第一三共ヘルスケアは2026年9月18日、ビタミンCなどの内服成分と外用成分のトラネキサム酸を組み合わせることで、紫外線による皮膚の明度低下を、それぞれの成分を単独で適用した場合よりも抑制する効果を確認したと発表した。ヒトの摘出皮膚を用いた実験モデルで検証したもので、体の内側と外側の両面からアプローチするしみケア研究の可能性を示す成果としている。

  • 体の内側と外側、両面からアプローチするしみケア研究の可能性を示唆

    体の内側と外側、両面からアプローチするしみケア研究の可能性を示唆

今回の研究は、これまでの研究実績を基盤に、内服成分と外用成分を組み合わせた際の影響を検討したもの。

同社は今後も、科学的根拠に基づく製品開発を通じて、しみケアにおけるセルフケアに貢献する新たな価値の創出に取り組むとしている。

内服成分と外用成分の併用効果を検証

近年、記録的な猛暑や夏の長期化を受け、日常的な紫外線対策への関心が高まっている。

これまで、紫外線によるしみなどの皮膚の色素沈着に対しては、内服成分やスキンケアによるアプローチがそれぞれ検討されてきた。一方、両者を併用した場合の効果については、十分に確認されていなかった。

そこで同社は、ビタミンCなどの内服成分と外用成分であるトラネキサム酸を組み合わせた際の影響を検証し、体の内側と外側の両面からアプローチするしみケア研究に関する新たな知見の獲得を目指した。

内外同時適用で皮膚明度の低下を抑制

研究では、ヒトの摘出皮膚を用いた内外適用モデルを使用。内服成分としてアスコルビン酸(ビタミンC)とL-システインを培地に添加し、外用成分としてトラネキサム酸溶液を角層側に塗布した。

これらを単独で適用した場合と、同時に適用した場合を比較。紫外線の一種であるUVBを照射し、数日間培養した後に撮影した皮膚画像から、皮膚明度を示すL*値の変化を測定した。

その結果、内服成分の適用とトラネキサム酸の塗布を同時に行った群では、それぞれを単独で適用した群と比較して、皮膚明度(L*値)が有意に向上することを確認した。

このことから、アスコルビン酸とL-システインの内服成分、トラネキサム酸の外用成分を組み合わせることで、単独の場合よりも紫外線照射による皮膚明度の低下を抑制できることが示唆された。

  • 紫外線照射後の皮膚明度(L*値)低下抑制効果

    紫外線照射後の皮膚明度(L*値)低下抑制効果

しみケアのセルフケアに向けた研究を継続

今回の成果は、紫外線による皮膚の明度低下に対し、体の内側と外側からアプローチするしみケア研究の可能性を示すものとしている。

同社は今後も、科学的根拠に基づいた研究開発を通じて、生活者のセルフケアをサポートするとともに、QOL(生活の質)の向上に貢献していく方針だ。