ロドリーゴ・イ・ガブリエーラが語る日本での原点回帰──浦沢直樹、上原ひろみ、マーティ・フリードマンとの共鳴

昨年、実に9年ぶりの来日公演が実現したメキシコシティ出身の超絶技巧ギター・デュオ、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ(Rodrigo y Gabriela)が7枚目のアルバム『OurHome』を完成。しかも驚いたことに本作は日本のスタジオ、NK Sound Tokyoでレコーディングされたという。上原ひろみ、マーティ・フリードマンなどが客演したことも話題だし、本作に先駆けて公開された「Monster」のミュージック・ビデオでは彼らが敬愛する浦沢直樹とのコラボが実現した。2027年1月に東京Zepp DiverCity(TOKYO)、名古屋CLUB QUATTRO、大阪BIGCATを回るツアーも決まった2人に、日本で新作が生まれるまでの経緯を訊いた。

浦沢直樹との出会い、日本の漫画・アニメへの愛

―昨年は久しぶりに来日公演を観ることができて感激しました。日本のオーディエンスを熱狂させたライブ、今振り返ってみてどうですか?

ガブリエーラ・クインテーロ(以下、ガブリエーラ):9年間日本でギグをやっていなかったし、ファンタスティックだったわ。私たちにとってはすごく嬉しいことだった。個人的にも、またそっちに行くことができて、日本のファンの前でプレイすることができたなんてね。そうでなくても私たちは日本にいるのが大好きだし(笑)。

ロドリーゴ・サンチェス(以下、ロドリーゴ):日本に行くというのは、僕にとって毎回心を揺さぶられることなんだ。今回は9年ぶりだったから特にね。日本に行けることになって、ふたりとも心からワクワクしたよ。ショウを2回やっただけでなく、休暇でも戻ってきたんだ。トータルで2カ月過ごした訳だけど、僕の中で最高の想い出として残っているよ。ツアーの後の日本の旅も素晴らしくて、宝物のように思っているんだ。

Photo by mrzoltan

―その来日公演でいち早く聴けた新曲「Simurgh」が新しいアルバムに入りましたね。レコーディングするに当たって、どんなアレンジにまとめようと?

ガブリエーラ:日本でプレイした時の「Simurgh」は元々のアレンジで、エレクトロニック・ベースを使っていたのよね。ロドリーゴのエレクトリック・ギターも入っていたし。でもこのアルバムに入れるにあたっては、アコースティック・ギターをメインにやることにして、アコースティック向けにアレンジをし直したの。そっちの方がチャレンジングな時もあるのよね。その曲の流れの中でリズムも全部まとめないといけないし。でもゲストにマーティ・フリードマンと、奥さんのヒヨリ(奥田日和)がチェロで参加してくれて、素晴らしい仕上がりになったわ。

―同じく、去年のライブで披露した「Monster」は、タイトルからもわかる通り浦沢直樹さんの作品からインスパイアされたとか。どんな風にして彼の作品を知り、興味を持ったのですか?

ロドリーゴ:僕たちは、『MONSTER』はとても興味深い芸術作品だと考えているんだ。存在を知ったのは6、7年前くらいかな。漫画を読む前にアニメから入った。面白い話があって、前回の日本ツアー中……1年くらい前だと思うけど、その時にアニメを観て、メキシコに戻ってきてから漫画を読み始めたんだ(と言って、所有している漫画を見せてくれる)。というのも、ナオキセンセイに会った時に、初版本をもらったんだよね。ガブがステージ上で『MONSTER』の話をしたら、プロモーター側のスタッフがナオキセンセイと知り合いで、彼に僕たちの話をしたらしい。そうしたら、「実は僕も君たちの大ファンなんだ」と言ってくれたんだって。それで会うことになったんだ。

オーストラリアでギグをやってから日本に戻ってきたら、ウドーのスタッフから「ナオキが会いたいと言っている」と電話があった。エリック・クラプトンが武道館でプレイすることになっていて、僕らもナオキセンセイも行くことになっていたから、エリックのショウが始まる前に武道館のバックステージでナオキセンセイと会った。彼は僕らに本をくれたし、僕らのアルバムを何枚か持ってきていて、サインを頼まれた。素晴らしい体験だったよ。

