年収をあげるには、高い報酬を貰いやすい居場所=環境(業界/職種/会社)が一番だと前回までに切り口をかえて紹介しました。
確かに年収は高いほうがいいでしょうが、年収だけが全てではないと考えるのは当たり前です。強みを活かして、やりたいことを仕事にしたい。やりがいを感じる仕事をしたい。周りに認められる仕事をしたいと誰もが思うことです。
「この会社にずっといていいのか」「本当にやりたい仕事は何だろう」とモヤモヤと悩み始める。はっきり言ってモヤモヤする時間はムダです。サッサとスッキリさせて集中すべきことに注力しましょう。それは簡単です。3つの輪をもとに考えると、キャリアの居場所の悩みと打ち手がスッキリするのです。
「好きなこと・やってみたいこと」の解像度をあげる
当然、誰もが「好きなこと・やってみたいこと」は重要視します。ただ、うまくいく人・いかない人に分かれるのは、なぜか。うまくいかない人は「好きなこと・やりたいこと」を勘違いしています。実は「好きなこと・やりたいこと」は情報9割だからです。
AIエンジニアになりたい、YouTuberになりたい、等はそういう仕事があり「今注目されてカッコいい」「稼げそう」などさまざまな「情報」が起因となっています。逆にそうした仕事を「情報として知らない」、知っていても「ネガティブな情報」しか知らないとなると目指す気が起きません。
実際にやってみるとやりがいを感じたり、好きになったりする可能性があるにもかかわらず!
これは好きなこと・やりたいことが入ってくる情報によってどんどん変化するからです。女児が「プリンセスになりたい」「プリキュアになりたい」と希望が変わるのは「かわいい」で済みますが、大学を卒業して「私プリンセスになります」という人はいませんよね?
ところが、その延長線上で「好きなこと」を仕事にし、向いていないと下手の横好きになるか、続かない。挙句の果てには、もっと新しい情報で「こういうのがいいんじゃないか」と目移りしまくる「幸せの青い鳥症候群」で人生が終わってしまう。昔で言うジョブホッパーになるのです。
勘違いしないでほしいですが、好きなこと・やってみたいこと自体は良いのです。ではどうすればいいのか? 得意なこと・向いていることに絞るのです。「好き、かつ得意で向いていることこと」もしくは、「得意なこと・向いていること」から好きなことを見出すのが正解に近づく手段となります。
理想の仕事というゴールまであと少しです。よく、「好きなこと・得意なこと」を仕事にしてもお金が稼げず、楽しいけどまったく儲からないよ」という「売れないアーティスト」がやり玉にあがります。
同様に「好きなこと・やってみたいこと」で「儲かる」仕事についても、「得意なこと・向いていること」でなければ、成果が出せず、評価されません。昇進もなく、転職も厳しくなり、一生その会社にしがみつく人生。リストラされたら次はなく、人生がゲームオーバーとなってしまいます。
こうならないためにも、好き・得意で儲かることをやればいいのです。向いているので成果が沢山出て評価も上がる。好きだからモチベーションは高いまま、さらに儲かるという「薔薇色の人生」に近づいていけます。
あなたも、自分の居場所にモヤモヤ悩んでいるのでしたら、このチャートの中のどこにいるかをチェックしましょう。どんなことをすれば薔薇色の人生に近づくのが分かるので、そこに集中することです。
気付くと年収100万円は楽勝であがるくらいの人生が、そこに待っています。