
2025年12月、トイズファクトリーよりメジャーデビューを果たし、アイドルシーン屈指とも言われる圧倒的な歌唱力と、熱量高く人間臭いライブパフォーマンスを武器に支持を広げている4人組アイドルグループ、yosugala。今年3月にはメジャー1st EP『No Border』を届け、各種チャートでもトップ10入りするなど、快進撃を続ける彼女たちの次なる一手が、この度リリースされた2nd EP『ラムネ』だ。
インディーズ時代から彼女たちを支えるEREN from AliAがプロデュースした表題曲「ラムネ」、ライブのアンセムに育っている平地孝次提供の代表曲を再レコーディングした「indigo (Re-Recording)」をはじめ、従来のロックなイメージだけでなく多彩な表情を見せてくれる本作について、メンバーの黒坂未来、汐見まとい、未白ちあ、君島凪に直撃した。
―今年の夏は多数の音楽フェスに出演していましたが、手応えはいかがでしたか?
未白 アイドルファン以外にもたくさんアプローチできた実感があります! アイドルフェスの場合、いつも通りの感覚でライブすれば盛り上がってくれるんですけど、バンドやJ-POPのファンの方たちは、自分たちから盛り上がり方を誘導してあげないとノリ方がわからないことに『WILD BUNCH FEST. 2026』辺りで気づいて。
一同 うんうん。
未白 他のアーティストさんのライブを観ていると、音楽フェスでは意外と楽曲以外の盛り上げる部分に時間を使っているんですよね。MCとか煽りやクラップに時間を割いて、初めての方でもわかりやすく一体感を作れるように盛り上げていて。逆にアイドルフェスは、できる限り曲をたくさんやった方が反応がいい気がしています。
汐見 そう!
未白 曲を多くやるよりどれだけ自分の空間にできるか、みたいなところが全然違うなと思って。そこからフェスでの新しいやり方をいろいろ発見していきました。
汐見 普段とは別のやり方だけど、自分たちだったらそれもできるかも、と思って。なのでフェス出演シーズンの後半は結構模索しました。それまではアイドルの世界の考え方に凝り固まりすぎてたんですよね。
黒坂 MC削って曲をたくさん詰め込んでました。
君島 お客さんからすると、よくわからないうちにライブが終わっちゃって、「歌は上手かったけど誰だったんだろう?」みたいな。
―ちゃんとMCで自分たちは何者かをアピールしていくことが大切、と。
汐見 でも、見つけてもらえた感覚というか手応えは確実にあるので。こんなにいろんなフェスに出させてもらえること自体が当たり前ではないし、絶対モノにしないといけないチャンスだとメンバーみんな思ってたから、結果はちゃんと出すことができてよかったなと思っています。
未白 でも、うちらのやる気だけで盛り上がるわけではなくて。めちゃくちゃやる気がある日でも全然盛り上げきれない日もあるし、逆に、誰もうちらのこと知らないだろうな、と思っていた日の方が意外と人が集まったりして。心意気だけではどうにもいかない部分も感じました。
―フェスごとに来場者の層も異なるでしょうし、傾向と対策を考えるのは難しそうですね。
黒坂 初出演のフェスの場合、ネットで調べるくらいしか、そのフェスの色に関する情報がないから、それぞれに合わせてセトリを組むのが結構大変でした。「このフェスだとこの曲の方がいいかも」みたいなのを、前後に出演するアーティストさんも踏まえて考えて。
汐見 プロデューサーのパナさん(法橋昂広)には「他のアーティストとか気にしなくてええで」って言われてましたけど、うちらは新参者すぎるから、箸にも棒にも引っかからない状態だとよくないと思ったんですよね。他のアーティストさんの曲を聴いて、こういう曲を好む方が残ってくれるなら、その人の耳に少しでも入るようなセトリを組むようにして。
