ここ数年、再び注目を集めている怪談やホラー。怪談イベントが各地で行われ、2025年に公開されたホラー映画『近畿地方のある場所について』は、興行収入15億円を突破する人気ぶりだ。SNSでも、誰かの“ちょっと怖い”が「わかる……」「これ私もある」と共感を呼んで話題になることが多く、怪談はむしろ自分の気持ちをそっと代弁してくれるフォーマットとして浸透しつつある。
連載『本当にあった…読者の実話怪談・奇談』は、マイナビニュース会員や読者から寄せられた「実際に体験した怪談・奇談」をもとに4コマ漫画化。背筋が寒くなる瞬間、誰にも信じてもらえないような不思議な出来事を“物語”として再現する(一部変更の可能性あり)。今回お届けするのは、「就寝中の謎」の体験談。
読者の“ぞっとする”体験談「就寝中の謎」
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「明日早いし、そろそろ寝よっと……」
そうつぶやきながら、女性は部屋の電気を消した。照明も、テーブルの電気スタンドも。いつもと変わらない、眠る前の習慣だった。
ところが翌朝――
目を覚まして部屋を見渡した瞬間、女性は言葉を失う。
「あれ……?」
天井の照明も、机のスタンドも、なぜかすべての明かりが点いたままだったのだ。
確かに、昨夜は消したはず。誰かが入った形跡もない。それでも部屋は、まるで“誰かが起きていた”かのように明るかった。
近年、私たちの生活空間は“自動化”が進んでいる。スマート照明やタイマー機能、待機状態の電源など、意識しないうちに電気が入る仕組みも増えた。
だからこそ、一方では、「家の中で起きる小さな異変」に敏感になる人も。特に夜と朝の境目は、記憶と現実がずれやすく、“確かに消したはず”という感覚が、より強い不安を生むことがある。
それでも、誰もいないはずの部屋が明るくなっている光景は、どんな理由があっても、どこか落ち着かない。
日常の延長線にあるからこそ、説明できない出来事は、より身近な怪談として心に残るのかもしれない。
怪談は単なる“怖い話”にとどまらず、日常の不安や人間関係の機微を映し出す鏡でもある。近年はSNSで誰もが身近な「小さな怪談」を共有できるようになり、怖さよりも“共感”が広がる場面が増えた。今後も、私たちの生活の中に潜むささやかな違和感や心の揺れを、怪談というフィルターを通して見つめ直す機会が増えていくのかもしれない。
調査時期: 2025年11月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
