育児に励む専業主婦のpinkyさんが、家庭内介護について知ってほしいことや介護・育児にまつわる豆知識などを紹介する4コマ漫画連載「ときどき介護のち育児へ」。今回は家族の一言に関するお話です。

おばあちゃんを看てくれたら……

デイサービスを利用していないときにウメおばあちゃんの身の回りを世話していたおばさんは毎週、他県に住み一人暮らしをしている身内の方に食材や日用品を買い、届けることもしていました。

おばあちゃんがデイサービスへ行くことにも慣れた頃、もともと車イスで生活していたその身内の方が脳梗塞で倒れ、入院することになったのです。おばさんは身内の方を看病するため、他県への移住を決めました。

そうなると、これまでのようにおばあちゃんの世話はできなくなりますが、おばさんと過ごしていた私たち家族も皆仕事がありました。このままでは日中、ウメおばあちゃんが1人になってしまうこともあり、おばあちゃんも連れておばさんは他県へと移住していきました。

ただ、おばさんは移住先で寝たきりの状態になった身内の方の介護と、認知症のウメおばあちゃんの2人を1人で看るという大変な状況でした。一方で、介護の仕事をしていた私は当時、異動先で挫折し精神的に追い込まれていました。そのことを知った家族は「仕事を辞めて、おばあちゃんを看てくれたら……」と提案してくれたのです。その言葉に当時の私は救われました。


筆者プロフィール: pinky

現在は育児に奮闘する専業主婦。結婚を機に夫の自宅で同居生活を開始した。介護の仕事をしていたが、仕事を辞めて2013年8月より約2年間、夫の祖母の介護を務めあげた後、2016年2月に出産。日々の生活をつづったブログ「家事ときどき介護」を随時更新中。