―なんと、クラプトンのショウで出会ったとは。しかも今回、浦沢さんが「Monster」のMVを手がけましたよね。あれはどんな風に実現したのでしょうか。

ガブリエーラ:ナオキセンセイと武道館で会った時、彼自身もミュージシャンということもあって、私たちのやっていることが大好きだって話してくれたの。アコースティック・ギターとかね。いつかコラボできるといいね、なんて話も出たわ。その頃既に日本でアルバムをレコーディングすることが決まっていたから、「また日本に来るから、その時スタジオにご招待するわ。色々見せてあげる」と言ったのよ。そのくらいで、特に計画はなかった。アーティストって時にはそういうこともあるのよ。ノープラン。周りの人は気が狂いそうになると思うけど(笑)、プランがないのはいいことだわ。直感の赴くままにしておいたの。

で、彼がやってきて、曲を聴いたんだけど、私たちとどうコラボするかについて何となくアイデアがあったんですって。私とロドリーゴが、『MONSTER』のヨハン・リーベルトとドクター・テンマ(天馬賢三)が出会ったときの風景の中にいる図が浮かんだって。それを聞いた私とロドは「YES!!!」という感じだったわ!(笑)。彼は実際に、私たちが『MONSTER』のストーリーの流れにある風景の中にいる図を描いてくれたの。

私が個人的に『MONSTER』を物語として大好きな理由はものすごくたくさんあるけど、本質的にはドクター・テンマが真実を追求しているところが好きなのよね。超ハイクラスの医師、しかも外科医で、お金も名声もあって、私たちが心を奪われるようなものすべてを持っていたのに、それをなげうって「ノー。要らない」と言って、世捨て人になるのよ。今の世の中ではゴミみたいに見なされているようなものにね。私はそこにすごいパワーを感じるの。今の世の中ではとてもパワフルに映る光景だわ。それが『MONSTER』の大好きな点のひとつ。物語にたくさんのレイヤーがあることもね。

―もし一緒に演奏する機会があったら浦沢先生もエキサイトすると思いますよ。

ロドリーゴ:ああ、あるかもね? スタジオに来た時も、彼の音楽のビデオを見せてくれたよ。Spotifyのアーティストページも持っているんだって。ギターが大好きだって言っていたし、もしかするとあるかも?

ガブリエーラ:ええ、ぜひ彼とコラボしたいわ!

―ちなみに、浦沢先生以外の日本の漫画とかアニメはどんなものを知っていますか。

ロドリーゴ:たくさんあるよ! ガブの方が僕よりエキスパートだけどね。

ガブリエーラ:(笑)昔の名作の『AKIRA』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『エルゴプラクシー』、……『カウボーイビバップ』、『サムライチャンプルー』、『ワールドトリガー』……古い作品から最近のものまで(笑)。

ロドリーゴ:『呪術廻戦』……。

ガブリエーラ:それと『NARUTO』、『進撃の巨人(日本語で)』、『鬼滅の刃(日本語で)』……『葬送のフリーレン』……クレイジーよね(笑)。

―英題ではなく原題で挙がるところに本気度が窺えますね(笑)。

ロドリーゴ:シンゲキノキョジン!(笑)

―それぐらい日本のアートとか、色んなことに精通している訳ですね。我々日本人と同じくらい。

ガブリエーラ:私もそう思うわ。(笑)メキシコでは漫画やアニメが真剣に称賛されていると思うの。西洋のストーリーに慣れていると、時にはひどい内容というか、あまり深みがない傾向のものがあるし、テーマの核心を十分に掘り下げていないところがあるのよね。メキシコには強烈なカルチャーがあるから(笑)、日本のスタイルにより惹かれるのよ。

日本で生まれた新作、上原ひろみらとのコラボ

―そもそも日本でアルバムをレコーディングしようと思ったのは、何がきっかけだったんですか?

ロドリーゴ:単に、僕たちの本能に従ったらこうなったという感じだね。マーケティング・プランがあったとかそういう訳じゃなかった。すべて自然な流れでその決断に至ったんだ。去年のツアーの後でスタジオに戻って、このアルバムに向けて曲を書いていたある日、ガブに「このアルバムは日本でレコーディングするべきだと思うんだ。日本の友だちを呼んでさ」と言ったら、ガブは即座にそのアイデアを気に入ったように見えた。それでレーベルやマネージメントに相談したんだ。彼らを説得しないといけないことは確かだった。日本に行ってレコーディングするっていうのはバンドとして普通のことじゃないからね。LAやNYでは何度もやったことがあるから、今度は違うやり方でやってみたかった。特に、僕たちがこよなく愛する場所でね。

東京・NK Studioでの「Monster」レコーディング映像

―日本のミュージシャン、上原ひろみ、奥田日和、渥美幸裕とのコラボはどうやって実現したんですか?

