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ノー残業デーや残業の廃止が取り入れられ、定時には退社する決まりができる。残業がなくなるのはいいことと思いきや、仕事の量は変わらず、忙しいときは結局家に持ち帰って仕事をしたり、休日出勤したりして遅れた分を取り戻さなければならない事態に。

持ち帰った分の仕事に手当は出ず、実質サービス残業のような働く側に不利な状態ができあがるだけ……。このような決まり事に振り回されること、ありますよね。

「残業をしてはいけない」という決まりだけあっても、そもそも残業せざるをえない仕事量などの状況が変わっていなければ、「社員の負担を少なくし体力の回復に使う時間を作る」「限られた時間を意識し効率よく仕事をしてもらう」などの本来の目的となるべき部分が達成されず、中身の伴わない理想だけが掲げられているにすぎないと感じられるでしょう。

ある問題を解決するために何かルールを設けても、その内容を実現するに足る状況が整っていなければ人はその通りに動かず(動けず)、逆に問題が起こっている背景にはその問題を引き起こすだけの状況が整っている(故に起こるべくして起こっている)と言えるかもしれません。

自分の仕事場が、残業をするという行動を引き起こしている「状況」まで見直したうえでこうした決まりを作っているか、見極める必要がありそうです。

著者プロフィール:Jecy

メルヘン・ファンタジーな世界観に、科学・哲学などの題材を絡めた絵を描き、身の回りの様々な物事への好奇心を沸き立たせるような作品制作を目標に活動中。 ぼさつの宿ったこむぎこたちが、時に自らの形を変えながら仏教の哲学を語る「こむぎこをこねたもの」をはじめとしたキャラクターシリーズも展開している。

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