育児に励む専業主婦のpinkyさんが、家庭内介護について知ってほしいことや介護・育児にまつわる豆知識などを紹介する4コマ漫画連載「ときどき介護のち育児へ」。今回は前回に引き続き「猫たちとの触れ合い」に関するお話です。
猫の名前は忘れても愛情は忘れませんでした
認知症のウメおばあちゃんは猫をとても可愛がっていましたが、何匹猫を飼っているのかや猫の名前は覚えられませんでした。
私が介護を始めた頃は時々ちゃんとした名前で呼ぶこともありましたが、後半はどの猫も「みーちゃん」になっていました。ですが、ウメおばあちゃんも猫たちもマイペースに生活しており、名前を間違えて呼んでも、呼ばれても、お互いに関係ないようでした。
ただ、ウメおばあちゃんは「猫がいない」と過剰に心配したかと思えば、猫を飼っていることを忘れて「猫がいる」と不穏になることもありました。
そういうときはおばあちゃんが安心できるように「猫は隣の部屋で眠っているから大丈夫だよ」「(同居していた)おばさんが飼っている猫だから大丈夫だよ」など声をかけ、落ち着くまで見守りました。
猫が大好きなおばあちゃんでも、認知症の影響で猫たちの存在を忘れてしまうこともあるんだなぁ……と驚いたことを覚えています。
筆者プロフィール: pinky
現在は育児に奮闘する専業主婦。結婚を機に夫の自宅で同居生活を開始した。介護の仕事をしていたが、仕事を辞めて2013年8月より約2年間、夫の祖母の介護を務めあげた後、2016年2月に出産。日々の生活をつづったブログ「家事ときどき介護」を随時更新中。