クールなイケメン呪言師・狗巻棘は、セリフや出番は少ないもののかっこいいと人気のキャラクターです。整った容姿はもちろんですが、狗巻の魅力は呪術師としての強さや人間性、仲間想いな性格にもあります。また、時折かわいい一面を見せるギャップもたまりません。

本記事では、そんな魅力たっぷりの狗巻棘のかっこいい・かわいい理由を徹底解説。併せて、狗巻の魅力がよくわかるシーンも紹介します。

狗巻棘とは

狗巻棘のプロフィールは、次のとおりです。

名前 狗巻棘(いぬまきとげ)
誕生日 10月23日
年齢 17歳
等級 準1級呪術師
術式 呪言
趣味 You Tube

狗巻棘がかっこいい理由

ここからは狗巻棘がなぜかっこいいのかを具体的に説明していきます。

相手に行動を強制させる呪言のチートスペック

狗巻棘の生得術式は、言霊を増幅し強制する「呪言」です。呪力を言葉に乗せて放つ高等術式で、日常会話に制限がかかる分、絶大な威力を発揮します。ただし、威力の高い呪言を使ったり、対象者が格上だったりすると術者本人へのダメージが大きくなるため、扱いの難しい術式です。

呪言の効果は肉声に限らず、拡声器や電話越し、録音でも適用されます。そのため、広範囲や大人数にも通用する汎用性の高い術式ですが、反動への警戒は必要です。たとえば、「動くな」や「眠れ」など相手の動きを停止させる呪言は、比較的少ないダメージで使用できます。一方で、「ぶっとべ」「潰れろ」「爆ぜろ」などの強い言葉は、大きな反動も覚悟して使わなくてはなりません。

もちろん、対象者との実力差も大きく影響するため、使ってみないことにはどれほどのダメージが返ってくるかわからない不安や恐怖があるはずですが、狗巻は血を吐いてでも戦い続けます。術式の特性上、狗巻はサポートに回ることが多い術師です。自分が傷ついてでも仲間の盾になろうとする優しさや、最後まで戦い抜こうとする責任感は、呪術師としても人としてもとてもかっこいい!

ほかの術師のようにド派手なアクションがあるわけでも、出番が多いわけでもない狗巻が高い人気を集めているのは、自己犠牲も厭わない人間性や、強力な術式を役立てようとする漢気があるからではないでしょうか。

死滅回遊で、平安時代の術師が受肉した烏鷺亨子(うろたかこ)が呪言を知っていたことから、呪言師は呪術全盛の時代から長い歴史を誇る存在で、伝統的な術式と言えます。しかし、現代に残っている呪言師の家系は狗巻家のみです。しかも、狗巻家は家系から呪言師を絶やそうとする方針を取っています。貴重で特別な人材という稀少性の高さも、狗巻に魅力を感じる理由の一つになっていると言えるでしょう。

また、狗巻が普段の会話の語彙をおにぎりの具材に絞る理由は、反動から自身を守るためでもありますが、同時に不用意に人を呪わないためでもあります。本編の前日譚となる『呪術廻戦0巻』では、生まれたときから呪言を使えたことで狗巻は幼い頃それなりに苦労したと、パンダが明かしていました。

呪言師としての宿命を受け入れている狗巻だからこそ、人の苦しみや痛みに寄り添い、思いやれる優しさがあります。役割を全うするために強力な力を使える仲間想いな内面も、狗巻がかっこいいと言われる理由の一つです。

クールで二枚目な美少年キャラ

語彙を絞っている狗巻は口数が少ないこともあり、クールで落ち着いた印象があります。1年の頃にはすでに単独での任務が許される二級、2年では準一級と確かな実力もあるだけに、想定外の戦闘時であっても対応は冷静で的確です。

入学したばかりの乙骨憂太を連れた任務で準一級相当の呪霊に奇襲された際には、動じることなく乙骨を守ろうとしたり、格上相手に1人で挑もうとしたりと、王道のイケメンキャラさながらのかっこいい行動を見せています。

京都姉妹校交流会で特級呪霊と会敵した際にも、伏黒恵や加茂憲紀にその場から逃げるよう迅速に指示を出していました。狗巻の呪言で動きを止めて、その隙に伏黒と加茂が攻撃するという陣形で離脱を図りますが、相手は特級呪霊。

狗巻の喉が先に限界を迎え、血を吐き膝をつくほどの大ダメージを負ってしまいます。それでも狗巻は、心配する伏黒を庇うように無理をして前線に立ち強い呪言を使っていました。自身の危険を顧みずに、後輩を守ろうとする先輩の姿に惹かれたファンの方も多いのではないでしょうか。

