連載コラム『年収350万円で200万円貯めた! 元会社員の節約術』は、若くしてお金を貯めるにはどうすればよいかについて、執筆者の美月小夜(みづきさよ)氏が自身の実体験に基づき、"究極の節約術"を伝授します。


これから子どもを出産するとなった場合、どう計算をしても高齢出産に

二人だけの生活は何だかとても楽しい。夫婦共働きでお互い、時間にもお金にもある程度余裕があると、お金を遣う楽しみを覚えてしまいます。子どもへのお金がかからない、夫婦共働きで子どものいない世帯(DINKS)は、特に大きな負債を抱えていない限りは生活は楽です。楽だからこそ、つい甘えが出てしまいがち。

しかし、ここはぬるま湯に浸かりきる前になんとかそこから脱出なければいけません。その理由として、マンションのローン完済はもちろんのこと、これから子どもを出産するとなった場合、どう計算をしても高齢出産になってしまうのです。ということは、それほどDINKS生活を長く謳歌することはできません。子どもを望むのなら、いろんな意味で悠長なことは言っていられません。

お金の面だけで言えば、出産が遅くなればなるほど老後の資金が貯めにくくなります。子どもを1人育てるのに、養育、教育費を合わせるとおよそ3,000万円と言われています。私自身、老後の備えを国民年金である程度していたとしても、ここに住宅ローンの完済が加わると、考えるだけでも頭がクラクラしてきます。とは言え、ここで思考停止をさせては意味がありません。気付いた時点でちゃんとお金のことを考えて遣ったり、貯めていったりすることが大切だからです。

再度計画を立て直し、練り直しをすることに--紙に書き出してスッキリ!

そこで再度計画を立て直し、練り直しをすることにしました。お金の見直しは1度すればOKではなく、その都度イベント発生前後に行って、少しずつ軌道修正をかけていく方法が私には向いているようです。そして導き出した答えが、出産までに住宅ローンの完済をして、完済後は毎月住宅ローン分を子どもへの貯蓄にするということ。老後の資金は、現状維持とすることにしました。

とは言え、まだ妊娠もしていない状態で考えたことなので、今後プランが変わる可能性は十分にありますが、見えにくいお金だからこそモヤモヤとするのではなく、プランを立ててスッキリとしたかったのです。こうやって書くと、すごいことをやっているのかと思われるかも知れませんが、単純にお金がかかることの項目を書き出して、いつ、いくらお金が必要か、そのお金を捻出するプランを書くだけです。頭でモヤモヤと考えるよりも、まずは紙に書き出して状況を整理する。たったこれだけです。仕事でも仕事が立て込んできたら、とりあえず紙に書き出して優先順位を決めていつまでに終わらせるかある程度の目安を立てることと同じことです。

資金計画を立てるのは簡単、しかしそれを実行に移すには何かしらのパワーが必要です。このパワーを妊活に向けて、未だ見ぬ我が子のために頑張ることにしました。とは言うものの、未だ見ぬ我が子を現実の我が子にするためにはそもそも妊娠をしなくてはいけません。これがまた、なかなか難しい…。そう簡単にできたら、誰も苦労はしません。しかも、ストレスは妊活の敵! と言われてしまうと、辛いものがあります。

だからといって、悲劇のヒロインにもなりきれない性格なため、できることから始めるにあたって、野菜や大豆製品を中心にした自炊で、体調管理と節約をすることにしました。

(※画像は本文とは関係ありません)