連載『増税への挑戦』では、消費増税で家計で苦しくなる中、節約に役立つだけではなく、物を売って稼ぐ(収入を増やす)こともできる「オークションサイト」について、オークションライターの川崎さちえさんが自らの経験をもとに解説します。


2014年4月1日から消費税が8%になりました。数値的には3%のアップですが、実際に家計の支出額を考えてみると、かなりの額が税金でとられることになります。仮に月30万円を消費していると仮定すると、5%時代の税金は15,000円。それが8%になったら24,000円で、月に9,000円も増えるのです。年間では10万円以上。普通に考えて、かなりの額だと思います。

このような家計に大きな影響を与える増税社会を迎えている今、ネットオークションが家計を助けるカギになってくると思います。商品を売る側、そして買う側の両方の立場からみても、とても有効な手段といえるからです。まずは買う側の立場から見てみましょう。

とにかく商品が安い

ネットオークションを使う理由の第1位は、なんといっても安いからです。一般の市場に出ている商品が定価の30~50%OFFだったり、場合によっては90%OFFなんてこともあります。極端に安い商品は中古が多くなりますが、中古といってもまだまだ使えるものばかり。「中古でいい」から「中古がいい」という考えにシフトしていることもあって、中古市場も活況です。安いという利点を活かすことによって、たとえば通常では5,000円のものが3,000円で買えたら、2,000円も得をしたことになります。

先ほど、月に30万円の出費がある人は、増税後には月に9,000円も多く消費税がとられると書きましたが、その内の2,000円はカバーできたことになってしまうわけです。「そもそも定価よりも安く買う」ということができるので、増税社会の中では、オークションはとても重要な役割を果たすはずです。

オークション比較サイト『オークファン』ページ画面

オークションなら消費税0%

さらに、オークションのメリットは、消費税がかからないということです。ストアから落札すると消費税がかかりますが、一般のユーザーとの取引であれば消費税は0%です。一般社会では増税、増税と騒いでいる中でも消費税0%。これほどのメリットはありません。特に金額が大きくなると消費税分も相当な額になるので、オークションのメリットを強く感じられると思います。

このように、買う側の立場の場合には、安く買えるうえに消費税が0%という市場がオークションです。消費者にとって、これほど魅力的な市場は他にないと思います。

執筆者プロフィール : 川崎さちえ

2003年にネットオークションを始める。不要品の出品をメインとして、現在もユーザーとしてオークションに励む。オールアバウトのネットオークションガイドとして、記事を執筆。ネットオークションを生活の一部に取り入れるべく、「ネットオークションは生活のインフラになる」という考えを持つ。また消費税増税の社会においては、ネットオークションが家計の救世主になりえると考え、業者とは違う視点でネットオークションの有効性を伝えている。