また、狗巻は行動だけではなく素顔も非常にイケメンです。普段は音量を絞る目的で口元を隠していますが、術式を使用する際には口元に狗巻家の家紋「蛇の目」と「牙」の呪印のある彼の素顔が見られます。

アニメで初めて狗巻が呪言を使用するシーンでは、原作では描かれなかった瞳や、口元を大きくさらけ出す描写が追加されており、かっこよさに拍車がかかっていました。

本編での狗巻の髪型は丸みのあるマッシュヘアーとなっていますが、0巻では短髪です。劇場版『呪術廻戦0』では前髪を上げており、さまざまなビジュアルを楽しめます。0巻と本編で狗巻の髪型が変更になった理由は、虎杖悠仁の髪型と被らないようにするためでした。

作者の芥見氏は公式ファンブックで、この変更により狗巻に「若干の美少年ポジションみたいな部分が出てきたのかも」と明かしています。茶目っ気があり悪ノリが好きな狗巻ですが、整った容姿やクールな行動、作者も感じる美少年要素などのギャップがさまざまな表情と魅力を見せてくれるのでしょう。

狗巻棘がかわいい理由

狗巻棘はかっこよさと同時に、実はかわいさも併せ持っています。ここからは狗巻棘がかわいい理由を説明していきます。

基本の会話がおにぎりの具材

おにぎりの具材で喋るという一風変わった設定には、やはり興味を惹かれます。前述したように、狗巻が語彙をおにぎりの具材に絞って生活する理由は、不用意に人に呪いをかけてしまわないためです。

限られた語彙のみでのコミュニケーションは難しく、出会ったばかりの乙骨は狗巻のことを怖がっていました。しかしながら、慣れれば問題なく意思疎通が図れるようで、同級生だけでなく後輩の伏黒も狗巻の言いたいことは理解できています。

「いくら」「高菜」「明太子」「ツナマヨ」「昆布」「すじこ」などさまざまな具材名を口にしていますが、特によく使用するのは「しゃけ」と「おかか」です。「しゃけ」は肯定、「おかか」は否定を意味していると明言されていますが、そのほかは芥見氏も「よくわかりません」とのこと。

重要な語彙をおにぎりの具材から選ぶくらいなので、狗巻はおにぎりが好物なのか……と思いきや意外にも朝はパン派で、魚卵は苦手だそうです。ちなみにおにぎりの中では、ツナマヨがお気に入り。

普段は落ち着いたトーンで淡々と具材名を口にする狗巻ですが、テンションが上がったときの言い方はとてもかわいいです。じゅじゅさんぽでは、イタズラで禪院真希のスカートを履いて登場する狗巻の楽しそうな「高菜!」が聴けます。

時折見せるジェスチャーがおちゃめ

語彙が極めて少ない狗巻は、時折会話にジェスチャーを交えながら意思表示をしています。そのおちゃめでかわいい姿も、ファンを増やす要因となっているのでしょう。

たとえば、交流会で仲間たちが命を狙われている虎杖の安否を確認しに行く中、ひとり呪霊狩りの継続を指示された狗巻は、「おかか」と言いながら腕をクロスさせ拒否していました。しかし、呪霊を狩り終えれば団体戦も終わり虎杖を守れると気づくと、「なるほど」と言っているかのように拳で掌をポンと叩き、「しゃけ」と言って納得しています。

ほかにも、花御を発見した狗巻は合流した伏黒に「ツナマヨ」と言いながら、右手で電話をかけるようなジェスチャーを見せていました。たったこれだけのやりとりで伏黒は「そうですね、五条先生に連絡しましょう」と、狗巻の言いたいことを完全に理解しており、これには京都校の加茂も驚いています。

また、無数の改造人間が溢れ大混乱となった渋谷では、ピースしながら登場。張り詰める緊張感をほぐしてくれています。凄惨な状況には適さないやや明るめな「しゃけしゃけ」は、焦る虎杖を安心させるようで、狗巻の先輩としての気遣いも感じられるシーンです。

狗巻棘のかっこいいシーン

ここからは狗巻棘のかっこいいシーンを3つ紹介します。

夏油傑への「堕ちろ」

百鬼夜行にて五条から、乙骨と真希を死守するよう指示され、呪術高専へと飛ばされたパンダと狗巻。五条は2人が殺されることはないとの算段で送り出していますが、狗巻たちは一切の詳細を知らされないまま、命懸けで仲間を守ろうと瞬時に決断しています。

激しい肉弾戦を繰り広げるパンダの後ろから、狗巻は回避不可の呪言「堕ちろ」で夏油を奇襲。特級相手のため大量の血を吐きながらも、自身に課せられた役割を遂行しようとする覚悟がかっこいいシーンです。

