あっという間にお金が貯まればなぁ。と1度や2度、考えたことがあるのではないでしょうか? もしそんな方法があれば私も即実践したいところです。

実際はじっくりゆっくりコツコツとお金を貯めていく必要がありますが、その途中で「やっぱりあれが欲しい」、「楽しい時間を過ごしたい」といった具合に、様々な誘惑にかられ、せっかく貯めていた定期預金を解約するという人も少なくありません。

お金を貯めていくことは短期戦ではなく長期戦であるため、その長い道のりを上手に歩んでいく工夫が必要になります。

  • 貯金がうまくできないと悩むことはありますか?

貯蓄に必要な5条件

「経済的自由」を手に入れたことで有名なミレニアル世代の億万長者グラント・サバティエ氏。書籍『FIRE 最速で経済的自立を実現する方法』(朝日新聞出版)の著者として、知っている人は多いかもしれません。

若い頃、短期間で2度も会社を首になり、貯蓄残高も2ドルちょっと。そんな状況から5年程度で一気にミリオネアへ。その5年間どのように頑張ったのか? また今もどのように継続しているのか? 大変参考になる情報をブログやポッドキャスト等を通じて発信しています。今回は彼が必要だと唱える貯蓄を行うための5つの条件を紹介します。

なお、ここでいう貯蓄とは銀行への預金や株式投資など、金融商品全般へ積み立てを行っていくことを想定しています。

先延ばしをしない

ダイエットと同じですね。「よし、明日から頑張ろう」とついつい先送りしてしまいますが、思い立ったのであればその日から。これは投資などにも言えます。

「もう少し勉強してから」と何らかの条件が整うまで待つ人もいますが、投資もやはり実際にやってみないと分からないこともたくさんあります。やろうと決めたのであれば少額でもいいので、すぐに行動に移すことが大切です。

アラートを設定する

サバティエ氏も当初は毎週1度アラートを設定し、その日に振り返りなどを行っていたようです。週に1回、警報が鳴る感じですね。

これは営業などの仕事に似ていますね。毎週進捗状況を報告し、目標との差を認識する。仕事だと上司に褒められる、その逆で怒られることもあるかもしれませんが、貯蓄は誰も声をかけてくれません。

自分で自分に何らかのアラートが鳴るような機会を設けることが重要です。「今週はどれくらい節約し、貯蓄に回せただろうか?」と仕事が休みの週末あたりに振り返る時間があると効果的です。

継続する大切さ

これも重要です。貯蓄はすぐに大きな成果とはなりません。頑張って継続することが大切です。特に利子や配当など定期的に入ってくるものを「インカムゲイン」と言いますが、最初は元本が少ないため、インカムゲインもそれほど期待できません。

徐々に貯蓄をし、積み立て投資を行うことで、このインカムゲインも増えていきます。「10年間貯蓄をがんばろう」と思った場合、当然、前半の5年よりも後半の5年の方が、増えていることを実感しやすいのです。

よって、前半5年は後半を楽しみにしっかり仕込む時期だと割り切って向き合うことが大切です。

市場の変動に慌てない

貯蓄のうち一部は安全性の高い預貯金に、残りの一部は株式や投資信託などで収益性を狙うということも大切です。ただし、株式などへの投資となると、相場自体が急変し、急に不安に感じてしまい、結局、急いで売却してしまうという場合も。

リーマンショックや今回のコロナショックをはじめ「〇〇ショック」、「〇〇危機」と言われるような株式市場が大きく変動する局面を私も何度も経験しましたが、上手にお金を貯めている人ほど、そういう局面で冷静に対処できています。

むしろ大きく株価が下落している時は、長期的な資産形成のチャンスと捉える余裕を持つことも大切です。

たくさん本を読み、勉強をする

最後は努力して経済的自由を手に入れたサバティエ氏からの発信であるため、特に説得力があります。しっかり本を読むといった勉強はじめ、情報収集をすべきということです。また情報の取り方についても注意が必要で「あなたには〇〇がおススメ」といった、すぐに答えを求めるような情報の取り方をしてはいけないと注意を促しています。

しっかりと知識の土台を築くべく、基本や本質を学べるような情報とたくさん接することが大切です。


5つの条件、それほど難易度は高くありませんよね? 意識することでクリアできるものばかりです。

ぜひ、この5つの条件を踏まえ、"今日から"貯蓄に向けた行動を始めてください。そして、お金の"基本や本質"を学べるよう、私も次回のコラムに向けて動き出しますので、ぜひ次回もご覧ください!