健康を維持する秘伝のレシピを伝授します

どこにでもある"ヘルシー"なレシピではなく、からだの改善、不調などの症状に対応する"栄養科学的"な旬の食材にこだわった簡単に作れるレシピ集。土日祝日、休刊日を除いて毎日更新!

なすとにしんの炊き合わせ

今回は身欠きにしんで骨祖しょう症を予防するレシピを紹介する。身欠きにしんとは、にしんの身を干ししたもののことで、カルシウム、マグネシウム、ビタミンDが含まれている。カルシウムはマグネシムとともに骨や歯の形成に働く。骨がもろくなり骨折しやすくなる骨粗しょう症の予防として十分摂取したい成分である。一方、ビタミンDは体内に入ってきたカルシウムの吸収を助け、カルシウムを骨に沈着させる作用を持つ。強い骨づくりに不可欠な栄養素をバランスよく含むにしんは、効率的に骨力を高められる食材である。

そんなにしんに合わせるのはなす。なすは成分の90%以上を水分が占めているため、体を冷やす効果をもつ。暑さでバテ気味の時期にはぴったりの野菜だ。スーパーなどで見かけるにしんの煮物は、身欠きにしんを米のとぎ汁などで戻し、甘辛く味付けしつつ煮ているが、今回は調理時間短縮のため、市販の身欠きにしんの煮物となすを一緒に炊き合わせにしている。にしんのうま味をしっかりと含んだなすは、口の中に入れるととろけるほどのやわらかさで、冷蔵庫で冷やしてからいただいてもおいしい。そうめんやひやむぎの具材にするのもおすすめである。

【症状】骨粗しょう症
【栄養素】にしん:カルシウム、マグネシウム、ビタミンD、なす:アントシアニン
【栄養価(1人分)】エネルギー:94kcal、カルシウム:149mg、ビタミンD:15μg
【ジャンル】副菜

材料(2人分)

食材
1 身欠きにしんの煮物 2本(60g)
2 長なす 2本
3 しょうゆ 小さじ1
4 粉山椒 適宜

作り方

(1) 市販の身欠きにしんを一口大の食べやすい大きさに切る。長なすは縦半分に切った後、斜めに切り込みを入れてから、3、4cm程度の長さに切る
(2) 浅めの鍋に(1)を並べ、ひたひたになるまで水を入れる。醤油をまわしかけたら火にかけ、沸騰後はなすが柔らかくなり、煮汁が少なくなるまで弱火で煮る
(3) 器に盛りつけ、好みで粉山椒をかける


(注) このレシピは、病気の治療を目的とするものではありません。個々の症状については、早めに医師に相談しましょう。当方では一切の責任を負いかねます。