クレジットカードは、その場に現金がなくても買い物ができるとても便利な決済方法です。少し大きな買い物をしたい時は、「分割払い」を選択すれば、手持ちの金額以上の商品を購入することもできます。しかし、クレジットカードの支払方法について理解しないまま安易に利用してしまうと、手数料が高くつく、支払いがいつまでも終わらない…… といった事態を引き起こし、かえって面倒になってしまいます。

  • クレジットカードの支払い方法の種類と特徴

そこで今回は、クレジットカードの支払い方法にはどのような種類があり、どのような点に注意が必要なのか確認してみましょう。

クレジットカードの支払い方法の種類

普段何気なく使っているクレジットカードですが、その支払い方法には以下のような種類があります。ひとつずつ見ていきましょう。

一括払い

クレジットカードの支払い方法として最もわかりやすいのが、「一括払い」。マンスリークリアとも呼ばれ、商品の購入から30~50日後の支払い日に、一括で決済が行われる方法です。分割払いと違い、支払いを翌々月以降に持ち越さないことで、支出を把握しやすいと言えます。また、手数料はかかりません。日常的な買い物の際、最も多くの人が利用する支払い方法です。

分割払い

「分割払い」は、購入代金を3回以上に分けて支払う方法です。たとえば、20万円の買い物をして5回払いを選択すれば、月々4万円の支払いになるように、購入代金は均等に分割されます。金額の大きな買い物をしたい時や、新生活のために家具や家電をまとめ買いした時などには便利な方法です。

なお、支払い回数はカード会社によって異なり、定められた回数しか選ぶことができませんが、3~36回までの範囲で設定されているところがほとんどです。分割払いは、買い物の際に、支払回数を伝えるだけで利用できます。カード会社によっては、会計の際に一括払いにした購入代金を、後から分割払いに変更できる場合もあります。また、分割払いは、手数料がかかります。

カード会社によっては、「2回払い」が利用できるものもあります。2回払いは、商品の購入から30~50日後の支払い日に1回目の引き落としがされ、それから1か月後の支払い日に2回目の引き落としが行われます。2回払いの場合、手数料はかかりません。一括払いでは支払いの負担が大き過ぎるけれど、3回以上の分割払いでは手数料がかかってしまうのが嫌だという場合、2回払いを選択するのも良いかもしれません。

ボーナス一括払い

「ボーナス一括払い」は、名前の通り、一定期間の支払いをボーナス支給月(6、7、8月または12、1月)にまとめて行う方法です。ボーナス払いは、購入から最大で半年の支払猶予があります。たとえば、2月に購入した商品を8月に支給される夏のボーナスで、一括で支払うといった具合です。ボーナス払いの特徴としては、支払いが半年近く先になることもあるのに、手数料がかからないという点でしょう。

しかし、小さな店舗などではボーナス払いが利用できないこともあります。また、カード会社によっては、ボーナス支給月の直前1カ月程度、ボーナス払いの利用を停止しているところもありますので、気を付けましょう。

「今すぐ欲しいものがあるけれど、金額が足りない」という場合には、支払いを先延ばしできて手数料もかからないボーナス払いは、嬉しい支払い方法です。しかし、ボーナス支給月までは期間が空きますので、支払いがあることを忘れないように注意する必要があります。また、ボーナスは景気や会社の業績に影響を受けます。必ず支給されることを前提に、買い物をし過ぎないようにしてください。ボーナスが減給される可能性があることも見越して、ある程度まとまった金額を銀行口座に入れておくなど、支払いに困らないよう対策をしておきましょう。

指定月一括払い

「指定月一括払い」は、自分で決めた指定月にまとめて払う支払い方法です。カードで買い物をした翌月、もしくは翌々月から半年以内の自分が決めた月の支払日に支払いをします。手数料はかかりません。勤め先の企業によっては、ボーナス支給月が通常と異なっている場合がありますので、そのような事情がある時に利用できる支払い方法です。ただし、全てのカードや店舗で利用できるわけではありませんので、確認が必要です。

リボルビング払い

「リボルビング払い(リボ払い)」は、分割払いのように分割回数を決めるのではなく、毎月の支払額が一定になるよう、あらかじめ決めておく支払い方法のことです。たとえば、月々の支払いを1万円と設定しておけば、15万円の支払残高があるところに3万円の買い物が追加されても、毎月の支払は1万円のまま変わりません。支払い金額が変わらないことで家計への負担が小さくなるように感じますが、リボ払いには注意したい点があります。

まず、毎月の支払いが一定であることで買い物をし過ぎてしまう危険があることです。買い物を繰り返してしまえば、支払いの終わりが見える分割払いに対し、リボ払いは、いつまでも支払いが終わらないといった事態に陥ることもあるのです。また、支払い期間は長ければ長いほど手数料がかかります。あといくら返済すればいいのかがわかりにくいリボ払いは、極力利用しないのが賢明と言えるでしょう。


クレジットカードの支払い方法について、意外と知らないことがあったのではないでしょうか。便利なクレジットカードですが、使い方によっては家計を圧迫してしまうこともあります。クレジットカードは、基本的には一括払いを選択し、その他の支払い方法を利用する際は、支払い日や支払い金額をしっかり確認しておきましょう。

■ 筆者プロフィール: 武藤貴子

ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント

会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。