毎朝通勤電車に乗って会社で働いて帰宅して週末は映画を観て……なんだかいつも退屈で、生きてる実感がな~い! そんな毎日を送っているうちに、人の一生はあっという間に過ぎてしまう。そう、命は永遠ではない。だからこそ、日々を一生懸命生きなければ。そんな神妙な気持ちで人生について考えられるような特別展「ミイラ『永遠の命』を求めて」に行ってきた。あのビートたけしも神妙に!?

  • ビートたけしも神妙になる「ミイラ展」を覗いてみた

    ミイラを傍らに、いつになく神妙な表情のビートたけし

「ミイラ『永遠の命』を求めて」は、2019年11月2日~2020年2月24日まで、東京・上野の国立科学博物館で開催される特別展。開催に先立ち、11月1日にメディア向け内覧会が行われた。当日は、スペシャルサポーターを務めるビートたけしも来場して展示を興味深そうに鑑賞していた。

世界中のミイラが集う、貴重な特別展

「ミイラ展」は、最新の調査と研究手法を駆使した研究成果を踏まえ、南米、エジプト、ヨーロッパ、オセアニア、日本のミイラ、総数43体が展示されるもの。ドイツのミイラプロジェクトを土台に構成した内容となっているが、日本独自の内容も多数含まれているという。ミイラと聞くと「気持ち悪い! 」「怖い! 」と思う人も多いはず。映画やドラマ、ゲームの中だと、人間を襲ってきて殺しても死なない感じの印象だ。ところが、ミイラは壊れやすく、ちょっとでも館内の温度を上げるとすぐに壊れてしまうぐらい、脆いものなんだとか。その脆いものをどんな人たちが守ってきたのか? そもそも、どんな人たちがミイラになったのか? ミイラを作った人たちはどんな人たちだったのか? そんな、ミイラを中心として人々の歴史や考え方、死生観を紹介している展示となっている。

  • 世界中のミイラが集結。中にはかなり生々しいミイラも。ミイラなのに生々しいっていうのも変ですが

館内は、「南北アメリカのミイラ」「古代エジプトのミイラ」等、地域ごとにミイラが展示されており、歴史と背景、ミイラの特徴が解説されている。中には、ちょっと怖い……と思ってしまうような展示もあるものの、様々な工夫が凝らされたミイラには、人間の知恵と人物に対する敬意が伝わってくる。人間だけでなく、中にはネコのミイラもあり。ミイラになってもネコはカワイイ!

  • 「石膏でできたミイラマスク」。これって『ジョジョの奇妙な冒険』の石仮面では!?

  • 保存に使われた香辛料なども細かく紹介されている

  • ネコのミイラもあり!

また、海外のミイラだけでなく日本のミイラも展示されているところにも注目したい。解説によると「学問的な探求心で自らミイラになった唯一の日本人」で、江戸時代の本草学者(博物学者)のもの。生前に自らの遺体を保存する方法を考案していたそうで、実際に後年掘り起こしてみたところ、本人が意図した通りにミイラ化していたのだとか。す、すごい。

  • たけしが震えたという、自らミイラになった江戸時代の本草学者(博物学者)の姿

ビートたけしも震え上がった"日本人のミイラ"

そんな感じで興奮しつつ、館内を巡っていると、何やらテレビクルーが。邪魔にならないように避けながら通り過ぎて振り返ると、そこにはビートたけしが展示を鑑賞する姿が。「ビートたけしのオールナイトニッポン」リスナーで3週連続でネタを読まれたことが人生における唯一の自慢である、元ハガキ職人の筆者。まさか目の前で殿のお姿を拝見できるとは。人生、何が起こるかわからない。生きてて良かった。その後、ビートたけしの囲み取材が行われ、「相変わらずミイラというのは面白いね」と展示の感想をコメント。特に興味深かった展示として自らミイラになった日本人の展示を挙げ、「震えあがった。すごい精神世界」と神妙な表情をしていた。非現実的ながら、人々が実際におこなってきたミイラという現実の儀式を目にすると、誰もが神妙な気持ちになるに違いない。ふと「生きるってなんだろう? 」なんて考えたときは、「ミイラ展」を覗いてみるといいかもしれない。

  • さすが世界のキタノ、半端ない数の報道陣が集まっていた

筆者がツタンカーメンに変身!?

ちなみに、休憩スペースには、自分だけのミイラマスクができあがる『ミイラマスクチェンジャー』が設置されている。早速、2種類のミイラマスクを選択して画面に顔を合わせて撮影してみたら、眼鏡をかけたツタンカーメンに変身! バチがあたったりしないのかなこれ。

  • 展示を見終わったところに「ミイラマスクチェンジャー」なるものが

  • こんな感じに変身できる。大丈夫かこれ

こちらは無料で、QRコードを読み取ってスマホに画像をDLできるので、神妙に「ミイラ展」を鑑賞した後に、お試しあれ。

●information
特別展「ミイラ『永遠の命』を求めて」
期間:2019年11月2日~2020年2月24日
場所:国立科学博物館(東京都台東区上野公園7-20)
開館時間:
9~17時(金曜・土曜は午後8時まで)
※11月3日は~20時、11月4日は~18時
※入場は各閉館時刻の30分前まで
休館日:月(月が祝日の場合は火)
および12月28日~1月1日、ただし2月17日は開館
※開館時間や休館日等は変更になる場合あり

著者:岡本貴之

1971年新潟県生まれのフリーライター。音楽取材の他、グルメ 取材、様々なカルチャーの体験レポート等、多岐にわたり取材・ 執筆している。好きなRCサクセションのアルバムは『BLUE』。趣味はプロレス・格闘技観戦。著書は『I LIKE YOU 忌野清志郎』(岡本貴之編・河出書房新社)」