コロナ禍の2021年、密を防ぐ「通勤手段」や「レジャー」としてバイク人気が再燃しました。しかしその一方で、毎日のように事故のニュースも報じられています。バイクは爽快で手軽といえど、転倒や事故を起こせばクルマよりも大けがをする可能性が高い、ということも否定できません。

  • 「危うく事故になりかけた」というケース

今回は、マイナビニュース会員に行ったアンケート結果から、「危うく事故になりかけた」というケースを紹介します。

間一髪! 危うく事故にあいそうになった経験は?

Q.バイクに乗っていた際に、事故にはあわずとも危険にさらされた経験はありますか?

  • バイクに乗っていた際に、事故には合わずとも危険にさらされた経験はありますか?

    バイクに乗っていた際に、事故には合わずとも危険にさらされた経験はありますか? (n=709)

はい ―――76.0%
いいえ ―――24.0%

アンケート結果では76.0%、つまり4人に3人のバイク乗りが危うく事故になりかける経験をしていました。いくら自分が気をつけて乗っていても、公道では別のバイクやクルマ、トラックなど、さまざまな人が運転する車両がいっしょに走っています。ほかにも自転車や歩行者もいるので気を抜けません。

事故は回避できたものの、冷や汗がドッと出た!

さまざまな車両が行き交う公道では、事故を防ぐために道路交通法や信号、標識といったものが整備されていますが、それでも人間は決まりを破ってしまったり、うっかりしてミスをするものです。具体的にはどんなことで危険を感じたのでしょうか?

■追い越し、追い抜きでヒヤリ

男性/53歳
トラックが追い越していったとき

男性/54歳
二車線の道路をそれほど飛ばさず走っていたら、後方からすごく飛ばしてきた車がわざわざスレスレをかすめていったことがあった

女性/53歳
自分の車を追い越したバイクがカーブの時にコケた。もう少しで巻き込まれ事故になりそうだった

男性/56歳
止まっている車の横を追い越そうと思ったら、急にドアが開いてぶつかりそうになった

男性/63歳
乗用車の脇をすり抜けようとしたところ、突然ドアが開いてそのドアに衝突しそうになった。

法定速度でキープレフトの安全運転をしていたのに、ほかのバイクやクルマに同一車線で追い抜かれて驚いたことはないでしょうか?それが大きなトラックだった場合、恐怖感も非常に大きいはずです。また、駐車中のクルマを抜こうとしたり、渋滞のすり抜け時にクルマのドアが突然開くことも。前だけではなく、時々バックミラーで後方の状況も確認したり、ほかの車両の近くを通る時は十分注意して安全な距離を取る必要があります。

■急な飛び出しにヒヤリ

男性/70歳
細い道から子供が飛び出してきて、慌ててハンドルをきった

女性/49歳
自転車の飛び出し

女性/49歳
歩行者が横断歩道じゃないところで渡ってきた

男性/51歳
急に猫が飛び出してきた

男性/57歳
車の間から原付バイクが飛び出してきた

見通しも悪くて信号や標識がない交差点の場合、多くの人はほかの車両や歩行者の存在に気をつけているはずですが、思ってもいないかったような場所で子供や自転車が飛び出してくることもあります。子供が登下校する時間帯のスクールゾーンなどでは特に注意したほうがよいでしょう。自転車も本来は道路交通法を守らねばならない車両の一種なのですが、まだ十分に守られているとはいえず、歩道から反対車線の車道に飛び出してくる人も少なくありません。

■交差点でヒヤリ

男性/39歳
交差点で左折車に巻き込まれそうになりました

男性/67歳
前方の車が左折する際、ウィンカーを出さずに曲がったので事故に巻き込まれるところでした

男性/63歳
右折時に信号機のある交差点で、直進車が黄色から赤にギリギリに入ってきてあわや衝突しそうになった

男性/55歳
直進していたら対向車線の車が無理に右折しようとして衝突しそうになった

男性/64歳
渋滞していた道路の左側をバイクで走っていた時、反対車線から右折してきた車とぶつかりそうになった

事故の多くは車両が交わる場所、つまり交差点で発生します。信号機が設置されていてもすべての車両が完璧に守っているわけではなく、黄色から赤に変わるタイミングで加速しながら交差点に進入してくる車両も見かけます。こういった車両は慌てているため、十分な安全確認もできていないと考えた方がよいでしょう。バイク乗りにとって特に怖いのは「右直事故」や「左折巻き込み」ですが、いくらヘッドライトをつけていても、バイクは小さいために見落とされたり、距離感を間違えられやすいので十分に注意する必要があります。

■幅寄せ、あおりにヒヤリ

女性/59歳
大きな車に幅寄せされ怖かった

男性/31歳
いきなり幅寄せされてガードレールに接触しそうになった

男性/45歳
バイクを乗っているときに車に幅寄せされました。恐らく車の死角になってしまっていたのではないかと思います

男性/51歳
後ろから煽られた

男性/62歳
ほかのバイク数台からあおりをされた

追い抜きの項目でもありましたが、大きな鉄の塊でもあるクルマやトラックなどがいきなり迫ってくるのは恐ろしいもの。ドライバーやライダーの中には、空いている道で小さなバイクがのんびり走っているのを見ると、ついイライラして無理な追い越しをかけてくる人もいます。また、悪意はなくても死角に入っていたバイクを見落としてしまい、車線変更や合流などで幅寄せする形になってしまうケースもあるようです。

■そのほか、想定外のことでヒヤリ

男性/51歳
原付で走行中、道路のワダチで転倒しそうになった

男性/50歳
高速道路の橋梁で強風に煽られた

女性/49歳
タイヤが摩耗していてスリップしそうになった

男性/47歳
狭い山道のカーブで、対向車がオーバースピードでセンターラインを超えてきた

男性/53歳
高速道路のカーブで、ライン上に空き缶が転がっていた。傾いた状態で速度も出ていたし、進路変更や減速は難しい状態だったので死ぬかと思った

バイクは2つのタイヤで走行するため、クルマのような安定感はありません。軽い原付などはワダチや路面のへこみでバランスが崩れ、中型以上のバイクでも強風でハンドルを取られてしまうことも。また、いくら自分が安全運転をしていても想定外のことは起きるものです。見通しが悪かったり、初めて走る道などでは、突発的な出来事にも対処できるように速度を落とし、十分な余裕を持ったほうがよいでしょう。

ヒヤリとさせられた体験から学ぶ「事故のリスク」

長くバイクに乗っている人なら、一度や二度は「ヒヤリ」とした経験はあるはずです。交差点での「右直事故」や脇見による「追突」、自転車や歩行者の「飛び出し」など、よく起きやすいとされる事故に気をつけていたにもかかわらず、想像もしなかったイレギュラーな出来事に遭遇するものです。

金属のボディやエアバッグが装備されているクルマの場合、軽微な事故であれば軽傷で済みますが、身体がむき出しのバイクではそうもいきません。小さな事故でも後遺症が残るほどの大ケガをしたり、運が悪ければ命を落とすことも。だからといって、すべてのクルマがバイクの安全を配慮してくれるわけではありません。

バイクという乗物が持っているリスクをすべて排除するのは難しいですが、長く楽しく乗り続けるには、やはり自身を守る対策は納得できるまでしておいたほうがよいでしょう。安全な装備や交通状況の把握、交通法規を守った余裕のある運転はもちろんですが、想定外のヒヤリとした出来事から経験値を積んでいくことは以後の事故回避につながるはずです。

次回は、バイク乗りたちが行っている事故対策の具体例について紹介します。

調査時期: 2021年9月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 1,009人
調査方法: インターネットログイン式アンケート