ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第44回は「#スコーンサンド」。

  • BAKERS gonna BAKE「アプリコットスコーンサンド 甘夏ジャム&クリームチーズ」(店頭販売のみ、380円)

スコーンといえば、イギリスのスコットランド地方で生まれたパンの一種で、バターや牛乳と小麦粉、ベーキングパウダーを練り上げて焼いたものだ。バターや小麦の香りと素朴な味わいが魅力で、軽食やおやつとして食べられることが多い。外側がサックリ、内側がふんわりしている丸い形のイングリッシュタイプ、三角形でザクザクした食感のアメリカンタイプなどが国内でも親しまれており、生地にドライフルーツやチョコを練り込んだものなどはカフェでも定番メニューとなっている。

そのスコーンを半分にカットして具材を挟んだ「スコーンサンド」がじわじわと人気上昇中だ。Instagramを見ると「#スコーンサンド」で約1.5万件(2021年3月現在)の投稿があり、ホロホロ、サクサクのスコーンにあんこやクリーム、季節のフルーツをサンドしてあるカラフルな写真がズラリ。カフェでの写真のほか、自作のスコーンサンドの写真も多い。

クリームやフルーツ、あんこを使うというと甘みが強くヘビーな印象だが、スコーン生地自体は甘さが控えめでサクサクした食感なので、スイーツとしては軽めに食べられる点が人気の理由。スイーツタイムだけでなく、ブランチや軽食としての利用も多いようだ。

東京駅で買える季節のスコーンサンド

昨年8月、東京駅内の東京ギフトパレットの中にオープンした工房一体型のスコーン専門店「BAKERS gonna BAKE(ベイカーズ ゴナ ベイク)」では、オープン当初10種のスコーンを展開。その中でスコーンサンドは1種のみだったが、同年秋にカボチャを使ったスコーンサンドを発売したところ、メディアでの露出もあり人気が急上昇したという。以降、常時3種ほどのスコーンサンドをラインナップしている。

  • BAKERS gonna BAKE 「Very Berry ストロベリーショートスコーン」(420円、4月20日まで)

旬なイチゴを使った季節限定商品「Very Berry ストロベリーショートスコーン」は、同店一番人気のバターミルクスコーンに、甘みと酸味のバランスが良いイチゴ練乳クリームと新鮮なイチゴをサンドしたもの。薄いピンクが春らしく、気分が上がるような可愛らしいビジュアルも特徴だ。

この他「アプリコットスコーンサンド 甘夏ジャム&クリームチーズ」(本記事冒頭写真、4月20日まで)、「あんバタースコーンサンド とちおとめ苺餡&フランス産発酵バター」(420円、3月17日発売)といったスコーンサンドもある。

同店を運営するサザビーリーグ アイビーカンパニー フード事業部の佐藤菜穂子さんによれば「テレビやSNSをご覧になった方の来店が多く、スコーンサンドの人気が決定的になったと感じています。スイーツ好きの女性が多いのですが、SNSを見てお店にいらっしゃる方も年齢が幅広く、ご家族連れや、仕事帰りの男性なども多くご来店いただいています」とのこと。

同店にイートインスペースはなく、常温で持ち帰りができるテイクアウトのほか、ネット通販も可能(ネット通販では冷凍で発送)。東京駅という立地の良さもあり、多くの人が利用しているようだ。

三角の柔らかいスコーンにどっさりフルーツ

2019年3月に新宿にオープンしたカフェ「Anc Coffee Stand(アンク コーヒースタンド)」でも、同年9月から季節に合わせたスコーンサンドの販売を開始。スコーンサンド目当てに訪れる人も多く、人気商品となっている。

  • Anc Coffee Stand「苺のクリームスコーンサンド」(550円)

3月から発売がスタートした「苺のクリームスコーンサンド」は、外はサクサク、中はふわふわの三角形のスコーン生地に、優しい甘さのクリーム、少し酸味のあるイチゴと自家製イチゴソース、アーモンドをサンドしている。

スコーンサンドは季節ごとに変わり、小豆や抹茶など和素材のスコーンサンドが登場することも。若い女性がお昼前後に軽食として利用することが多く、Instagramでは「念願のイチゴのスコーンサンドがやっと食べられた!」「甘さ控えめのスコーンと、クリームとフルーツの組み合わせが最高」というコメントが見られる。

同店オーナーの庵地舞衣子さんは「スコーンサンドはイートイン限定で、注文を受けてからクリームをサンドします。出来立てをテーブルに出すと、多くの人が写真に撮ってくださいます。軽めの食感なので、浅煎りのコーヒーとの相性がいいですよ」と話す。

あんことバターの鉄板スコーンサンド

浅草にある「Feb's coffee & scone(フェブス コーヒー アンド スコーン)」も、スコーンサンドが注目されているカフェの1つだ。2017年にコーヒーとスコーンが楽しめるカフェとしてオープンし、2019年10月から「あんバター」のスコーンサンドがメニューの仲間入りをした。以来、季節商品を加え常時2~3種のスコーンサンドを販売している。

  • Feb's coffee & sconeプレーンスコーンの「あんバター」(500円)

プレーンスコーンにたっぷりの粒あんと有塩バターを加えたこちらのスコーンサンドは、幅広い年齢層に人気だという。イートインの場合は注文を受けてからスコーンを軽く温めるため、溶け出したバターの塩気と香りが甘いあんこのアクセントに。+10円でスコーンを全粒粉に変更することもできる。

「『あんバター』は特に老若男女を問わず幅広い方に好評で、当店のSNSを見たという方だけでなく、Instagramでインスタグラマーの方の投稿を見たという方がかなり多いです」と同店店長の本郷爽花さん。

  • Feb's coffee & scone(写真右から)「いちごあんホイップ」(850円/テイクアウト820円、練乳つき)と「あんバター」

同店のスコーンサンドはテイクアウトやウーバーイーツでの注文も可能。その場合は冷蔵での提供となる。家で食べる場合は電子レンジなどで温めるのがおすすめだそうだ。

サクサクのスコーンで具材を挟んだスコーンサンド。店によっていろいろな味わいのものが登場するので、見かけたら試してみては。スイーツとしても軽食としても、手土産などに喜ばれそうだ。