明日から「代表取締役社長」。たった1日で起業って終わるんです。正確に言うと、会社を「登記」するということです。登記というのは、国に届け出て登録するというイメージですね。

  • 起業の手順とは

    起業の手順とは

すぐにできてしまうので、ぜひやってみてください。本当に詳しい設立の仕方は検索すれば山ほど出てくるので、このコラムでは「会社設立って簡単だなぁ」というイメージを掴んでいただいて、明日から会社設立の一歩が踏み出せるようにしようと思います。

会社を設立するとは?

慣れてしまうと会社設立に必要な金銭的コストと、時間的コストはざっくりですが以下のようなものです。

金銭的コスト:約40万円

時間的コスト:1日

あくまで何社も作って慣れてしまうということですが(笑)。それでもこのぐらいでできてしまうので、最初は勉強がてら少し読み込みながら時間をかけてもいいと思います。なので、たった1日+40万円で「俺は社長だ!」って言えるわけです。

起業の最初なんて社長になってみたいとか、そういう憧れでも全然良いと思います。私は最初の起業は、「お金持ちになりたい! 大学生で起業したらノーリスクハイリターンだ!!」と言って起業しています。なので、1日+40万円で社長になれるのは安いなぁと思っていました。

会社設立までのステップ

創業時の助成金とか調べていると時間がかかってしまうので、会社設立の最低限のステップだけイメージをつけていただければと思います。

第1ステップ:準備【会社の印鑑セット(4つ入り)を購入、定款の作成】

第2ステップ:定款の認証【公証人役場】

第3ステップ:法務省への登記書類提出

たったこれだけです。慣れてものすごく急げば1日で終わります(笑) 。慣れない単語があると思うので、少し説明しますと、「定款(ていかん)」というのは、会社のルールブックのようなものです。例えば大学で最初にもらう「入学のしおり」みたいなものです。定款は見本がネット上にたくさん転がっているので、それを使えばいいでしょう。

第2ステップの定款の認証というのは、作った定款を公証人という弁護士みたいな人にチェックしてもらって、「問題ない」というハンコを押してもらうことです。あとは定款と、その他の登記書類を集めて、第3ステップの法務省に提出するだけです。登記書類を提出した日が、会社設立日になります。会社設立後は、税務署、雇用基準監督署、銀行などに開業届を出しに行けばビジネスが開始できます。

設立してからどうするか?

会社の名前を考えるときに、なんとなくこんなサービスをしてみたいというのはあると思います。まずは、それを人に語れる状態を作るために、とても楽な方法があります。

「名刺を作ること」です。

会社を設立したのだから、名刺の肩書きは「代表取締役」ですね。名刺を作るのも、ちょっとデザインさえできれば500円ぐらいで100枚名刺が作れてしまいます。デザインできなくても今はテンプレートの名刺屋さんがネット上にたくさんあるので、そこで作るといいでしょう。

株式会社が1日ででき上がって、名刺も5日くらいで作ってから届きます。その上でいろんな人と出会いながら、ビジネスを形作っていけばいいでしょう。

執筆者プロフィール: 小茂鳥 雅史(こもとり まさふみ)

株式会社スパルタ英会話 代表取締役

慶應義塾大学院卒業後、外資系証券会社モルガン・スタンレーMUFG証券に入社。退職後、NPO法人JAVO(ボランティア証明書発行機関)を発足。2年後、《語学で「夢はかなう」の実現》を理念とし、3カ月短期集中型の英会話教室を創業。わずか3年で4本のテレビ出演、 年商を3億円企業へ。会社規模を拡大させ、世界をひとつのビックファミリー にという想いのもと、語学、IT、金融、人材などの6つの会社を束ねる株式会社We&を設立し、代表取締役に就任。

■株式会社スパルタ英会話