アラフォーのコラムニスト・ライターの筆者が、iDeCoを始めてみた体験記を連載でお送りします。iDeCoを始めて3カ月が経過し、順調に掛金を積み立てています。

今回は筆者の投資した資産が現時点でどうなっているのか、結果を公開します。ただしiDeCoは長期投資なので、数カ月の結果で一喜一憂するものではないことは念頭に置いておいてくださいね。

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iDeCoを始めて3カ月、運用結果を公開

筆者の掛金拠出は2月末に開始し、これまでに毎月1万円、合計3万円を投資したことになります。5月17日にSBI証券のiDeCoサイトにログインし、運用状況を確認したところ、下記のような結果となっていました。

この数日で米国株が大きく下落した影響で、損益はやはりマイナスになっていました。先進国株式インデックスは-2.7%、S&P500は-2.3%となっています。トータルの損益率が-13.2%なのは、初期費用もかかっているためです。

米国をはじめとした海外株式が値下がりした理由は、主に下記の3つと考えられます。

・米国の利上げの見通し
・世界的なインフレの進行
・中国経済の悪化懸念(上海ロックダウンなど)

しかしこの程度の下落は想定内なので問題ありません。海外株式は暴落すれば一時的に30%程度下がってもおかしくないので、2~3%前後のマイナスは可愛いものです。

ちなみに米国株投資を推奨していたことで有名な厚切りジェイソンさんに対し、米国株が値下がりしたことを理由にSNS上で批判している方もいるようです。 しかし厚切りジェイソンさんの手法は、長期・分散・積立投資であり、一時的な値下がりで批判するのは妥当ではないと私は思います。

iDeCoは値下がりしてもメリットがある

資金相場が下落しても積立投資を続けることで、今後安い値段で買えるチャンスも増えます。積立投資によるドルコスト平均法のメリットですね。

それに加えて忘れてはいけないのは、iDeCoの掛金は所得控除になるということ。仮に所得税10%、住民税10%とすると、税金が掛金の20%分安くなります。税金で得することを考えれば、損益のマイナスは十分にカバーすることが可能です。

価格が下がっても上がっても淡々と続けるのが長期の積立投資

今年に入ってから米国株が伸び悩んでいることから、売却を検討している方もいるかもしれません。個人の投資スタンスはさまざまですが、個人的にはここですぐ売ってしまうのは非常にもったいないのでは? と感じています。

そもそも積立投資は、20年・30年と長期間にわたって継続する手法です。数カ月の値動きで振り回されてしまうのは適切とは言えないでしょう。

「積立投資で成功するのは、積み立てしていることを忘れている人」と言われることもあります。普段は価格や資産状況を一切チェックせず、忘れてしまうくらいでいるのがちょうど良いのかもしれません。

iDeCoは長期投資のため今後も継続していく

iDeCoで積み立てた資金を受け取れるのは原則として60歳以降です。2022年に制度内容が改正され、人によっては65歳まで掛金を積み立てることも可能になりました。

筆者はまだ40代なので受け取るのは先の話であり、3カ月後の成績というのは、ごく初期段階の結果に過ぎません。iDeCoの積立投資は長期で実践するものなので、当然今後も継続していきます。

なお投資先のファンドを変更するつもりはありませんが、1つだけ追加することを考えています。掛金も増額しようと思いますので、今後の連載ではその辺りの手続きについてもお伝えする予定です。