食の技術革新、フードテック。植物性原料で造られた代替肉もそのひとつで、缶詰でも「少しずつ種類が増えている」と缶詰博士は言います。

「味付けも様々で、これなどは和風テイスト。つくねの甘酢あんですぞ」

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  • 明治屋/おいしい缶詰 ベジつくねの甘酢あん 80g 594円

    明治屋/おいしい缶詰 ベジつくねの甘酢あん 80g 594円

大豆たんぱくと野菜のつくね

意外と知られていないことだが、缶界は食のトレンドをいち早く取り入れている。最先端の代替肉もすでに缶詰化されており、数種類が登場しているのだ。

今春発売された明治屋「おいしい缶詰 ベジつくねの甘酢あん」もそのひとつ。大豆たんぱくと野菜で造られたつくねの缶詰であります。

  • ベジつくねの甘酢あんの内観

    ベジつくねの甘酢あんの内観

レンコンが和テイスト

いつものごとく湯せんで温めて、開缶! ツナ缶サイズの缶内につくねが2コ、ぎゅっと詰められている。それだけならミートボールの缶詰だが、レンコンが入っているところが和テイストだ。つくねもレンコンも甘酢あんに染められ、褐色に輝いております。

  • つくねの様子

    つくねの様子

焦げ目と匂いで意識飛ぶ

つくねを取り出すとこの通り。写真では伝わらないかもしれないが、かなりデカい。その表面には、網もしくは波形鉄板で焼いたような線状の焦げ目まで付いている。

そして、全体から漂ってくるのは甘酸っぱそうな匂い。ああ、早くかじりつきたい。でも、このまま食べちゃったらもったいないよなァ。

この時点で、これが代替肉だという認識がぶっ飛んでおります。

  • 野菜を添えてつくね弁当に

    野菜を添えてつくね弁当に

豆腐チックな匂いせず

かくのごとし、つくね弁当をこしらえてしまった。在宅勤務だけど。

つくねはもっちりした弾力があり、歯触りの強い部分と弱い部分が混在している。このモザイクな食感は紛うかたなきつくねであります。レンコンも特有のシャクシャク&ねっとり感が楽しめる。

味付けは酸味がほどよく利いていて、やや甘め。白ごはんとの相性はもちろんいいけど、バターを塗ったバゲットと合わせても、バインミーのようになっておいしそうだ。

代替肉は大豆から造られるケースが多く、じっくり味わっていると、どうしても豆腐チックな匂いが出てくる。でもベジつくねはそれがほとんどない。大豆よりも玉ねぎなどの野菜を多く使い、さらに焼いて仕上げることで香ばしさを出しているからだ。

缶詰情報
明治屋/おいしい缶詰 ベジつくねの甘酢あん 80g 594円
明治屋ストアーほかECサイト、全国の小売店などで入手可。