前回は、カフェラテやカプチーノ、キャラメルマキアートといったエスプレッソ系ドリンクの基本となるエスプレッソの淹れ方について解説を行った。これさえ押さえておけば、自由自在なアレンジを楽しむことができる。今回は、日本サエコ広報・小野寺祐子さんに考えていただいたアイスのアレンジドリンク3品を紹介する。

まずは「アイスエスプレッソ」。ドリップコーヒーを冷やしたアイスコーヒーは皆さんご存知だと思うが、なかなか日本のカフェや喫茶店で見かけないのがアイスエスプレッソである。一体、アイスエスプレッソとはどのようなドリンクなのであろうか。

アイスエスプレッソの淹れ方

1.ホルダーにコーヒーポッドをセットし、60ml分のエスプレッソを抽出する。
2.たっぷりと氷を入れたグラスに、温かいエスプレッソを注ぐ。
3.完成したアイスエスプレッソ。

「えっ!!これで終わりなの!?」という方もいるかもしれない。しかしこのドリンクは、ホットのエスプレッソで楽しめるコーヒー豆の旨みが凝縮されたような味わいや、クリーミーなクレマに加え、アイスならではのすっきり感も出した一石三鳥なドリンクである。「エスプレッソは温かいドリンクなので、冬場の飲み物といった印象が強いようです。しかし、元々が濃厚な味わいなだけに氷をプラスしても薄まりすぎることがなく、夏もアイスでおいしいエスプレッソを飲むことができます」と小野寺さんもおすすめだ。初心者にとっては、簡単につくることができる点もうれしい。

次に紹介するのは「アイスラテ」。すでに認知度の高いドリンクとなっているが、今回はちょっとしたポイントを皆さんにお教えしたい。下の写真を見ると、ミルクとエスプレッソの層がきれいにセパレートされており、見た目にも美しい。ここでは、初心者でも簡単にこのような美しい2層に仕上げる方法を紹介したい。方法は簡単。ミルクにシロップを加え、コーヒーより比重を高くしておくだけでOKなのだ。

ミルクとエスプレッソの層がきれいにセパレートされているアイスラテ

見た目にも美しいカフェラテのつくり方

1.氷入りのグラスに牛乳(適量)とガムシロップ(適量)を入れ、軽く混ぜる。
2.ホルダーにコーヒーポッドをセットし、60ml分のエスプレッソを抽出する。
3.エスプレッソをスプーンに当てながら、静かにグラスへ注ぎ入れる。
4.アイスラテの完成。

ちょっとした工夫だが、これでプロ級のアイスラテがつくれるといったわけだ。さて最後はデザート感覚で楽しめる1品。

アッフォガートのつくり方

1.ホルダーにコーヒーポッドをセットし、30ml分のエスプレッソを抽出する。
2.器にバニラアイスクリームを入れ、ここに温かいエスプレッソを注ぐ。
3.アッフォガードの完成。

冷たいアイスクリームに温かいエスプレッソといった"あつひや"が魅力のアッフォガートは、イタリアではポピュラーなスイーツ。エスプレッソのほろ苦さをアイスクリームの甘みがやさしく包み込んでくれる一品だ。ここではバニラアイスクリームを使ったが、チョコレートやキャラメルなど、異なるフレーバーのアイスクリームを使ってもよい。さらには、ナッツ類のトッピングを加えてもよいだろう。

今回はオーソドックスなメニューを紹介したが、これらのメニューにフレーバーシロップやチョコレートソース、ホイップクリームをプラスすることも可能だ。基本さえ押さえておけば、エスプレッソの世界はどんどん広がっていくことがおわかりいただけただろうか。あとはあなたのセンス次第! 自分だけのドリンクをぜひつくってもらいたい。

写真:中村浩二