未白 その中でも、竹縄(航太)さんが書いてくれた曲はフェスでめちゃくちゃ受けがよくて。「No Border」も「バニバニラ」も既存のファンの方には「yosugalaっぽくない」みたいに言われていたんですけど、最近知ってくれた人は、逆にこの2曲だけ知ってたから嬉しかった、みたいな人もいて。初見の人も入りやすいのかなと思いました。
―そういえば6月に東京・NHKホールで行われたデビュー4周年ワンマンライブの時、バンドの生演奏で歌う「No Border」を初めて観たのですが、音源以上に従来のyosugalaらしさを感じました。
未白 「バニバニラ」もバンドの方が映えるね、みたいに言ってくれるファンの方がいて。
黒坂 バンドだと全然変わりますよね。フェスは基本バンドと一緒にやってきたので、ロックフェスを通して「バニバニラ」や「No Border」を好きになってくれた方も結構多い印象でした。
汐見 あとは「ギャル伝(YOSUGAL伝説)」もフェスで受けがよかったよね。
未白 そう! 「YOSUGAL伝説」もめっちゃ人気です!コールでメンバーの名前が入ってるから、初見の方も名前がわかりやすくて。報われた。
歌い続けて育った「indigo」というアンセム
―今回のEPには、代表曲「indigo」の新規レコーディング版が収録されていますが、この曲もフェスのセトリには欠かせなかったのではないでしょうか。
汐見 全フェスでやりました。やっぱり安心なんですよね。yosugalaの曲の中で一番有名だから、予習してくれる方は絶対聴いてくれてるはずなんですよ。であれば絶対やってあげたいし、ファンの人が一緒に歌ってくれる、アイドルの現場ならではの良さも見せられるし。
未白 斜めに行きたくないんですよね。真っ直ぐ「ここでこれをやるぞ!」っていう。なので「indigo」は絶対やる。しつこいくらいに。
汐見 アンセムになってほしいので。最近はアイドルシーンで、yosugalaのことをそんなに知らなくても知ってる曲、みたいになってきてるから。私は「夜明けBrand New Days」(ベイビーレイズJAPAN)みたいになってほしいんです。
―「夜明けBrand New Days」はベビレが解散して8年が経った今でも、いろんなアイドルが歌い継いでいる名曲ですからね。
汐見 マジでそうなってほしいし、もしもっと先、yosugalaがなくなったとしても知られている曲になってほしいから、ずっと大事に歌っていきたいし、ファンの人にも歌い続けていってほしいです。
―だからこそ、メジャー2作目のEPとなるこのタイミングで、「indigo」を改めて今の形で届けたい思いがあったのでしょうか。
未白 というか、昔の音源の歌が下手くそすぎて(笑)。
黒坂 本当に(笑)。
―最初の音源を発表したのは2022年、デビュー直後の頃ですものね。
未白 実際に録ったのはデビュー前かも。
汐見 でも、昔の「indigo」の音源を聴くと「もうこの歌い方はできないな」と思うこともあって。もう大人になっちゃったんだなって、すごく思うんですよね(笑)。当時の私は20歳くらいで、今は25歳。年齢がワンブロック変わってるわけじゃないですか。昔の「indigo」はまだ子供だった時の歌い方なので、荒削りな鉛筆みたいな感じがよかったなと思って。
君島 なんか声色が明るいよね。
汐見 わかる! っていうか昔の「indigo」はすごく無垢。
黒坂 私は恥ずかしくてもう聴けない。
未白 私も棒読みすぎて、マジで無理。
君島 私は、この時はこの時でよかったなと思います。また未来から見たら今回の「indigo (Re-Recording)」もいいなあと思うかもしれないし、そうなっている未来も楽しみです。
―それこそ今までライブで数えきれないほど歌ってきたと思いますが、今回、再レコーディングするうえで、当時と歌のアプローチなどに変化はありますか?
汐見 ライブ感は今回のほうがある気がします。何百回と歌ってきたんで、ライブで歌ってきた「indigo」に自然と寄ってきてるのかなって。
君島 歌の解像度も上がってると思います。最初の頃よりも歌詞が自分に染み込んできて、感情の乗せ方が変わった感じがあるかも。
未白 私は毎回のライブでどこでしゃくりを入れるかとか試してきた上での今回だったので、今の時点でのベストを出せました。平地(孝次)さんにもレコーディングの時に「さすが毎ライブ歌ってるだけはあるね」と言われました。
黒坂 2022年にレコーディングした当時は歌というものをまるで分かっていなかったので、気持ちも技量も全然違うと思います。個人的には今回のEPの制作は、周年ライブ後に声が出なくなってしまった時期と重なっていたので、レコーディングも何回かリスケしていただいて毎日点滴に行ったり声のリハビリをして録ったものなんです。治りかけの声が普段より温かみのある声に感じて、もうこの声を出すことはできないけど、温かさとか真っ直ぐさが聴き手に届くといいなあって思います。
汐見 私は逆に、今はレコーディング慣れしてしまって、どう歌えば上手そうに聞こえるか理解しながら録るようになってきてるから、「indigo」ではそういう小手先のことは絶対しないほうがいいと思って。変にエッジをかけようとするのをいかに無くして、純粋な「indigo」、ロックな「indigo」として本能で歌えるかを心掛けました。それが良さだと思ってるし、そうやって育ってきた「indigo」が愛されてるから。技巧的なことはあえてしない。
君島 確かに私もストレートに歌ったかも。
黒坂 ライブ中も一番何も考えずに歌ってる曲かもしれないよね。
―凪さんは歌詞の染み込み方が変わったとおっしゃってましたが、皆さん楽曲の受け止め方も変わりましたか?
汐見 変わりましたね。最初に歌った当時は、この先にいろんな未来が広がっていると思ってたけど、その未来が思った以上にデカくて広くてデコボコだったので(笑)。その分、深みが感じられるようになった気がします。真っさらだった時と、歩んできた今とでは、見えるものの違いをすごく感じます。
未白 私はお客さんの顔が見えるようになったのが違いでした。最初に録った時は振りも入ってない、ライブで披露もしてない、解像度が低い状態だったので。なので、いつも「ライブのほうがいいのに」って思うんですよね。オケも新しくなってピアノとかが入っているので、ニューステージの「indigo」、メジャーアイドルバージョンの「indigo」になりました。
君島 私はライブでこの曲を歌う時、〈最低 なんて 僕らが決めるから〉の辺りですごく感情がこもって泣きそうになるんです。誰になんて言われたって、最低とか最高とかは自分たちで定義するものだから。それに過ぎてみたら絶対いい過去になっていると思うんで、今も最高だと信じきることが大切だなって思います。
―何百回も歌ってきたうえで、今でも泣きそうになれる曲ってすごいですよね。自分もこの曲は何回聴いても心を震わされますし、「indigo」のリレコーディングは何バージョンあっても構わないくらい大好きです。
未白 マジ1カ月に1回ぐらいやりたい。”2026年8月バージョン”とか(笑)。
汐見 うちらも日々成長してるからね。樹形図みたいにどんどん増えていく(笑)。
未白 というかライブ音源を出したいです! ファンの人たちが歌う声も入るので、ライブ音源のほうが絶対いい。先輩のPassCodeさんはライブCDを出していらっしゃるんですけど、うちらはまだ出したことないので。
汐見 せっかく煽りとか頑張っていいこと言ってるから、残してほしいよね。

左から、君島凪、汐見まとい、未白ちあ、黒坂未来(Photo by Kentaro Kambe)
真っ直ぐな歌詞に重ねる、4人のリアル
―EPの表題曲「ラムネ」は、AliAのERENさんが作編曲、TKTさんが作詞を担当。6月の4周年ライブで初披露された楽曲で、ライブではタイトル未定のまま歌っていました。
未白 ERENさんが急いで作ってくださって。元々はライブのために作ってくれた曲なので、気づいたら今回のEPの表題曲になっててびっくりしたってERENさんも言ってました。
―夏っぽい爽やかさや青春感のある楽曲ですよね。
未白 ERENさんは「初恋サイダー」(Buono!)みたいな曲を作りたくてハモとか入れたらしいです。
汐見 ここまで季節色がガッツリ出てる曲は、yosugalaにはあまりなかったから嬉しいです。
―そういう意味で新鮮さもありますが、皆さん的にyosugalaらしさを感じるポイントはどこですか?
汐見 やっぱり歌詞ですよね。ERENさんとTKTさんが作る曲の歌詞って、〈弱虫〉とか〈強がり〉とか普段使わないような不器用でストレートな言葉選びが多いと思ってて。「ラムネ」にも、そういうストレートな言葉がいっぱい入ってる。〈大好き〉〈大嫌い〉とか受け取った時からめちゃくちゃyosugalaだと思いました。
未白 真っ直ぐなのが逆にキザなんですよね。
汐見 それ! 遠回しなことは言わないし、『HUNTER×HUNTER』の念能力だったら強化系みたいな歌詞ばっかりで(笑)。でもそれが他のグループにない特徴なんだろうな。
未白 実際の会話では使わないような、ある意味、嘘っぽい言葉を並べているのに、ちゃんと伝わる。それって私たちの声で、嘘っぽさをなくしてるのかなって。他の人が歌ったら、ちょっと嘘っぽくなる気がするんですよ。私たちが歌うと引っかかる、みたいなところがあると思います。
汐見 多分うちらが生きるの下手すぎるから、伝わるんだと思う(笑)。
黒坂 言葉が聞こえる歌い方をしてるのもあるのかな。ライブでも言葉がちゃんと耳から脳まで届く歌い方を心掛けているので。でも、これをそのまま言葉にすると恥ずかしいけど、歌うと恥ずかしくないよね。
君島 直球すぎないですか? 「本当にこのままいくのかな」ってびっくりしちゃって。
―確かに1番サビの歌い出しが〈大好き 大好き 僕らはひとりじゃ怖いから そう叫ぶんだ〉ですものね。
未白 綺麗すぎるよね。大卒の成人女性が歌うにはキラキラしすぎてる(笑)。
汐見 でも、お披露目が4周年ライブだったからよかったよね。
君島 そう。4周年の感謝の気持ちとか、ファンの人を前にしたらスッと歌えるんですよね。
黒坂 そうそう。〈いつももらってばかりだ 返せるのかな〉も前にファンの人がいるのといないのじゃ全然違いますね。
未白 友達とかに歌うのは恥ずかしいよね(笑)。
―ちょっと横道に逸れますが、「ラムネ」を初披露した4周年ライブの時、MCで皆さん、この1年は歯がゆい思いをしたとおっしゃっていましたよね。そのことについて、よければもう少し詳しくお話を聞きたくて。
未白 あとはファンの人が望んでいるものとの違いもあって。私たちがもっと売れるためには幅を広げなきゃいけないけど、広げるとファンの人はついてこなくなる、みたいな。
汐見 その気持ちもわかるんですよ。でも、みんなと一緒にい続けるためにはこれをしなきゃいけない。
未白 そうそう。現状維持ではちょっと難しいし、それは私たちの趣味ではないんで(笑)。なのでいろいろ挑戦するんですけど、気持ち的についてこれないファンの人たちもいて。そういうのをSNSとかに書かれているのを見て、ウッとなったり。
汐見 綺麗事だけではやっていけないことに気づいたんですよね。でも、うちらが歌ってるのは、すごく綺麗事の歌詞が多くて、ステージで歌うのは綺麗事ばかり。ファンはその乖離が気になっているから、だんだん届かなくなって。うちらも「この状態でこの歌を歌っても何も刺さらないんだろうな」って苦しい時期がありました。でも、これが必要なことなのもわかってほしい!
未白 なので、型にはまりつつ、型にはまってない感じに見せなきゃいけない。今までよりお仕事感が強くなったというか。ちゃんとしないといけないって思いつつ、それがファンに見えると萎えるんだろうな、みたいな。エンタメとして自由に見せつつ、やることはしっかりやる。難しいですね。
―めっちゃ考えてますね。
未白 考えますよ! 「もっと暴れてるほうが好き」って言われたりするんですけど、今は暴れた後のことを考えちゃう。大人になっちゃいました。
―今はその「歯がゆさ」も解消された?
汐見 今もたまにありますけどね。でも、今は理解してくれたファンの人もたくさんいるし、言葉で言っても伝わらないと思うので、行動で示すしかないと思っていて。これからも変わらないライブをし続ける所存です。その気持ちでこの1年間ライブをやり続けてきたので。

Photo by Kentaro Kambe
かわいさも苛立ちも、歌の力に変えて
―先ほどフェスで評判がよかったとおっしゃっていた「バニバニラ」は、前作のEP表題曲「No Border」に続き竹縄航太さんが楽曲を提供。あざとい女子のしたたかさを描いたアグレッシブな曲です。
汐見 私、この歌詞はめちゃくちゃyosugalaっぽいと思ってるんですよ。ちょっと不敵な感じというか、ツンケンしてる感じがめっちゃうちらっぽくて。だからファンの人に「yosugalaっぽくない」って言われた時に「マジ?」と思って。
未白 みんな、うちらのことを女として見てないよね。
汐見 これ!こういうところがまさに「バニバニラ」すぎて(笑)。
未白 「かわいい」と言っているのを見て「えっ、かわいい?」みたいな。
汐見 わかる。サウンドはめちゃくちゃかっこいいんですよ。ロックフェスでもやったんですけど、音楽好きな人が先入観なしに聴いたら「サウンドかっこよくね?」ってなるし、歌が上手いこともアピールできるし、かわいいアイドルとしての姿も見せられる。しかもドラマのタイアップ曲(『あざとかわいいワタシが優勝』エンディング主題歌)なので多方面に尖っていて、オールマイティーな武器な気がします。
君島 私もこの曲をただのかわいい曲みたいに言われるのは心外です(笑)。「TikTokでバズるために作ったんでしょ」みたいなことも言われるんですけど、「え、聴いた?」って思います。
黒坂 この曲は入りのメリハリがすごくて。ライブで前の曲が終わった後に「バーン!」って入るのがかっこいいし、歌の技量を出せるのがいいなって思います。
未白 ドパガキ向けですね、この曲。Apple Musicの私たちの人気曲でも、ずっと上位にいます。
汐見 うちらの曲は全然ドパガキ向けじゃないから、たまにはドパを入れないとね(笑)。
君島 あと、友達がドラマを観ていたみたいで、主題歌からハマって「凪ちゃんのいるグループだったんだね」って気づいてyosugalaを好きになってくれた友達もいました。
―ERENさんとTKTさんのコンビによるもうひとつの新曲「ねぇ」も、すごくいい曲ですよね。届かない思いを歌ったエモーショナルな楽曲という趣で、皆さんの歌力が存分に発揮されていて。
汐見 ありがとうございます。私も好き。TKTさんがこんな婉曲的な歌詞を書くなんて珍しいよね。「あれ?アク抜かれちゃった?」みたいな(笑)。
黒坂 でもこのメロディに言葉がギュッて詰め込まれている感じはTKTさんだよね。私、最初は
〈氷の檻に閉じ込めた〉のところが一生言えなくて。
汐見 Dメロの〈月の裏側を旅する君を待っている〉のところもめっちゃ言葉が詰まってるよね。
黒坂 でも、ここのメロディめっちゃ好き。
君島 私も大好き。ボイトレの先生に「ここは凪ちゃんだね、もう言うことないわ」って言われて嬉しかったです。
―どんなイメージで歌ったんですか。
