラウニーサンデー」など、見目麗しいデザートメニューの数々は群雄割拠のファミレス界でも特別な存在感を放っている。

また、旬の食材にこだわり、野菜を取り入れたメニューや食のバランスを考えたメニューなどを充実させていることも特徴で、国産の生野菜を使ったサラダメニューにも力が入っている。

さて、そんなデニーズは開店時間から午前11時までの限定で、税込660円のセレクトモーニングという、副食と主食を自由に組み合わせられるモーニングメニューを実施している。 「スクランブルエッグモーニング」「サニーサイドアップモーニング」「ベースドエッグモーニング」「選べるサラダモーニング」という卵や野菜を中心とした副食に、主食となるお好みセットを選ぶというかたちだ。いずれもドリンクバー付きで、「選べるサラダモーニング」は「生ハムサラダ」と4種チーズを使用した「シーザーサラダ」のどちらかを選択する。

  • デニーズのモーニングメニュー(公式HPより)

    デニーズのモーニングメニュー(公式HPより)

主食には「トーストセット」「グリルドチーズサンドセット」「ごはん・みそ汁セット」「ミニフレンチトーストセット」「パンケーキセット」の5種類を用意。好みに合わせて和食でも洋食でも楽しめる。プラス110円で「納豆つき ごはん・みそ汁セット」に変更することもできる。

プラス40円でドリンクのテイクアウトも可

今回は「サニーサイドアップモーニング」に「パンケーキセット」という組み合わせで注文することにした。

低血圧気味な朝はソーセージとベーコンの塩味が恋しい人も多かろうと考え、「選べるサラダモーニング」ではなく卵をメインに使った副食メニューを選んだが、基本的には私の好みだ。

ドリンクバーでこしらえたホットコーヒーを啜りながら、スマホで目玉焼きの焼き方に関する解説記事などに目を通していると間もなく、5分ほどで注文の品が到着。テーブルの上に手際よく並べられた。

参考までに目玉焼きの焼き方について述べると、「ベースドエッグ」は片面を焼いて白身がやや固まり始めたところで、水を入れて片面を蒸し焼きにするという焼き方で、日本では最もメジャーな焼き方。一方の「サニーサイドアップ」は卵の片面だけを焼き、黄身や白身の一部が半生・半熟の状態で完成させる焼き方となる。

カリカリに焼かれたソーセージとベーコンの塩気は、ホイップバターとメイプルシロップを絡めたパンケーキと非常に相性がよく、ペロリと平らげてしまった。目玉焼きの焼き加減も絶妙で、濃厚な卵の味わいを楽しめる。朝食としてはボリューム的にも十分で、添えられた野菜もシャキシャキとしたみずみずしい食感がおいしかった。

牛丼チェーンで忙しなくかき込む朝定の風情も大好きだが、ふんわりと甘いパンケーキとコーヒーの香りが漂う朝食は、貴族のように優雅な至福の朝のひとときへと誘ってくれること請け合い。シャレたホテルのラウンジでくつろいでいるかのような気分を660円で味わえば、朝活も捗るに違いない。

デニーズではプラス40円でドリンクバーのドリンクを1杯テイクアウトできるという嬉しいサービスもあり、とはいえ時間に追われがちな朝には、ぜひこちらのサービスの利用も検討したい。

セレクトモーニングメニューを未実施の店舗では専用のモーニングメニューを用意している、一部店舗ではモーニングメニューを提供していない店舗などもあるとのこと。各店舗のモーニング実施状況の詳細についてはデニーズの公式サイトなどでも確認してほしい。