(左から)中日ドラゴンズの清水達也、工藤公康新監督、上林誠知(写真:産経新聞社)

 中日ドラゴンズの救援陣を支えてきたプロ9年目の右腕は、2026年中の国内FA権取得が見込まれていた。[1/6ページ]

4年連続50試合登板から一転

清水達也

[caption id="attachment_270013" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの清水達也(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

・投打:右投右打

・経歴:花咲徳栄高

・年齢:26歳

・昨季成績:55試合登板、4勝1敗4セーブ30ホールド、防御率2.24

 

 昨季は55試合に登板し、34ホールドポイント(4勝1敗4セーブ30ホールド)、防御率2.24を記録した。

 

 抑えの松山晋也が夏場に故障で離脱した際には、代わって“9回の男”を務めるなど、状況に応じた役割を全う。4年連続となる50試合以上の登板を達成した。

 

 また、52回1/3を投げて被本塁打ゼロ。安定感のある投球でブルペンを支え、勝ちパターンに欠かせない存在となっていた。

 

 

 しかし、今季は腰痛によって出遅れ、5月15日の東京ヤクルトスワローズ戦で一軍に復帰したものの、本来の投球を取り戻せなかった。

 

 最終的に6試合の登板で勝敗、セーブ、ホールドはいずれもなく、防御率11.81。5回1/3で15安打を許す苦しいシーズンとなった。

 

 出場選手登録日数を十分に積み上げられず、国内FA権の取得にも届かなかった。4年連続でフル回転した右腕にとって、巻き返しが求められるシーズンとなりそうだ。

[caption id="attachment_296119" align="aligncenter" width="1200"] (左から)中日ドラゴンズの清水達也、工藤公康新監督、上林誠知(写真:産経新聞社)[/caption]

 加入2年目の実績ある外野手は今季、長期離脱を乗り越えて一軍へ復帰し、9月13日に国内FA権の資格取得条件を満たした。[2/6ページ]

FA権を取得した復活の外野手

上林誠知

[caption id="attachment_290926" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの上林誠知(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

・投打:右投左打

・経歴:仙台育英高

・年齢:31歳

・昨季成績:134試合出場、打率.270、17本塁打、52打点、27盗塁

 

 福岡ソフトバンクホークス時代の2017年に134試合へ出場し、13本塁打、51打点、12盗塁を記録してレギュラーに定着した。

 

 翌2018年には全143試合に出場。22本塁打、62打点、13盗塁を記録し、走攻守で存在感を示した。

 

 しかし、その後はアキレス腱断裂などの故障に苦しみ、2023年オフに戦力外通告を受けた。その後、中日ドラゴンズに加入して再起を目指した。

 

 移籍1年目の2024年は打率.191、1本塁打、3打点に終わったが、昨季は134試合に出場。打率.270、17本塁打、52打点、自己最多の27盗塁を記録し、見事な復活を遂げた。

 

 

 今季は3月17日のオープン戦で右膝裏を負傷し、長期離脱を余儀なくされた。7月中旬に実戦復帰を果たし、その後は一軍の舞台にも戻っている。

 

 最終的には25試合に出場し、打率.230、2本塁打、4打点、2盗塁。昨季から数字を落としたものの、故障から復帰して国内FA権を取得した。

 

 戦力外通告から主力へ返り咲いた外野手が、取得した権利についてどのような判断を下すのか。オフの動向が注目される。

[caption id="attachment_296119" align="aligncenter" width="1200"] (左から)中日ドラゴンズの清水達也、工藤公康新監督、上林誠知(写真:産経新聞社)[/caption]

 プロ11年目を迎えた万能内野手は、6月27日に国内FA権の資格取得条件を満たした。[3/6ページ]

3球団でプレーの万能内野手

山本泰寛

[caption id="attachment_266796" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの山本泰寛(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

・投打:右投右打

・経歴:慶応高 - 慶応大

・年齢:33歳

・昨季成績:112試合出場、打率.242、4本塁打、23打点、3盗塁

 

 読売ジャイアンツ時代の5年間はレギュラー定着に至らず、2020年オフに金銭トレードで阪神タイガースへ移籍。内野の複数ポジションを守れる守備力を評価され、打撃では主に左投手との対戦で起用された。

 

 2021年4月3日の中日戦では、左腕の福敬登からサヨナラ二塁打を放つなど、印象的な活躍も見せている。

 

 しかし、2023年は一軍出場がなく、同年オフに戦力外通告を受けた。その後、中日ドラゴンズに加入し、新天地で再起を図った。

 

 2024年は79試合に出場して打率.250、1本塁打、9打点。昨季は自己最多の112試合に出場し、打率.242、4本塁打、23打点を記録した。

 

 

 内野の全ポジションを守れるユーティリティー性と、思い切りの良い打撃を武器に、チームを支える存在となった。

 

 一方、今季は33試合の出場で打率.174、1本塁打、4打点。出場機会を大きく減らし、前年の勢いを継続することはできなかった。

 

 それでも、複数球団で求められる役割を果たしながら国内FA権を取得した。権利を行使するのか、それとも残留を選ぶのか。今後の判断に注目が集まる。

[caption id="attachment_296119" align="aligncenter" width="1200"] (左から)中日ドラゴンズの清水達也、工藤公康新監督、上林誠知(写真:産経新聞社)[/caption]

 3年前のシーズン途中にトレード加入した捕手も、今季中の国内FA権取得が見込まれていた選手のひとりだった。[4/6ページ]

