
Stray Kidsが、最新EP『THIS & THAT』を2027年のグラミー賞にエントリーしなかったことがわかった。米誌Varietyによると、所属先のJYPエンターテインメントは、8人組の同グループが8月21日の応募締切までに作品をエントリーしなかったことを認めた。締切は、8月7日のEP発売から2週間後だった。同社は今回の判断の理由を説明しておらず、新設されるアジアン・ポップ部門との関係も明らかにしていない。
Stray KidsはBTSに続き、次回のグラミー賞へのエントリーを見送った。2027年の授賞式では、「最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス賞」が初めて授与される予定だ。BTSは7月、同年のグラミー賞に作品をエントリーしないという決定について声明を発表。メンバー7人は「音楽が地域や言語によって分けられるのではなく、音楽そのものとして聴かれ、愛されることを願っている」と表明していた。
グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーも、ポップ分野に新設するこの部門に反発が寄せられたことを認めていた。同部門は「アジア市場から生まれた、あるいはアジア市場で広く認知されているアジアン・ポップのパフォーマンスにおける、芸術的な卓越性」を評価するものだ。しかし、同アカデミーのCEO、ハーヴェイ・メイソン・ジュニアは10月1日、数週間にわたって「意見を聞く場を設け」、「アジアの音楽界を牽引する人々との対話」を重ねた結果、予定どおり部門の新設を進めることにしたと明らかにした。
レコーディング・アカデミーは「私たちに届いたなかで最も大きかったのは、この部門を熱烈に支持する人々の声だった」と主張している。一方で、BTSに続いてStray Kidsもエントリーを見送る結果となった。
米ローリングストーン誌は今回の決定についてStray Kids側にコメントを求めたが、担当者からすぐには回答を得られなかった。一方、韓国紙The Korea Timesによると、レコーディング・アカデミーが最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス賞などの新部門を発表したわずか数週間後、JYPエンターテインメントは、Stray Kidsのメンバー8人全員とTWICEのメンバー9人全員が、同アカデミーの投票会員として招待されたことを明らかにしていた。投票会員は、グラミー賞の候補者や受賞者を選ぶ投票に参加できる。
Stray KidsはK-POPの中心的存在でありながら、これまでグラミー賞にノミネートされたことはない。8月の記者会見では、2027年のグラミー賞にエントリーする予定があるかと質問されたが、その回答は主に自分たちの音楽に焦点を当てたものだった。
「特定の賞や記録を狙ってアルバムを作ろうとしたことは、一度もありません」とスンミンは語った。「僕たちが好きな音楽やパフォーマンスについて話すとき、その出発点にあるのは、周りからどう見られているかではありません。ステージを作り上げたり、歌詞を書いたりするなかで、自分たちの内側から生まれてくるものなんです。賞をめぐる周囲の期待よりも、自分たちが表現したいサウンドや、伝えたい物語を形にすることを大切にしています」
さらに、最優秀アジアン・ポップ・ミュージック・パフォーマンス賞について具体的に尋ねられると、スンミンはこう答えた。「K-POPというジャンルが世界中でこれほど愛されていることを、本当にありがたく思っています。音楽にはこれほど大きな力があるのだと、改めて実感します」