バリューデザインは10月26日、京都仏教会と共同開発した寺院・神社専用キャッシュレス決済「おまいりPay」の利用領域を拡大し、2026年12月より、お賽銭、目的別寄進の支払いに対応することを発表した。
今回の対応品目の拡充により、従来の拝観料・授与品・御朱印などでの利用に加え、お賽銭、本堂や本殿の修繕、文化財の保全、境内整備、行事運営など、特定の目的に対する寄進(目的別寄進)へのキャッシュレス決済に対応する。
お賽銭のキャッシュレス決済に対応
近年、キャッシュレス社会の普及に伴い、「小銭がない」「現金を持ち合わせていない」という参拝者が増えており、参拝を断念せざるを得ないケースもあることから、キャッシュレス決済環境の整備を検討する寺社も増えている。また、寺社においては金融機関への硬貨預入時に別途手数料が発生しており、賽銭、喜捨金等で多量の硬貨を取り扱う神社、寺院などでは大きな負担となっている。
今回、おまいりPayがお賽銭に対応することで、「信教の自由」を確保しつつ、参拝者はキャッシュレスでおまいりできるようになる。参拝者は、賽銭箱や案内版等に取り付けたNFC対応カードにスマートフォンをかざすと、決済ページにアクセスでき、手軽にキャッシュレスでおまいりできる。また、寺社のWEBサイトや案内チラシ等へQRコードを掲載することで、参拝に赴けない人々への参拝機会も創出する。決済手段はクレジットカード全般。
なお、同サービスでは、お賽銭の完了を参拝者に知らせるオリジナルのジングル(効果音)を寺社ごとに用意できる仕組みも備えている。
目的別寄進での「おまいりPay」活用
寺社における目的別寄進は、現金や銀行振込での受付が中心となっており、海外からの参拝者など、寄進の意向があっても支払手段の制約により寄進が難しいケースが生じている。こうした寄進機会の損失に加え、寄進目的ごとの資金管理、入金集計の管理など、寺社側に事務負担が生じている。また、クラウドファンディングなどを実施する寺社においても、運用にかかる負担から継続的な実施が難しいほか、寄進者との継続的な関係構築や寄進状況の可視化にも課題があり、文化財保全や施設修繕等に必要な寄進の輪を安定的・継続的に広げることが難しい状況にある。
今回、おまいりPayが目的別寄進に対応することで、「信教の自由」を確保しつつ、参拝者はキャッシュレスで寄進できるようになる。参拝者は、寺社のWEBサイトや案内チラシ等に記載されたQRコード等を通じて決済ページへアクセスし、希望する口数を選び、取り組みへの賛同の気持ちを寄進という形で届けることができる。決済手段はクレジットカード全般。
「おまいりPay」で持続可能な寺院・神社の運営を支援
今回の対応拡大により、寺社では参拝者の信教の自由を確保しつつ、キャッシュレス決済環境の利用用途を拡充でき、現金の受け渡しや釣銭の準備、売上管理などにかかる業務負担の軽減が期待される。
「バリューデザインは今後も寺院・神社向け決済インフラの提供を通じて、日本の宗教文化の継承と持続可能な運営を支援してまいります。また、京都仏教会加盟寺院をはじめ、信教の自由に賛同いただける全国の寺院・神社への導入拡大を推進してまいります」(同社)