ガブリエーラ:ファンタスティックだったわ。ヒヨリ(奥田日和)はマーティ・フリードマンの紹介だったの。彼の奥さんだからね。私たちはチェロのサウンドを探していたのよ。超クラシック的なアレンジで使う訳じゃなかったけど、テクスチャーを多彩にしたいと思って、あちこちの箇所に少しずつチェロを使いたかった。マーティに「誰かいいチェロ奏者知ってる?」って訊いたら、「僕の妻が巧いよ」って(笑)。彼女はすごくステキなプレイヤーで、一緒にやれて嬉しかったわ。アツミ(渥美幸裕)も素晴らしかった。すごくユニークなギタリストで、江戸時代の音楽をアコースティックでやっているの。その辺はロドが詳しく話してくれるわ。

ロドリーゴ:彼の音楽に出会ったのはほぼ偶然だったんだ。前回のツアーの後で、僕たちは数週間を日本で過ごした。大阪とか色んなところをまわってから東京に戻ってきて、メキシコに帰る前の最後の3日間を過ごしたんだ。ガールフレンドと僕は、東京のどこかで江戸時代をテーマにしたイベントがあることを知って、行ってみたら、色んな催しものがあって、その中にライブ・ミュージックがあった(2025年5月に開催された「神楽坂まち舞台・大江戸めぐり2025」)。神社の外の会場で、天気のいい日曜の午後に木々から葉っぱがひらひら舞い降りていて、アツミの音楽に合わせて踊っているようだった。僕たちは彼の演奏をじっと見ていたんだ。本当に美しい演奏だった。

ショウが終わってから彼に話しかけたら、たまたま僕らのファンで、僕が誰かも知っていた。それで、その場で彼に言ったんだ。「聴いてくれ。僕たちは新しいアルバムを作ろうとしているところなんだ。ぜひ参加してほしい。ガブは今ここにいないけど、君の演奏を見せたらひっくり返るくらい感激すると思う」ってね。実際ガブに動画を送ったら、すぐにコラボが実現した。すごくステキなことだよね。彼は本当にいい人で、音楽的な知識も豊富なんだ。元々はジャズのギタリストで、長年ジャズ・シーンで活躍していたんだけど、あるとき古典的な日本の音楽を学ぶ必要性を感じたらしい。それで京都に行って、江戸時代の音楽の巨匠たちに師事した。今は東京に戻ってきて、バンドを結成して活動している。すごく目新しいことをやっているから、ぜひ作品を聴いてみることをお勧めするよ。

ガブリエーラ:ヒロミ(上原ひろみ)と出会ったのは大昔のことよ。ニューヨークのブルーノートへ彼女のセットを観に行ったの。私はその後帰らないといけなかったけどロドは残って、挨拶に行った。彼女は私たちのことを知っていてくれて、いつかコラボしようって言ってくれたんですって。今回のレコーディングを日本でやることに決めたとき、「ヒロミに声をかけてみるのはどう? もしかしたらスケジュールが空いていて、乗り気になってくれるかもしれないし」と言ったのよ。私たちのことを憶えていてくれているかもしれないからって。ロドが連絡を取ってみたら「ぜひ! 音を送って」とすぐに返事が来たわ(笑)。それで「暁(Akatsuki)」を送って、好きにやってほしいって言ったの。彼女のことは110%信頼しているし、ピアノが弾けて曲も書ける天才モンスターだって考えているからね。

上原ひろみとの共演曲「暁(Akatsuki)」、曲名は『NARUTO -ナルト-』に登場する忍集団”暁”にちなんだもの

―マーティ・フリードマンが在籍していたメガデスの作品も聴いていたでしょ?