一軍出場ゼロに終わった“打てる捕手”

宇佐見真吾

[caption id="attachment_282266" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの宇佐見真吾(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

・投打:右投左打

・経歴:市立柏高 - 城西国際大

・年齢:33歳

・昨季成績:20試合出場、打率.118、1打点

 

 読売ジャイアンツ時代のプロ2年目、2017年にプロ初本塁打をサヨナラ弾で飾るなど、同年は21試合で4本塁打を記録。次世代の正捕手候補として注目を集めた。

 

 しかし、2019年は一軍出場が3試合に減少。同年途中にトレードで北海道日本ハムファイターズへ移籍した。

 

 移籍4年目の2022年には81試合に出場し、打率.256、5本塁打、24打点を記録。捕手としても78試合に出場し、“打てる捕手”として存在感を示した。

 

 翌2023年は打撃不振によって二軍降格を経験し、シーズン途中にトレードで中日ドラゴンズへ移籍した。

 

 

 加入後は骨折で離脱した木下拓哉に代わってスタメンマスクをかぶるなど、69試合に出場。打率.282、3本塁打、14打点を記録した。2024年も61試合で打率.303、3本塁打、17打点と持ち味を発揮している。

 

 だが、昨季は20試合の出場で打率.118、1打点と低迷。今季は一軍出場がないままシーズンを終えた。

 

 出場選手登録日数を積み上げられず、国内FA権の取得にも届かなかった。再び持ち味の打撃を取り戻し、一軍の捕手争いへ割って入れるかが焦点となる。

[caption id="attachment_296119" align="aligncenter" width="1200"] (左から)中日ドラゴンズの清水達也、工藤公康新監督、上林誠知(写真:産経新聞社)[/caption]

 中日ドラゴンズ一筋で救援陣を支えてきた左腕も、2026年中の国内FA権取得が見込まれていた。[5/6ページ]

難病から復帰した不屈の左腕

福敬登

[caption id="attachment_212803" align="aligncenter" width="530"] 中日ドラゴンズの福敬登(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

・投打:左投左打

・経歴:神戸西高 - JR九州

・年齢:34歳

・昨季成績:17試合登板、0勝1敗4ホールド、防御率0.54

 

 左肩痛の影響でプロ2年目の2017年オフに育成契約へ移行したが、翌年に支配下へ復帰。その後も幾度となく苦境を乗り越えてきた。

 

 飛躍を遂げたのはプロ4年目の2019年。同年は52試合に登板し、20ホールドポイント(2勝0敗18ホールド)、防御率2.05を記録して左の救援投手として定着した。

 

 翌2020年は53試合の登板で30ホールドポイント(5勝5敗2セーブ25ホールド)、防御率3.55を記録。最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。

 

 2021年も自己最多の57試合に登板し、22ホールドポイント(2勝2敗20ホールド)、防御率3.18を残している。

 

 

 しかし、2022年に黄色靱帯骨化症を発症し、同年オフに手術を受けた。復帰後は2023年に29試合、防御率2.55、2024年は13試合、防御率1.54を記録した。

 

 昨季も17試合に登板し、4ホールド、防御率0.54。登板数こそ限られたものの、マウンドに上がれば安定した投球を見せていた。

 

 今季は3試合、2回1/3の登板で防御率3.86。国内FA権を取得できないまま、9月に戦力外通告を受けた。

 

 難病から復帰し、11年間で293試合に登板した左腕は現役続行を希望している。FA権の行方が注目されていたシーズンは、次の所属先を探す転機へと変わった。

[caption id="attachment_296119" align="aligncenter" width="1200"] (左から)中日ドラゴンズの清水達也、工藤公康新監督、上林誠知(写真:産経新聞社)[/caption]

 強肩を武器に中日ドラゴンズを支えてきた出戻り捕手は、8月9日に国内FA権の資格取得条件を満たした。[6/6ページ]

FA権を手にした強肩捕手

加藤匠馬

[caption id="attachment_289533" align="aligncenter" width="1200"] 中日ドラゴンズの加藤匠馬(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

・投打:右投右打

・経歴:三重高 - 青山学院大

・年齢:34歳

・昨季成績:47試合出場、打率.234、1本塁打、6打点

 

 プロ5年目の2019年には自己最多の92試合に出場。しかし、打率.228、13打点にとどまり、打撃面では課題も残った。

 

 翌2020年は木下拓哉の台頭によって出場機会を減らし、29試合の出場。2021年途中にはトレードで千葉ロッテマリーンズへ移籍した。

 

 移籍1年目は57試合に出場して2本塁打を放ったものの、打率は.095。翌2022年も24試合の出場で打率.111と、打撃面で苦しんだ。

 

 同年オフには無償トレードで中日へ復帰。復帰2年目の2024年はチームの捕手で最多となる86試合に出場した。

 

 

 昨季は47試合の出場で打率.234、1本塁打、6打点。捕手として44試合で守備に就き、盗塁阻止率.385と持ち味の強肩を発揮した。

 

 石伊雄太の台頭によって出場機会を減らした一方、髙橋宏斗とも多くバッテリーを組み、投手陣を支えた。

 

 今季は35試合に出場し、打率.147、2打点。打撃では結果を残せなかったが、8月に国内FA権を取得した。

 

 強肩と投手の持ち味を引き出すリードは、依然として大きな武器である。権利を取得したベテラン捕手が、どのような決断を下すのか注目される。

 

 

【了】