上の漫画のように極端な人がいるかどうかはわかりませんが、ちょっとしたことをわざわざ横文字や小難しい専門用語で言いたがる人物と出会うこともあるかもしれません。
日本語で言えばいいようなことを小難しいカタカナ言葉などに置き換えることで、相手に伝わらなかったり誤解が生じてしまったりする可能性が高まるのに、「かっこいいから」という理由でこのような言い回しにこだわる人もいるのが困りどころです。
その人自身はしっかり仕事のできる人物かもしれませんし、「専門的な仕事をしている実感がある」とやる気につながっているのならよいことなのかもしれません。小難しい言い方をするというだけでその人のすべてを判断しないように気をつけたいものですが、なにはともあれ、話す言葉がどんなにかっこよくとも行動が伴ってこそですよね。
「わかっている人」の間では、専門用語を使うことで対話がスムーズになりますが、持っている知識や、言葉の解釈にズレがある人の間では話がややこしくなってしまうケースもあります。同じ会社員だからといって、ビジネス用語マニアであるとは限りません。
相手に伝わってこその言葉。重要な仕事のやりとりなら尚更でしょう。本質的には同じことを伝えるにしても、ひとつの言い回しにとらわれず相手に合わせて柔軟に言葉を使い分けていくのが賢いやり方ではないでしょうか(コロコロと自らの意見を変えることとは違います)。誤解の生じる可能性を避けて伝わりやすい語り方を考えることで、自分の中での理解も深まり、表現の幅も広がっていくはずです。
それはそうと、知らない言葉に出会ったとき、その意味を聞いてみたり自分で調べたりして自分の知識の中に取り込んでいくのも有意義なことです。難しい言葉を使うかどうかは状況に合わせるとして、知らないことを知らないままにしないよう心掛けることも、いつかあなた自身の助けとなるでしょう。