ネット社会の現代では、グルメのブームに火が付くのも"SNSがきっかけ"ということも多い。ここでは、流行に乗り遅れないために知っておきたいSNSで話題の"バズるグルメ"をご紹介。トレンドに敏感なクライアントや同僚たちの前で恥をかかないように、しっかり話題のグルメを押さえておこう。第33回は「#コンブチャ」。

  • キレイな女性は必ず飲んでいる? 発酵ドリンク「コンブチャ」

最近、女性向けメディアやダイエット関連の記事、Instagramなどでよく見かけるのが「#コンブチャ」。一瞬「昆布茶」なのか? と思う人も多いかもしれないが、茶色や赤色などのお茶で、中にはフルーツなども入れられているオシャレな今風ドリンク。いわゆる昔ながらの昆布茶ではない。

Instagramでは「#コンブチャ」だけで4.6万件の投稿があり、「#コンブチャクレンズ」で1.1万件、「#コンブチャクレンズダイエット」で500件以上の投稿がある。(2020年8月上旬時点)。投稿内容をみると、「発酵ドリンク」や「腸活」という言葉や、モデル並みに美しい女性が顔写真と一緒に投稿しているものが目立つ。

海外セレブの間でも大人気!

コンブチャとは紅茶、砂糖、酵母などで作られた、酸味が特徴の発酵紅茶のこと。1970年代に日本でも流行した「紅茶キノコ」のことなのだそう。数年前にアメリカ西海岸のセレブたちの間で「健康やダイエットに良い」と広まったのがブームのきっかけで、日本でもここ数年、コンブチャを毎日の生活に取り入れる人が増えている。特に有名女優や美人タレントがコンブチャを飲んでいるので、話題になっている。

コンブチャのレッスン「Heartful kombucha studio」(オンラインレッスン含む)を主宰している小宮山順子さん(冒頭の写真の女性)は、“国民的美魔女コンテスト”で優勝し、現在モデル活動もしている美人さん。小宮山さんは「コンブチャは乳酸菌・酢酸菌・酵母菌・アミノ酸やポリフェノールなどを有効的に摂取できるドリンクです。微炭酸で爽やかで美味しいので、誰もが続けやすいのが良いところです」と説明。

  • カラフルでおしゃれなコンブチャ。画像提供/Heartful kombucha studio

さらに小宮山さんは、「コンブチャは腸内にアプローチして腸内フローラを正常化させます。腸内環境が良くなると、便秘の改善や栄養素の吸収率がアップしたり、免疫が上がったり、様々な健康効果が期待できます」と教えてくれた。

より菌が生きているものがベター

ネット通販サイトで「コンブチャ」で検索してみると、大きなお徳用ボトルや、濃縮されたもの、固形状のサプリメントなどさまざまなコンブチャが発見できた。価格も分量も形状もいろいろあるようだ。スーパーやコンビニなどでもコンブチャ商品が発売されており、意外にも身近な存在。でもたくさんありすぎて、どれがいいのか選ぶのに迷ってしまう。

小宮山さんのような専門家からすると、「市販されているものでプロバイオティクスなもの(菌が生きているもの)は本当に少ない」(小宮山さん)とのこと。やはりちゃんとした効果を期待するのなら、小宮山さんのようなコンブチャ専門のレッスンに参加して、自分で菌が生きているコンブチャを自宅で仕込んで毎日飲み続けるのが一番なのかもしれないが、専門家がオススメする貴重な商品もあるそう。

  • 大泉工場のコンブチャは4種。西麻布店では1杯税別800円。画像提供/大泉工場

小宮山さんオススメの「大泉工場NISHIAZABU」(東京・西麻布)は、非加熱のコンブチャなどを販売しているカフェ&グローサリーストア。大泉工場は世界のコンブチャブルワーの加盟団体「Kombucha Brewers International」に加盟しており、アメリカを中心に加盟している団体200のうちの一つとして、国内でコンブチャの情報発信をしているという。

もともと埼玉県川口市でもコンブチャのブルワリー(醸造所)とプラントベースのベーカリーカフェ「1110 CAFE / BAKERY」を運営しており、今年9月4日には「大泉工場OMOTESANDO」(東京・表参道)もオープンしたばかり(2021年8月末までの期間限定)。大泉工場NISHIAZABUではオリジナル、ユズ、シソ、クワ(全て価格は税別800円)の4種のコンブチャを提供。「4種の飲み比べセット」(1,200円/西麻布店のみ)も揃えている。他にコールドプレスジュースや、プラントベーススープ、サンドウィッチなどの軽食もラインナップ。

大泉工場の広報担当の林さんは「コンブチャの中でもオリジナルはオープン当初から人気です。初めてご来店される方にはベースとなる味なのでオリジナルをおススメしています。最近の傾向としては、シソやクワなど香りを楽しめるコンブチャを購入されるお客様も多いです。今後はコンブチャ以外にもグローサリーのアイテムを充実させていく予定です」とのこと。

  • 加熱処理されていないコンブチャはタンクに入れられて店に届き、クラフトビールのようにタップで注がれる

表参道店で実際に試飲してみた。クラフトビール店のようにタップから店員がコンブチャを注いでくれる。川口の醸造所から生きたままのコンブチャをタンクに入れて店に届けているようだ。まずはオリジナルを味わうと、最初に発酵している独特の香りが漂ってくるが、それほどクセはない。味は白ブドウや洋梨のようなフルーティーな酸味と爽やかな微炭酸で心地良い。すっきりと飲みやすく、あえて言えばアセロラドリンクの味と似ているだろうか。思った以上に飲みやすかった。

次にオリジナルをベースに、宮崎県霧島山の麓で栽培された赤シソを乾燥させて漬け込んだものを試飲。ロゼワインのような淡い赤色で、爽やかなシソの香りが口いっぱいに広がる。こちらもそれほどクセはなく、スッキリ飲みやすい。普段、ビネガードリンクなどを飲む方は好きな味だろう。

  • 「大泉工場OMOTESANDO」の外観。表参道駅から徒歩数分

店内では持ち帰り用のグラウラー(専用容器)も販売しており、マイ・グラウラーを持参すれば、それに計り売りもしてくれるようだ。本当にクラフトビールのよう。試飲したら数時間後、さっそく筆者のお腹はコロコロと活動しているようだった。毎日継続してみれば大きな効果が出そうだ。

おうち時間が長く、運動不足でコロナ太りしたかも、マスク着用時間が長くて顔の肌荒れがひどいといった方、ぜひこの機会にコンブチャにトライしてみてはいかがだろうか。海外では男性などにも愛飲されているようだ。

*価格は全て税別価格