ここ数年、再び注目を集めている怪談やホラー。怪談イベントが各地で行われ、2025年に公開されたホラー映画『近畿地方のある場所について』は、興行収入15億円を突破する人気ぶりだ。SNSでも、誰かの“ちょっと怖い”が「わかる……」「これ私もある」と共感を呼んで話題になることが多く、怪談はむしろ自分の気持ちをそっと代弁してくれるフォーマットとして浸透しつつある。

連載『本当にあった…読者の実話怪談・奇談』は、マイナビニュース会員や読者から寄せられた「実際に体験した怪談・奇談」をもとに4コマ漫画化。背筋が寒くなる瞬間、誰にも信じてもらえないような不思議な出来事を“物語”として再現する(一部変更の可能性あり)。今回お届けするのは、「道に飛び出した男性の“正体”」の体験談。

読者の体験談「道に飛び出した男性の“正体”」

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    読者の体験談「道に飛び出した男性の“正体”」

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深夜、ひとりで車を走らせていた女性。静まり返った道路で、突然――

「きゃあ!」

路肩から、男性の影が飛び出してきた。思わず急ブレーキ。心臓の音が耳の奥で鳴り響く。

「……えっ?」

慌てて車を降り、周囲を確認するが、そこには誰もいない。見間違いだったのかと首をかしげた、そのとき……電柱の下に置かれていたのは、一束の花。

さっき見えた“人影”は、いったい何だったのか。花束だけが、夜の道路に取り残されていた。

夜道の運転は、昼間とはまったく違う感覚を呼び起こす。暗さ、静けさ、そして不意に現れる影。わずかな光の反射や物の輪郭が、人の姿のように見えることも。

一方で、道路脇の花束は、事故や不幸な出来事を悼む“静かなサイン”でもある。今回の体験は、視覚の錯覚と記憶、そして場所が持つ空気が重なった結果かもしれない。夜の道で出会ったのは、人か、影か、それとも過去の気配か。そんな問いが、静かに胸に残る体験談である。


怪談は単なる“怖い話”にとどまらず、日常の不安や人間関係の機微を映し出す鏡でもある。近年はSNSで誰もが身近な「小さな怪談」を共有できるようになり、怖さよりも“共感”が広がる場面が増えた。今後も、私たちの生活の中に潜むささやかな違和感や心の揺れを、怪談というフィルターを通して見つめ直す機会が増えていくのかもしれない。

調査時期: 2025年11月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート