
『Octane』UKスタッフによる愛車レポート。別企画でトルマン・インテグラを運転したことで目から鱗が落ちた完璧主義者のマット。自身の2000年ホンダ・インテグラ・タイプRに気になる点が出てきたようだ。
車を長期間停めっぱなしにしておくと、次に運転したときにそれまで気にも留めなかった些細な不具合が、かえって目につくようになる。そんな経験はないだろうか?私のインテグラ・タイプRは完璧にレストアをしたはずだった。しかしトルマン・エディションのインテグラを走らせた後、まさにそんなことが私の身に起きた。
小さな問題を放置して「冬の間にまとめて解決しよう」と考えていたことは認めざるを得ない。しかし”新車以上”ともいえるコンディションのトルマン・インテグラと比較すると、改善すべき点がいくつも見えてきた。走行距離は現在13万マイルに迫っているが、エンジンの高回転域での力強さは以前とまったく変わらない。ところが、”VTECが作動しない領域”(6000rpm未満!)で、少し力不足に感じられるようになった。バルブクリアランスの調整が必要なのではないかと推測している。これは悲しいことに、私が見落としていた部分だ。カムカバーを外す間に、この赤色の結晶塗装もやり直したいと思っている。多くの個体と同じように、元の塗装が剥がれ始めているからだ。
2020年に装着したヨコハマタイヤは素晴らしい働きをしており、摩耗具合も良好だ。しかし、トルマン・エディションに装着されていた、適切なサイズのミシュラン・パイロット・エグザルトなら走りが一変すると思う。ぜひとも1セット手に入れたいところだ。しかし、現在は在庫切れとなっている。カウンタックやF40に適切なタイヤを見つけるが難しいのと同様に、1980年代や90年代のパフォーマンス志向のホットハッチ用のタイヤについては、もはやスペシャリストの領域になっている。特注のニトロンダンパーも、ぜひ1セット欲しいところだ。ただし現実的に考えると、すべてのゴムブッシュを交換すれば、シャシーの剛性を高めるうえでは大きな効果をもたらすだろう。この車では、その作業がこれまでに一度だけ行われた記録がある。しかし、ホンダに詳しい人なら誰もが、ダブルウィッシュボーンとマルチリンクのセットアップは、新しいゴムとフルアライメントによってその性能が最大限に引き出される、と教えてくれるはずだ。
その他、些細ながらも気になる点といえば、バッテリーの消耗が激しい原因を突き止めようとしている。今では正常に戻っているようだが、ディーラー純正の警報アラームが原因だった可能性がある。調べてみると、あまり理想的とはいえない配線があちこちに見つかった。腐食していたり、以前に変更されたものだ。これらもきちんと整備したいと思っている。
実のところ、私は所有車両を少しずつ整理していこうと考えている。さんざん思い悩んだ末、プジョー306 GTI-6を売却するという決断を下した。この306は、6年前にこのインテグラを購入したときにも、いつか売らなければならない、と自分に言い聞かせていた車だ。セリカ GT-Fourも手放すことになるかもしれないが、これについてはまだ決めかねている。時間と資金の両方が逼迫している状況では、気持ちはどうであれ、多くの車を所有して複数のプロジェクトを管理し続けることは現実的ではないのだ… 読者のなかにも、きっと少なからず共感してくれる人がいるのではないかと思う。
文:Matthew Hayward