東堂葵への「動くな」

姉妹校交流会前に、京都校の一級術師・東堂葵に理不尽に絡まれてしまう伏黒。揉め事を避けるため攻撃に耐え続けていた伏黒が反撃の意志を示した瞬間、狗巻は呪言で東堂の動きを停止させました。

アニメでは、初めて狗巻の呪言と素顔が見られる見せ場でもあったため、原作以上にかっこよく描かれています。このシーンをきっかけに、狗巻にハマったという方も多いでしょう。迫力のある命令口調の狗巻に目を奪われます。

三輪霞への「眠れ」

交流会初日、狗巻は団体戦で電話越しに呪言を使用し三輪を眠らせています。呪言の強制力があれば、相手にダメージを負わせて戦闘不能に追いやることもできたはずですが、ただ眠らせただけの狗巻。不必要な戦闘を避け、対戦校の相手でも安全に離脱させた狗巻の判断からは優しさが感じられます。

またここから、伏黒の式神である玉犬の頭を撫でながら影に戻したり、特級呪霊の花御に遭遇したりと、狗巻の貴重な出番が続く注目のシーンでもあります。

狗巻棘のかわいいシーン

ここからは狗巻棘のかわいいシーンを3つ紹介します。

乙骨憂太とのハイタッチ

劇場版『呪術廻戦0』では、初めての共闘で準一級相当の呪霊を倒した狗巻と乙骨の笑顔のハイタッチが見られます。まだ1年生ということもあり、2人とも本編よりも初々しくてかわいいです。

幼い頃の狗巻は、自身にその気がなくても相手を呪ってしまうリスクを抱える呪言に苦労した経験があります。だからこそ、似た境遇の乙骨を転校当初から気にかけていました。商店街での任務は、そんな2人の距離が縮まるきっかけとなった重要なシーンです。

じゅじゅさんぽ

TVアニメ1期のED後にあるミニコーナー『じゅじゅさんぽ』では、本編ではなかなか見られない狗巻のかわいい姿が描かれています。代表的なのはやはり、悪ふざけで真希のスカートをはいて登場し、釘崎野薔薇に容赦なく殴られるエピソードでしょう。

ほかにも、パンダに肉団子を食べさせてあげる狗巻の姿が見られたり、レアな語彙「塩むすび」が登場したりもしました。さらに、アニメ5話ED後のタイトルコールでは、作中で最もかわいいと言っても過言ではない「しゃけ!」が聴けます。

交流会での野球

交流会2日目の野球戦では、狗巻の身体能力の高さが生きていました。俊足を飛ばし出塁した狗巻は自慢げにピースサイン。野球のユニフォームもよく似合っています。人数不足につき1名だけ術式の使用が許可された京都校の守備を見て、虎杖とともに野次を飛ばすなど、学生らしく楽しんでいました。

血生臭い世界に身を置く狗巻たちが年相応にはしゃぎ騒ぐ微笑ましい日常回は、見ていてなごみます。ベンチで後輩に挟まれて座っている姿も何気にかわいいです。

アニメ・漫画『呪術廻戦』とは

漫画『呪術廻戦』は2018年に『週刊少年ジャンプ』で連載が開始。本格的なダークファンタジー・バトル漫画として連載後にじわじわと人気が高まり、2020年10月よりTVアニメ1期の放映がスタートしました。

主人公・虎杖悠仁は特級呪物・両面宿儺の指を体内に取り込んだことで、人間の負の感情から生まれる呪霊を祓う呪術師として生きることになりました。この件をきっかけに、虎杖を含めた呪術師と呪霊たちの戦いは一気にヒートアップ。互いに多くの犠牲を出しながらも、両者は激しいバトルを繰り広げていきます。

原作では両面宿儺との最終決戦が長きにわたり描かれていましたが2024年8月、同作の公式Xにおいて、同作は同9月30日に発売される『週刊少年ジャンプ』(2024年44号)で完結する予定であることが発表されました。

狗巻棘がかっこいい&かわいい理由をさまざまな視点から紹介しました

歴史ある高等術式「呪言」を扱う狗巻棘は、不用意に呪いをかけてしまわないために語彙を限定したり、仲間を助けるためなら術式の反動も気にせず呪言を使用したりと、情に厚く優しい人物です。さらに、クールで整った容姿も兼ね備えており、人間性や外見含めてすべてがかっこいい!

口数が少なく誤解されやすいものの、意外と茶目っ気がありノリもよい狗巻にはかわいい一面もあります。強くて優しくてかっこいい、それでいてかわいい。このギャップが多くのファンを魅了しているのでしょう。

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