同調圧力が高いといわれる日本。暗黙のルールという形で、「わざわざ口に出さなくても分かっているよね?」と、日々の生活で発生し、社会生活を円滑にしたり、ときには理不尽な押し付けとして存在したりします。

  • 日常生活で「暗黙のルール」を感じることはありますか?

今回は、あなたが考える「日常生活の暗黙のルール」についてマイナビニュース読者に聞いてみました。

約7割の読者が暗黙のルールを認識

まずは「あなたが知っている社会の『暗黙のルール』はありますか?」と質問したところ、「はい」と回答したのは69.3%でした。※調査期間:6月14日 マイナビニュース会員の男女1,002人対象

  • あなたが知っている社会の「暗黙のルール」はありますか?

約7割の方が認識している、日常生活に潜む「暗黙のルール」とは!? 早速見ていきましょう。

暗黙のルール 屋内編

「エスカレーターでは右側を空ける(関西は逆)。エレベーターで『乗り過ぎ警告音』が鳴ったら、最後に乗った人と最後から2番目の人が降りる」(50代男性)、「エレベーターのボタンの前に立った人がボタンを操作する」(40代男性)、「エスカレーターの降り口で立ち止まらない」(60代男性)、「エレベーターに最後の人が乗ったら閉まるボタンを押す」(40代男性)など。

本当の本当は「エスカレーターは歩かずに、立ち止まって乗る。片側空けも禁止。急ぐ人は階段利用」が正解です。

暗黙のルール 暮らし編

「行列の最後尾に並ぶ。20時以降大声を出さない」(40代男性)、「傘を差して人とすれ違う際は、傘を傾ける」(40代女性)、「公共の場で静かにする」(40代男性)などが挙げられましたが、いずれもマナーです。

そのほか、「生き物を大事にする」(60代男性)、「道いっぱいに広がって歩かない」(50代男性)、「他人の家で食事を提供されたら残さないで食べる」(60代男性)、「絶対大丈夫でも子供の前では赤信号で渡らない」(50代男性)などというものもありました。

暗黙のルール 買い物・飲食店編

「会計時には列を作って並ぶ」(40代女性)は日本ではおなじみの行列ですが、驚く外国人もいるようです。「無料のものを幾つももらわない」(30代男性)など、遠慮を美徳とする傾向もありますよね。

「公共料金を払うときは、空いているときを見計らう」(30代男性)など、コンビニでの振る舞いを気にする意見も(素敵なことだと思います!)。

暗黙のルール 職場編

若いビジネスパーソンなら、「飲み会の席の『無礼講』は無礼講ではない」(40代男性)ということに衝撃を受けたことがあるのでは。無礼講を信じて無礼を働くとエライ目にあい、信用を失いかねません。それから、「ご馳走になるときでも財布を出す」(30代男性)も様式美と思ってやっておいて損はないです。

それから、制服のこと。「法律番組で『制服がある職場では着替えの時間も勤務時間に入るため、勤務時間内に着替えても問題はない』と解説していたが、勤務時間開始までに着替えを済ませるのが暗黙のルール」(50代女性)というコメントも。日本社会の慣習は変えるのに時間が必要なようです。

暗黙のルール 通勤電車・バス編

大都市の名物、通勤ラッシュ時の満員電車。「降りる人がドアの真ん中を降りてから、乗る人は両サイドから乗り込む」(40代男性)、「リュックは前かけ」(40代男性)など、一体感のあるチームプレーは毎朝の日課です。

バスでも、「バス停に停まると、すでに乗っている人が奥へ進み、乗る人が乗りやすいようにする」(40代男性)などといった暗黙ルールも発生するようです。

暗黙のルール 車の運転編

「順番を譲ってもらったら、お礼にハザードランプを点滅させる」(50代男性)、「高速道路での合流は1台おきに入れる」(30代女性)などがありました。ドライバー同士も交通社会の一員。煽り運転や逆走、ブレーキの踏み間違いなどが問題になっています。運転者としての権利と義務を思い出し、初心に返って正しい運転をしましょう。

このように、社会とは多くの人と関わりながら生きていく場所。意見の合わない相手もいるでしょうが、みんな同じ社会を構成する一員です。

そんな私たちが気持ちよく暮らしていくためのツールが「暗黙のルール」ですが、ときにはそれを疑ってみたり、「あなたはどう思う?」などと声に出して確かめ合ったりするのも良いかもしれませんよ!