今、世界のスタートアップ業界で注目されているのが『エストニア共和国』(通称:エストニア)という国だってご存知でしたか? ソフトバンクグループの創業者である孫正義さんの弟で、実業家の孫泰蔵さんがエストニアのスタートアップに投資しており、堀江貴文さんもエストニアで「ホリエモン祭inエストニア」というイベントを開催しています。

  • 「エストニア」の魅力とは?

    エストニアの魅力とは?

エストニアはバルト三国の中の一国です。ロシアと北欧に挟まれた場所にあり、冬はマイナス10度を超える寒さの厳しい国です。そんな国が、世界に先立ってIT先進国として政府自体の電子化を進めています。今では、“ネット上”からエストニアの住民になれたり、エストニアで起業ができたりしています。日本では約2,000人の方が「e-residency(電子住民)」となっています。私も先日e-residencyを取りました。そんなエストニアの特徴からお話します。

エストニアの特徴(1) IT先進国

「ヨーロッパの小さな国」というイメージのあるエストニアは、実はIT大国。国の政策として「国のIT化(電子政府)」を進めており、99%の行政手続きがオンラインでできると言われています。国政選挙の投票も例外ではなく、2005年に世界で初めて、電子投票を行った国でもあります。このため国民のITリテラシーも高く、9割以上の人々がインターネットを使って税金を納める手続きをしています。有名なコミュニケーションツール「Skype」を開発した国でもあり、現在でもその開発の拠点は、エストニアのタリンにあります。

エストニアの特徴(2) 国民の英語レベルが高い

エストニアの公用語はエストニア語ですが、英語教育にも非常に力を入れています。ソ連の崩壊とともにロシア語の義務教育がなくなり、代わりに英語を学ぶ人が増えました。また、英語で授業を行うコースを持つ大学などがあることから、世界各国から留学生が集まり、必然的に共通言語として英語が話される機会が増えているそうです。国民も若い層を中心に、英検1級並みのネイティブレベルで英語を話せる人がほとんどです。英語を学びたい日本人にとっても、学習に最適な環境と言えます。

エストニアの特徴(3) 治安がいい

パリやミラノなど、ヨーロッパの有名な都市の多くは治安が悪く、旅行先でスリなどの被害に遭った、という事例も多く耳にします。しかし、エストニアはとても治安がよく、夜の1人外出も可能です。特に旧市街などでは、夜でも多く観光客が見掛けられます。また、ジプシーや他国からの難民の流入もかなり少ないと言われており、物騒な出来事に巻き込まれる不安は少ないでしょう。

では、早速ですが、どうやったらエストニア住民になれるのでしょうか?

エストニア住民になる方法!

さすがIT先進国。とっても簡単にエストニア住民になれます。

用意するもの

・パスポートのスキャンデータ

・証明書用の写真(日本で免許に使うものと同じイメージ)のデータ

会社の社員番号なども求められる場合がありますが、必須ではありません。 上記、2つのデータを用意したら、所定のサイトにて登録作業を開始します。登録コストはたったの100ユーロ(1万円)です。クレジットカードのVISAかMASTERCARDで支払いが可能です。

エストニアで社長になる方法!

会社の設立もとっても簡単です。会社の設立は自分1人でもできますが、e-residencyだけでなく、しっかりと法人を設立するのであればサポート会社を利用するのが賢明かもしれません。私は「e-residency hub」という会社を利用しました。特に問題なく設立ができましたが、他社と検討比較してもいいかもしれませんね。私の友人が日本人向けの会社設立サポートを始めたので、彼とお繋ぎすることも可能です。

サポート会社を決めたら、あとはどんな事業をする会社にするかや、会社名を決めてフォーマットに入力するだけで完了です。数日後にメールでサインを求められるので、e-residencyを使ってネット上でサインをするだけで、会社の設立は完了です。

明日からエストニアで第2のSkypeを目指しては!?

私も先日初めてエストニアに行きましたが、人もとても優しくて、料理も世界で日本の次に美味しいと思いました(日本人の舌に合うんです!)。日本に帰ってきてからの役所での事務処理が本当にめんどくさく感じてしまい、エストニアに住みたいなぁと思っています(笑)

執筆者プロフィール: 小茂鳥 雅史(こもとり まさふみ)

株式会社スパルタ英会話 代表取締役

慶應義塾大学院卒業後、外資系証券会社モルガン・スタンレーMUFG証券に入社。退職後、NPO法人JAVO(ボランティア証明書発行機関)を発足。2年後、《語学で「夢はかなう」の実現》を理念とし、3カ月短期集中型の英会話教室を創業。わずか3年で4本のテレビ出演、 年商を3億円企業へ。会社規模を拡大させ、世界をひとつのビックファミリー にという想いのもと、語学、IT、金融、人材などの6つの会社を束ねる株式会社We&を設立し、代表取締役に就任。

■株式会社スパルタ英会話