汐見 ERENさんからは「人生ってどうにもならないことってあるよね」という気持ちで歌ってほしいと言われました。パッと見は叶わない恋愛の曲ですけど、手に入れたいものが手に入らない苦しさや、しがらみを歌ってほしいと言われて。最初、私はyosugala初の失恋バラードだと思ったから、「静かな汐見まといも見せたるぞ!」と思って張り切って「ねぇ…」みたいな感じで録ったら「違う」と言われて。
黒坂 その歌い方はキモい(笑)。
汐見 「どうにもならない、うわー!」みたいな感じで歌ってほしい、と言われたので、髪の毛を振り乱しながら「あーーーー!」みたいな感じで歌ったら拍手されて。1サビとか最後の部分はほぼ半泣きで歌ったんですよ。1サビの解釈でERENさんといろいろ揉めて。「私が歌いたい歌い方と世間が求めていることがだんだん乖離してきていて、歌を勉強していくたびに悩んでいる」って話をしたら、「でもまといにはまといの良さがある」みたいに言われて。で、結局今まで通りの歌い方でいくことになったので「これでいいのか!? 私は私の歌いたいように歌いたいんだ!」という気持ちで歌ったら、「その苛立ちがいいんだよ」って言われてOKが出ました。「私がイライラしてることには気づいてるんだな」とは思いつつ。
一同 (笑)。
黒坂 私は喉の調子が悪い時期で。でも、この曲ってハスキーが似合うんですよ。完成音源を聴いたら「めっちゃいい声だな」と思いました。
未白 最初はキーがもっと高かったんですけど、結局キーを3つ下げました。
汐見 叫んでる感じを出すために下げようって話になって。だからAメロ、Bメロとかすごく低いんですよね。
未白 私、これ、TKTさんの恋愛事情が反映されてるのかなって勝手に思ってて。なんかあったんかなーって勘繰っちゃう(笑)。
汐見 でも、パナさんみたいに全く恋愛を知らなくても「ソラノナミダ」の歌詞を書ける人もいるからね。
未白 あ、確かに。パナさんの歌詞は一次創作だから(笑)。
―この曲は、歌い出しや1サビ、ラストのブロックなど、まといさんのパートが多いですよね。
汐見 ありがたい、けど……多分、ERENさんの中では感情を爆発させるような感じで歌って欲しかったんでしょうね。それでまといに任せてくれたんだと思います。
―普段、歌割りはどうやって決めるんですか?
汐見 ERENさんの曲はプリプロをやって決めることが多いです。
君島 「ねぇ」のプリプロの時、私、風邪をひいてて行けなくて悔しかったです。
汐見 平地さんの曲は大体もう決まってくることが多いかな。
黒坂 竹縄さんの曲もパナさんが決めてるって。「こういう歌い方をしてほしい」みたいな要望を踏まえて、パナさんが当てはめる感じみたい。
汐見 そうそう。作曲者さんが最初に組んで、それにパナさんが手を加えるみたいです。
未白 パナさん優しいんで、均等にしてくれます。

Photo by Kentaro Kambe
「見つけてよかった」と思えるライブを
―幅広い楽曲を収録した今回のEP、全体としてどんなyosugalaを見せられる作品になりましたか?
汐見 今回もすごい多面的ですね。しかも前作のEPとはまた別の方向に尖ってるので、2作品合わせるとトゲトゲのウニみたいになりそう(笑)。あとは「indigo」のリレコーディングが入ってるのは結構効いてくる気がします。
黒坂 今回3曲にタイアップが付いているので、ありがたいです。
未白 前作は結構ぶっ飛ばしていたんで、今回のほうが安心感あると思います。どれかは好きな曲がありそう。今後はサンドイッチで楽曲を発表していきたいですね。ERENさんの「ザ・yosugala」みたいな曲が来ると、今度は竹縄さんの曲が恋しくなるっていう。
汐見 甘いものとしょっぱいものだよね。ずっと食べ続けたくなる。
黒坂 ループだ。
君島 私、そろそろ平地さん曲が欲しい!
