ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第62回は「#チョップドサラダ」。

  • CHOPPED SALAD DAYSの一番人気「ハーベスト」(1210円)

「チョップドサラダ」とは

チョップドサラダ(Chopped Salad)とは、野菜や果物、肉、ナッツなどの具材をサイコロ状に刻み、ドレッシングをかけて食べるサラダのこと。ニューヨークで大人気となり、日本でもチョップドサラダ専門店が続々とオープンしている。カラフルな見た目が特徴で、近年の健康志向もあり注目度が高い。英語の「chopped」(細かく切る、みじんに刻む)という意味からもわかるとおり、細かく刻んであるためサラダなのにスプーンでも食べやすい。

日本では、彩り豊かな見た目のメニューを取り揃えた専門店が増え、SNS映えするサラダとしても人気を集めている。Instagramで「#チョップドサラダ」のタグが付いた投稿は約4.8万件(2021年12月現在)。チョップドサラダ専門店で販売されているもの、自分でアレンジして作ったものなどさまざまな投稿がある。独自のアレンジレシピの投稿も多い。

添加物不使用のサラダを提供する「CHOPPED SALAD DAYS」

  • ブリートの「メキシカン」(1210円)はワンハンドで手軽に食べられる

2017年4月に東京・二子玉川に1号店をオープンしたチョップドサラダ専門店「CHOPPED SALAD DAYS(チョップドサラダデイズ)」は、東京と神奈川に4店舗、名古屋に1店舗を展開している。

サラダはすべて店内調理で新鮮なものを提供し、添加物は使っていない。「添加物不使用のサラダを食べて、身体から心まで健康になっていただきたいという想いから、CHOPPED SALAD DAYSをオープンしました」とクージューのマーケティング部・生田冬樹さんは話す。

同店には10種類のオリジナルメニューとカスタムオーダーがあり、サラダもサラダボウルとブリート(トルティーヤに具材をのせて巻いたもののことで「ブリトー」とも呼ばれる)の2種類から選べる。オリジナルメニューはトッピングや食材の変更が可能だ。たとえば「カリフォルニアコブ」(1380円)に入っているブルーチーズが苦手ならチェダーチーズに変更したり「ポケボウル」(1180円)というハワイのローカルフード"アヒポケ"を使用したサラダにはアボカドをトッピングしたり、パクチー好きなら“追いパクチー”にしたりとオリジナルメニューを自分好みにアレンジできる。

生田さんによると「お客様は女性が中心ですが、健康を気にする男性も増えています。意外なことにお子様のファンも多いんです」という。サラダといえど、満腹感があるのが大人から子どもまで人気の理由の1つなのだろう。Instagramには「ヘルシーだけどボリューム満点!」「ブリートで食べるのがおすすめ」「ダイエット中でもたくさん食べられる」と絶賛する声が多数あった。

チョップドサラダの先駆け「CRISP SALAD WORKS」

  • CRISP SALAD WORKS「クラシック・チキンシーザー」(1295円)

「CRISP SALAD WORKS(クリスプサラダワークス)」は2014年のオープン以降、都内に19店舗を展開するチョップドサラダ専門店の先駆けといえる存在だ。「当社の社長が海外に住んでいたときに食べた、お腹いっぱいになるサラダボウルを日本でも食べられるようにしたいという想いからできたのがCRISP SALAD WORKSです」とCRISP 広報の坂井奈央さんは話す。

同店のサラダはドレッシングのマヨネーズからクルトンまで手作り。おいしさにこだわり、お店でしか食べられないオリジナルの味を提供している。シグネチャーサラダと呼ばれるメニューは8種類あり、カスタムオーダーも可能だ。トッピングは2つまで無料で変更できる。人気メニューの「カル・メックス」(1295円)はほうれん草とレタスがベースのサラダで、甘酸っぱいドレッシングとの相性が良く食べていても飽きがこない。

さらに2021年11月には、東京・丸の内の丸ビルに「CRISP STATION(クリスプ・ステーション)」というセルフサラダ販売ストアをオープンした。坂井さんは「CRISP STATIONは好きなサラダを選び、パッケージのQRコードでクレジット決済するだけ。レジに並ばずに購入できるので、忙しく働いている方々に広く受け入れられています」という。今までにない、斬新なスタイルで今後も設置箇所の拡大に期待したい。

Instagramには「#crispsaladworks」の投稿が1.6万件(2021年12月現在)あり、同店の人気のほどがうかがえる。「罪悪感なく食べられるのがいい!」「アプリで注文して受け取れるから便利」と好評だ。

横浜に出店「NYCチョップドサラダ専門店」

  • NYCチョップドサラダの人気メニュー「THE CAESAR(ザ・シーザー)」(950円)

2018年8月に横浜・みなとみらい地区に本店をオープンさせた「NYC(ニューヤードケータリング)」は、お昼時になると近隣のオフィスワーカーで賑わう。NYCを運営する横浜ケータリングサービスの広報担当・浜崎淑敬さんは「ニューヨークでチョップドサラダのお店を訪れ、サラダでお腹を満たせることに衝撃を受けました。聞いてみると、ニューヨークのビジネスマンはサラダで健康を保っているとのこと。ならば日本にもチョップドサラダで笑顔と健康をお届けしたい。そんな想いからNYCをオープンしました」と話す。

同店のサラダは新鮮な野菜とバリエーション豊かな食材が売り。11種類のオリジナルメニューとカスタムの2通りから好きなものを選べる。サラダだけでもかなりのボリューム感だ。で、野菜やナッツ、五穀米などさまざまな食感が楽しめるのがNYCのチョップドサラダの特徴だ。サラダだけでは物足りない人のために、スープや惣菜も用意されている。野菜やナッツ、五穀米などさまざまな食感が楽しめるのがNYCのチョップドサラダの特徴だ。サラダは軽食のイメージだが、味わっているうちに満腹になってくる。サラダだけでは物足りない人のために、スープや惣菜も用意されているなどのサイドメニューも豊富だ。

「自家製ドレッシングはどれもひと手間加えたものばかりで、ドレッシングだけの販売はしていないのかとお客さまに言われるほど人気です」(浜崎さん)とのこと。Instagramには「お店がおしゃれ!」「おいしくて大満足」といった投稿があり、評判は上々だ。

どのお店もトッピングやカスタムができ、自分に合ったサラダが食べられ、“おいしさ”も“健康”も手に入れられる。それがチョップドサラダの魅力だ。日本ではまだ女性客が中心だが、今後はニューヨークのように健康を意識した男性客が増えそうだ。年末年始の食べすぎや飲みすぎで疲れた胃腸をリセットするためにも、ぜひ一度試してみては?