――方正さんと言えば、『笑ってはいけない』シリーズの蝶野正洋さんからのビンタや、その前は「モリマン対決」の印象が強いです。

モリマンのときは本当に苦しかったです。あれは、精神的に2カ月前から苦しみました。

――あれに比べれば、お尻を何回叩かれようがマシだと。

この前の5ショットトークで、松本さんが「『笑ってはいけない』の前になると、スズメを見ても『幸せそうやなぁ』って思う」って言ってたでしょ? まだまだですよ、そんなの。僕なんてそんな経験何回もしてますから!

――でも、『笑ってはいけない』は、拘束時間の長さという過酷さもあるじゃないですか。それでも、「モリマン対決」のほうがしんどいですか?

年齢の問題もありますから、僕、40歳で「モリマン対決」やめたんですよ。スタッフの人から「まぁそんなこと言わずにお願いします」ってずーっと言われて、「もうないです!」って断ってたんですけど、あるとき菅さんから収録終わりで「山ちゃん、ちょっと飲みに行こうよ」って言われて、「どうしてもモリマン対決をゴールデンでやりたいんです。それが僕の夢なんだ」って本気で口説かれたんですよ。そこには松本さんと(放送作家の)高須(光聖)さんもいたんですけど、松本さんが優しいのは、「それでも山崎が嫌って言うんやったら、止めよう」と思って来てくれたらしいんです。

――あぁ、むしろ弁護側だったんですね!

「こんだけ大人に囲まれたら、嫌だと思ってもあいつは『うん』って言ってしまうかもしれん。だから、本気で嫌って言うんだったら俺が止めようと思ってた」って後から聞いて。本当に優しいですよね。でも、結局ベロンベロンに飲まされて、「よっしゃ! 菅さんの夢やったらやったるぞ!」ってなって(笑)

――まんまと(笑)

でも、それが最後の「モリマン対決」です。大みそかで『笑ってはいけない』と2本立てでしたけどね。

■『笑ってはいけない』はスタジオで泣きそうに

――それから、ずっと大みそかに放送され、『笑ってはいけない』は国民的な番組になったと思いますが、反響はいかがですか?

やっぱり子供が喜んでるという話をよく聞きますね。レギュラーではとんがったことやってますから、『笑ってはいけない』は老若男女の皆さんに見られているのを感じます。でも、本当にこれは5人とも感じてると思うんですけど、このロケはしんどいし、もう嫌なんですよ? 嫌なんだけど、編集したものをお客さんと一緒にスタジオで9時間くらい見て、最後にいつもアーティストの方が替え歌で歌って、いろんなシーンが流れるじゃないですか。僕、あのときね、いつもグッとこみ上げてきて泣きそうになるんですよ、本当に毎回。今年もやらせてもらってよかったなぁと思う瞬間ですね。

  • 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時』DVD&ブルーレイ(発売中)より

――その心境は充実感からですか?

やっぱり目の前のお客さんがこれだけ喜んでくれて、一流のアーティストの人が歌に乗せてくれたら、「こんなのやったなぁ」って走馬灯のように思い出になるんですよ。他の4人も、絶対そうなってると思いますよ。

――それは蝶野さんのビンタも含めて。

もう、全部含めてですよ。