これまで「リクルートスーツにセーターはNG」と言われてきました。ところが最近では、カジュアル面接や、ウォームビズなど形式にこだわらない柔軟な企業も増えていますよね。

もちろん企業の方針が前提になりますが、一概に「セーターがNG」とも言えなくなってきたのでは。

世間の常識:リクルートスーツにセーターは本来NG

「生地感」「首型」に工夫を施し、セーターがなじむジャケットスタイルを心掛けましょう。今回は「ジャケットにセーターを合わせる工夫」について、『毎朝、迷わない! ユニクロ&ツープライススーツの上手な使い方』(WAVE出版)の著者が解説します。

クルーネックよりVネックを選ぼう

これまで「Vネックとジャケットは相性が良い」と言われてきました。その背景として「大半のドレスアイテムが、そもそも直線的デザインである」ことが関係しています。クルーネックは首型が曲線的なため、「スーツやジャケットには合わせづらい」と考えられてきたのです。

ところが最近では、骨格診断の影響も相まって「オフィスカジュアルとしてクルーネックを合わせている」ビジネスマンも見かけます。ただオフィシャルの場である「面接」の段階では、定番のVネックを合わせましょう。

このとき、セーター色はジャケットと同色をおすすめしています。おしゃれをする場合、「挿し色を挟む」というテクニックもありますが、就活に向いているとは言えません。セーターとジャケット色をそろえることで、ドレス感を高めたコーデを実現させましょう。

細い糸のハイゲージを選ぼう

セーターは糸の密度と細さで、だいぶ印象が変わります。なかでも細い糸を高密度で編んだハイゲージは、ドレスアイテムであるスーツやジャケットと相性抜群。というのも細かい糸によって、光沢感が出やすいのです。

逆に、ローゲージやミディアムゲージと呼ばれる太めの糸で編まれたセーターでは、スーツやジャケットのドレス感とセーターのカジュアル感が合わず違和感を与えるでしょう。

また素材はウール・カシミア中心のモデルを選びましょう。春先用の素材としてコットン中心のものがありますが、防寒性もさることながら、リクルートスーツの生地感にセーターが負けてしまいます。

  • ジャケットと同色のVネック型ハイゲージニット

「生地感」「首型」に工夫を施し、ドレス感を高めたコーデを実現しましょう。ただし、企業の方針が前提ということはお忘れなく!