JR東日本文化創造財団は、「MoN Takanawa : The Museum of Narratives」にて「THE FIRST RAILWAY はじまりの鉄道 -高輪築堤の物語-」を10月8日から11月16日まで開催。高輪築堤の発掘調査時に採取した点群データを活用した映像作品や、出土した史料を展示する。
高輪築堤は、約150年前に新橋~横浜間(約29km)で開業した日本最初の鉄道が走った遺構。当時の東京湾上に築かれ、城の石垣技術を生かして築造した堤の上に英国製のレールが敷かれた。周辺の埋立てによって姿を消していたものの、2019年の品川駅改良工事中に遺構の一部が見つかり、調査で高輪築堤と確認された。2021年には、「旧新橋停車場跡及び高輪築堤跡」として国の史跡に指定されている。
展示会「THE FIRST RAILWAY はじまりの鉄道 -高輪築堤の物語-」の中心となる映像作品「海上を走る機関車」は、発掘調査時の空間スキャンデータ(点群データ)を用い、かつて高輪を走った鉄道が未来へ走り続ける姿を音楽とともに表現した作品。会場の壁一面に映像を投影し、鉄道の歴史と明治日本のイノベーション精神を伝えるという。俳優の松重豊さんがナレーションを担当する。高輪築堤の一部を模した造形、実際に築堤に使用されていた石、松杭で構成される展示空間と合わせて、鉄道開業当時の情景を紹介する。
11月1日にスペシャルトークイベント「高輪築堤と街のデザイン」も開催。建築家の隈研吾氏、鉄道総合技術研究所アドバイザーの小野田滋氏らが登壇予定で、詳細は決まり次第、サイト等で発表するとしている。


