日差しが照りつけ、夏らしい暑い日も増えてきました。新年度が始まり早2カ月あまり、就職や転職、結婚など人生の節目を迎えた方もいらっしゃるかもしれません。
私は一般社団法人「女性のための快適住まいづくり研究会」の代表として「女性のためのかしこいマンション購入術講座」の講師を務め、これまで9万人以上の20代~70代のマンション購入を考える女性と出会ってまいりました。
結婚、出産、転勤など女性のライフスタイルは変わりやすいものですので、分譲マンションの購入になかなか踏み切れない人が多いのも事実。ですが、今マンションを購入したからといって、一生そこに住む必要はないのです。
賃貸マンションのいいところは、たとえ敷金、礼金がかかっても住み替えが自由にできるところ。転職や結婚など、そのときの状況に合わせて気楽に引っ越しができるのが魅力です。分譲マンションを購入すると、そうした自由がきかなくなると考える人が多いのですが、実は独身時にマンションを購入してもそこに縛られることはありません。
たとえば結婚したら3つのパターンが考えられます。
(1)結婚後に2人で住む
まず、結婚してもそのまま2人で住むパターン。名義は自分のまま、彼からは家賃代わりに住宅ローンの半分を払ってもらいましょう。つまり、「プチ大家さん状態」となりますので、その分お金に余裕が生まれ、次の住まいを買う資金を貯めたり、海外旅行に行ったり、レストランでおいしい食事をしたりと、別のことにも使えます。
(2)結婚後に売る
2つ目は結婚したら売却するパターンです。マンションが2人で住むには狭い場合や、人に貸しながらローン返済をしていくのがいやであれば、思い切って売却する手も。不動産会社への仲介手数料などを払ってもお金が残っていれば、2人で新たに買うマンションの頭金にすることもできますね。
(3)結婚後に貸す
そして最後が、結婚したら人に貸すパターンです。買ったマンションは人に貸して、もっと広めの新居に引っ越すのも手です。大抵はローンの返済額より家賃収入の方が多いため、ローンの返済が楽になります。残りのお金は毎月のお小遣いとして、貯金したり、好きなものを買ったり、自由に使えるお金が増えます。
ただ、本当に借りてくれる人がいるかを心配する人も多いですよね。そんな人におすすめなのが、不動産会社がマンションを借り上げる形で毎月の家賃を保証してくれる「家賃保証制度」です。不動産会社には毎月家賃収入から10~15%の手数料を払います。ただし、礼金や更新料が不動産会社の取り分になることや、築年数が古いマンションは受け付けてくれない不動産会社もありますので、リサーチが必要です。
購入したマンションは「資産」ですから、うまく活用しなければいけません。そのために、前提として資産価値の下がりにくい「貸せる&売れるマンション」を選んでおけば安心です。今のあなたの生活にも合い、誰もがほしい、買いたいと思える物件を購入することが将来の自分のためにもなります。
資産価値が高いマンションの条件である「新築・駅近・都心」を念頭に、素敵なマンションを探してみてくださいね!
執筆者プロフィール : 小島ひろ美
一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会 代表。1957年福岡県生まれ。関西学院大学商学部卒 ライフスタイル・コーディネーター、宅地建物取引士、相続診断士 。26歳の時にマンション購入で苦労した経験をいかし、"女性がマンション購入の夢を実現できる世の中にしたい"と1991年に研究会を設立。
以降、「女性のためのかしこいマンション購入術講座」で、今までに9万人以上の女性たちに900回以上の講演を行いながら、28年間に渡り女性のマンション購入を応援し、第一線で活躍中。著書「シングル女性の(得)マンション選び」(講談社)、「元気になる!幸せマンション購入術」(アスコム)、他多数。
・『女性のための快適住まいづくり研究会』https://kaiteki.gr.jp/
・「女性のためのかしこいマンション購入術講座https://kaiteki.gr.jp/seminar/lp.php