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本連載ではいつも大変そうな主人公ですが、自分のしている仕事が「報われた」と感じるような、働いていて「いいこと」もあるはずです。仕事で結果を出したことが評価されたり、多めにボーナスがもらえたり、同僚に感謝されたり……良いところをきちんと評価してくれる人物と出会うこともあるでしょう。

他にも、例えば世間の人よりも先に何か新しい体験ができるなど、会社の中にいて悪いことばかりではありません(全くそう感じることがなければ、それは自分と仕事との関係性を考える機会になるでしょう)。

仕事を頑張ってよかったと思える経験や、自分に起こった出来事について「よかった」と思えること自体は、とても大切です。次なる仕事に臨むときや、より大きな挑戦をするときなど、自分を支えるモチベーションに活かしていけるはずです。

ただ、「よかった」「報われた」という感覚や、仕事にやりがいを感じることは、理不尽を押し付けられる理由や、過剰な労働・サービス残業、低い待遇などを我慢しなければならない理由にはなりません。

良い面は良い面として活かしつつ、良くない部分は良くない部分として冷静に向き合い、自分の仕事場を見定めていきたいですね。