汐見 それ、さっき未来ちゃんと同じこと話してた(笑)。
―ファンも同じ気持ちだと思います。最後に本作を引っ提げて9月20日に開幕した全国15都市16公演を巡るツアー「yosugala TOUR 2026」への意気込みをお願いします。
未白 まずはガチ健康ですね。のどを壊さないように回りたい。あとは武者修行みたいなイメージなので、一皮剥けて12月のファイナルを迎えたいです。
黒坂 今回はファイナルが2デイズだからね。回る箇所も多くて、郡山や旭川は初めて行くので楽しみです。
君島 毎年ツアーで成長して、いいツアーファイナルを迎えることができているので、今年も成長していきたいです。
汐見 フェスで見かけてチケットを買ってくれる人も多いから、その時の感動を裏切らないようにしたいですね。今回はバンドセットではないけど「見つけてよかった、これからもついていこう」と思ってもらえるように、伏線を回収して、いいファイナルに持っていきたい。この1年間の頑張りを繋げていけたらと思います。
―ツアーの場合、各地でライブの景色は違いますか?
未白 全然違います。地方の場合、初めての人が多いと大変なんですけど、昔はライブの後に「やり直したいんだけど!」って言ったりして(笑)。
黒坂 それ、いつも言ってる(笑)。最近はそれを煽りに変えて「声出せますか?」ってやってくれてるよね。
未白 初めましての人は盛り上がれないに決まってるじゃないですか。
汐見 まあまあ(笑)。いつも来てる人も初見の人も楽しめるライブを作るようにうちらが頑張るので、ぜひついてきてください!

yosugala
メジャー2nd EP『ラムネ』
トイズファクトリー
発売中
配信:https://yosugala.lnk.to/ramune
購入:https://tf.lnk.to/yosugala_2ndEP_CD
収録曲:
1. ラムネ
2. indigo (Re-Recording)
3. バニバニラ
4. ねぇ
初回生産限定盤A(CD+Blu-ray):7700円(税込)/TFCC-89811~89812
初回生産限定盤B(CD+豪華ブックレット):3000円(税込)/TFCC-89813
通常盤(CD):1500円(税込)/TFCC-89814
初回生産限定盤AのBlu-rayには、2025年6月22日に開催された「yosugala 3rd anniversary live『progress the night -日比谷公園大音楽堂-』」のライブ映像を収録。
「yosugala TOUR 2026」
10月3日(土)福岡・BEAT STATION
10月4日(日)広島・LIVE VANQUISH
10月10日(土)宮城・仙台Rensa
10月11日(日)福島・郡山CLUB#9
10月17日(土)北海道・旭川CASINO DRIVE
10月18日(日)北海道・札幌PENNY LANE24
10月31日(土)京都・KYOTO MUSE
11月1日(日)埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3
11月3日(火・祝)香川・高松MONSTER
11月7日(土)愛知・名古屋DIAMOND HALL
11月8日(日)石川・金沢AZ
チケット:全自由3500円/VIP全自由1万5000円(各税込、ドリンク代別)
「yosugala TOUR 2026 FINAL」
12月5日(土)神奈川・YOKOHAMA Bay HallOPEN 16:00/START 17:00
12月6日(日)神奈川・YOKOHAMA Bay HallOPEN 15:00/START 16:00
チケット:全自由4500円/VIP全自由1万5000円(各税込、ドリンク代別)
※VIP特典:優先入場整理番号、開場前のサウンドチェック観覧、グループチェキ撮影、VIP限定グッズ※学割:大学生以下は、公演当日に学生証・身分証提示で500円キャッシュバック※未就学児入場不可