「なんでこの仕事を選んだっけ?」と思ったことがある方へ。今の仕事を選んだ理由をマンガ家りゃんよさんの周りにいるちょっと変わった人たちに聞いちゃいます。今回は、出会った時、こんなカード揃えて生まれることってあるんっ!? て思った、東大法学部卒、現在AIベンチャーでガツガツ働くナチュラルボーン勝ち組のみなみさんです。

  • 「普通」ってなんですか……?!

    「普通」ってなんですか……?!

ナチュラルボーン勝ち組女子よ、YouはどうしてAIベンチャー??

りゃんよ:わたし、みなみさんに会って感じたのが、なんか絶対東大入ってやるぜ!! とか絶対金持ちになってやる!! みたいな這いあがり精神みたいのが感じなくて、ナチュラルに優秀な人ってこういう雰囲気なんだ! って発見があったんですよね。

みなみさん:あはは、ありがとう(笑)
そうだねー、やってやったぜ! みたいな感覚……ないかな。 一番仲良い友達は、官僚と医者と博士と……みたいな。 みんなそんな感じで、普通なんだよね。

りゃんよ:出た!! 恐ろしき普通基準……!! (怖) あと、そう思うとみなみさんがベンチャーにいるのもすごく気になってて。 だってその友達みたいに東大卒の人って、そういうお固いところにいきそう……

みなみさん:もともとは弁護士ってかっこいいなーって思って文科一類(法学部)に入ったんだけど、大学2年目で具体的に色々調べ出したら、弁護士って論破して“いぇーい!”ってイメージと全然違って。それに、大学たのしくてサークル2個掛け持ちしたり、とにかく遊んでてあんまり勉強してなかったんだよね(笑)

りゃんよ:論破して“いぇーい!”(笑)

みなみさん:でね、弁護士はいいやーってなった頃、周りにコンサル行ってる人が多かったのとコンサルの会社って就職活動の時期が一番早くて、最初はお試しでって気持ちで受けたんだけど、まぁフィット感もあってコンサルの会社に新卒で入ったの。

りゃんよ:へぇー、コンサルが身近っていうのがもうよくわからんですたい。

みなみさん:で、4年目に入って、そろそろ子供を持つのも意識した時にその会社は夜遅くまで働くし忙しくて、このまま子供できるのはキツイなーって思い始めて1回目の転職活動を始めたんだけど、結局 最初の会社の先輩の紹介で次の会社はサクっと決めて、ちょうど今年の2月に2回目の転職をして今の会社に入ったんだけど、そこも前職の人に紹介してもらって決まったよ。

りゃんよ:ほう……(優秀な人は転職活動しなくても、オファー来たり、紹介されるって聞いたことあるな……) 今の会社の決め手はなんだったんですか?

みなみさん:一番は、面接してもらった人たちがめちゃくちゃ頭キレる人たちばかりで、一緒に働きたいって思ったからだね。 あとはAIベンチャーに絞ってたんだけど、直前にやってたブロックチェーンに比べても、AIはビジネスマンの自分に価値提供する余地があるなって思ったし、勉強したい分野だったからだなー。

りゃんよ:へーーーーー。
なんか話してて思ったのが絶対これになりたい!! みたいな執着があまりないんですよね……目指して努力してる人がいるようなところにいるのに、紹介されたから入ったとか、たまたま周りにそういう人がいたとか、結構流れに身を任せてて……欲がないんですか??

みなみさん:うーーーん、なんだろう。逆に私も私の友達もすごくわがままだなって思うんだけどなー。欲望の塊だよ! (笑)全部欲しいもん。好きなこともしたいし、キャリアも欲しいし、子供も欲しいし、給料も落としたくいないし。全部欲しい! それでいうと、今の会社はこのワガママを全部叶えられる場所だと思って選んだというのとあるかな。

りゃんよ:確かに! なんだろう……要領がいいのかな……?

みなみさん:いやいや、全然普通だよ。

りゃんよ:もうやめてくれ、その普通……(怖)

■取材協力:南友莉恵さん
東京大学法学部卒業後、戦略コンサルティングのドリームインキュベータに入社。AnyPayではブロックチェーンビジネスを担当。現在は日本データサイエンス研究所にて、AIの力で日本の産業をアップグレードするべく邁進中。 好きな食べ物は寿司と寿司とそれからお寿司!
日本データサイエンス研究所(JDSC)

りゃんよ

1987年生まれ。興味持ったことを、面白くわかりやすく伝えたがりイラストレーター。広告・雑誌・書籍・広告・WEBなどなどで活動。おふざけテイストが得意。著書『好きなイラストでオカネを稼ぐ方法』『りゃんよのおもしろかわいいイラストの描き方』

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