阪神電気鉄道は3月13日、ダイヤの一部変更を実施する。本線の最終列車となる普通3本を運転取りやめ(運転区間の短縮も含む)とし、最終列車の時刻を10~14分程度繰り上げる。阪神なんば線と武庫川線、神戸高速線のダイヤに変更はないとのこと。

  • 阪神電気鉄道の普通用車両5700系

本線の下りは現在、平日・土休日ともに大阪梅田駅0時30分発・尼崎駅0時44分着の普通が最終列車となっているが、ダイヤ変更後はこの列車の運転を取りやめる。平日ダイヤの下りは大阪梅田駅0時20分発、御影行の急行(野田駅で尼崎行の普通と接続)、土休日ダイヤの下りは大阪梅田駅0時16分発、石屋川行の普通が最終列車となる。

上りは現行の高速神戸駅23時19分発(土休日は高速神戸駅23時20分発)、大阪梅田行の普通を尼崎行に変更し、尼崎駅から大阪梅田駅まで運転取りやめに。ダイヤ変更後、尼崎駅23時57分発の普通が大阪梅田行の最終列車となる。石屋川行の上りは現在、元町駅0時28分発・神戸三宮駅0時30分発の普通が最終列車となっているが、ダイヤ変更後はこの列車の運転を取りやめ、元町駅0時18分発・神戸三宮駅0時20分発、石屋川行の普通を最終列車とする。

  • ダイヤ変更後、平日ダイヤにおいて大阪梅田駅0時20分発、御影行の急行が下り最終列車に

  • 土休日ダイヤは大阪梅田駅0時16分発、石屋川行の普通が下り最終列車に

  • 上りは高速神戸発大阪梅田行の普通1本を尼崎駅止まりに変更し、尼崎発大阪梅田行の最終列車を繰り上げる

  • ダイヤ変更後、元町駅を0時18分に発車する石屋川行の普通が上り最終列車となる

  • ダイヤ変更後の上り最終列車は神戸三宮駅を0時20分に発車する

今回のダイヤ変更に関して、「近年のライフスタイルの変化に伴い、深夜時間帯の鉄道のご利用は減少が続いており、更に今般の新型コロナウイルス感染症の拡大を契機に、その傾向が顕著になっています」と同社。最終列車の時刻を繰り上げることで、「線路や電気施設の保守等にかかる夜間の作業時間が、今まで以上に確保できます」「現在、同作業が可能な時間は約3時間ですが、今回の終電時刻の繰上げにより、これまで以上に夜間作業の時間を確保することができ、余裕のある作業工程を組むことが可能となり、安全性の向上につながります」と説明している。