就職や進学のため地方から東京へ出てくる人が多い春。東京の人の多さや街の大きさは誰でも知っているが、実際に電車に乗ってみると驚いたり戸惑ったりすることのほうがはるかに多いだろう。

  • 地方出身者が見た、東京の電車で驚いたこと - 「渋谷駅は祭りかと思った」

    この春東京へ出てきたみなさんへ

そこで今回は、出身が東京都以外のマイナビニュース会員249名に「東京の電車」についてアンケートを実施してみた。

Q. 東京で電車を利用した時、驚いたことや戸惑ったことなどはありますか?

  • 地方出身者が見た、東京の電車で驚いたこと - 「渋谷駅は祭りかと思った」

    東京で電車を利用した時、驚いたことや戸惑ったことなどはありますか?

とにかく大きい

「電車に乗ろうとしても、線がありすぎるのと距離が結構離れているので、間違うとすごく大変でした。人も多くて大変だなと感じました」(34歳/女性/鹿児島県)
「駅のホームが多すぎて目的地へ行く路線がわからなかった」(59歳/男性/大阪府)
「駅が大きくて乗り換えするのにかなり歩き、遅れるかと思ってドキドキしてストレスを乗るたびに感じる」(60歳/女性/埼玉県)
「乗り継ぎが複数あったり、駅ホームから別の列車に乗り継ぐときに方面別に昇降する階段出口が違ったりして、準備して覚えておかないと周囲の進むペースについていけない」(43歳/男性/北海道)
「地下鉄の路線が複雑すぎ。山手線と京浜東北線が並行するのでわかりにくい」(57歳/男性/大阪府)
「地下鉄大江戸線の地下が深すぎてなかなかホームへ辿り着かなかったこと」(37歳/男性/兵庫県)
「東京駅で迷ってしまい、どこの改札を使えばいいかよくわからず、東京に住んでいる兄に迎えに来てもらった」(37歳/男性/石川県)
「新宿の地下で1時間迷った」(49歳/男性/秋田県)
「複数の鉄道路線が乗り入れしているうえに案内表示が氾濫しているため、乗り換えの電車を間違えそうになりました」(51歳/男性/愛知県)
「乗り換えの時に同じホームに別の路線の電車が来ること」(27歳/男性/兵庫県)
「地上に出ずに乗り換えができること。しかし、慣れないと目的の乗り換え場所にたどり着けない」(65歳/男性/神奈川県)
「地下鉄がまるで迷路だった」(65歳/男性/山形県)
「ホームの数の多さに驚きました。乗り換えのときによく迷います。駅員さんに教えてもらったのに反対方向に乗ってしまって、それに気づかずに山の手線を一周したことがあります」(46歳/男性/栃木県)

どれだけ調べて行っても、あの巨大な駅に降り立った瞬間、人の多さに方向感覚を見失ってしまう。とくに東京駅、新宿駅、渋谷駅は本当にラビリンスなので要注意。

電車がすぐ来る

「あまりに便利。乗り遅れても、すぐ次がくる。つい時間にルーズになったのを覚えています」(59歳/男性/熊本県)
「乗車時間を気にしなくてよい。3分も待てば電車は来る」(67歳/男性/石川県)
「時間を確認しなくても、ホームに行けばいつでもすぐ電車が来る。1・2分おきに電車がきて便利」(34歳/女性/静岡県)

朝の通勤ラッシュ時は、電車の本数が多すぎて「後続列車接近中」の表示が出ることも……。というか、こんなに電車が来てるのに全部満員ということになにより驚く。

人が多い

「人身事故でよく止まること。通勤ラッシュがすごいこと」(48歳/女性/兵庫県)
「駅に設置してあるトイレがきれいなことに驚きました。また人が多いことにも驚き歩くスピードが速いことにも驚いたものです。いまはすっかり慣れてわたしも歩くのが速くなりました」(62歳/女性/新潟県)
「渋谷の駅に降り立った時、今日は祭りでもあるのかと思うくらい人が多かったのが一番の驚き」(46歳/男性/奈良県)
「混んでいる時に電車の真ん中に乗っていて下りたい時にうまく降りられないことです」(35歳/男性/群馬県)
「降りたくないのにドアが開いたと同時に押し出されてしまい列車に置いていかれてしまったこと」(62歳/女性/茨城県)

東京都の面積は全国で3番目に小さい。それなのにどこにこんなに人が……? と思うくらい東京には人が多い。もちろん近隣県から通勤している人も多いが、「今日はお祭り?」と思ってしまうのも無理はないだろう。

その他

「同じ目的地でもいろんな駅から行ける」(35歳/男性/静岡県)
「編成が長くて在来通勤車にグリーン車両が連結されている」(32歳/男性/愛知県)
「初めて山手線を知った時。終点のない路線が新鮮に映ったのを覚えている」(49歳/男性/北海道)
「駅を探しているうちに隣の駅に着いてしまった」(39歳/男性/新潟県)

見渡す限り人、ビル、人の大都会・東京で、心細い思いをしている若者も多いこの時期。しかし、今は颯爽と街を闊歩している先輩たちも、つい数年前には新宿で迷子になっていたに違いない。

東京という街に飲み込まれることなく、自分らしく生きていってほしい。