ロドリーゴ:もちろんメガデスは聴いていたよ! マーティとは長年の付き合いで、いい友人なんだ。アメリカではステージに招待して何度か共演したこともあるし、彼のアルバム『Inferno』に参加させてくれたこともある。だから僕たちのアルバムに参加してもらうには、明らかに絶好のタイミングだった。いくつか曲を送った中で彼がピックアップしたのが「Simurgh」だったんだ。「これに参加したい」って言うから、「ぜひ、好きなようにやってくれ」と言ったよ。

マーティは本当に日本人的だよね(笑)。きっちり時間通りに来るし、その時点で既に準備万端だし、ほんの1、2時間で終わったよ。すべてパーフェクトな仕事ぶりだった。インプロヴィゼーションではなくて、弾くフレーズを決めていたね。ピンポイントだったよ。

喪失から始まったアコースティック回帰

―タイトル曲の「OurHome」は、猫が亡くなった経験から生まれた曲と聞きました。その悲しみをポジティヴに転換して、曲ができるまでのプロセスを教えてください。

ガブリエーラ:元々のコンテクストとは違う展開になったのよね。前のアルバム『In Between Thoughts…A New World』の直後、私たちはちょっと宙ぶらりんの状態にあって。方向性もクリエイティビティもあまりなかった。そんなとき、ロサンゼルスの一流プロデューサーたちと仕事をする機会があったの。それで「暁(Akatsuki)」を持ってロサンゼルスに行って、ベースとキーボードとドラムスを加えることにした。実験し続けるような感じでね。トラックの出来栄えは素晴らしかった。一流のミュージシャンたちが素晴らしい音を作ってくれたし。でも、「私たち、一体何やってんのかしら?」という気持ちはあったのよ。まるで別のバンドみたいだったし、これは別のプロジェクトにとっておいた方がいい気がしてきた。完全にいじり回しすぎてしまっていたのよね。

私たちの大好きな猫ちゃん、ペルーサ(Pelusa)が亡くなったときはすごく悲しかった。彼女を埋葬しようと決めたその晩、ロドは家に帰って、今の「OurHome」のメロディとなるものを書いたの。翌日またスタジオにやってきて、アコースティック・ギターで弾いて聴かせてくれた。私もギターを手に取って、コードやブリッジを書き加えたりしたわ。ふたりで、この曲を1日か1日半で書き上げたのよ。

それで出来上がった曲を見てみたら、アコースティックがほとんどだった。元々そうする気じゃなかったのに(笑)。私たちはそれをペルーサからのメッセージと受け取ったのよ。「あれこれいじくるのはやめて、アコースティック・ギターを手に取って、自分が一番得意なことをやりなさい」って。それでこの曲がアルバム全体の起爆剤みたいになったの。アコースティック主体に回帰する必要があるって気づいてね。

―アルバムのキーワードになった”Home”には、現在の混乱した社会状況に対するメッセージも込められているようですね。

ロドリーゴ:解釈の仕方は色々あると思う。ガブと僕の間だけでもね。ただ、行きつくポイントは同じなんじゃないかな。僕は僕の、ガブはガブの意見があると思うけど……実はたまたま今朝、スタジオでその話をしていたんだ。

”Home”は物理的な場所のことを言っている訳じゃない。自分がステージに立っていなくてもいいや、と思える場所かな。”家”に帰ると本当に好きなことができるし、自分が他人にどう見えるかを気にする必要もない。何せ自分のことなんて誰も見ていないからね。そういう瞬間ってあるだろう? 外の世界でそういう気分になれる時、本当の自分の姿を受け容れてもらえていると感じる。自分自身だけじゃなくて、自分を取り巻く環境ごとね。物事のあり方とか。

その時点で起こっているものごとを、何もトッピングすることなく見ていられるということ。何も加えなくても心の平安が実現できたり、受容したりすることが可能になる場所、それが”our home”なんだ。日本は僕たちがその瞬間を見いだす手助けをしてくれているんだと実感するよ。それがあるから、僕たちの”our home”のコンセプトに日本が繋がっているんだ。日本は自分の”ふるさと”ではないけどね。

ガブリエーラ:私もロドと同じで、この地球上に住んでいる人は、ひとり残らず自分の中の”our home”にアクセスできる部分を持っている気がするわ。肯定されること、好かれること、戦略的になることへの呪縛から解き放たれるのよ。”our home”を発見すると、自分に生きている実感を与えてくれるのは何かを考えられるようになるわ。ドラッグなしにね(笑)。人によっては、チョコレートやビール、(ドラッグの)錠剤がないとだめって人もいるけど、”our home”がある人は、やがてそういうのが要らなくなるのよ。

”our home”はごくシンプルなものごとに宿っているかもしれない。散歩に出かけるとか、ドライブに行くとか、コーヒーを飲みながら大好きなアルバムを聴くとか、また生きている実感を覚えさせてくれること。私たちは時として、あまりに多くのものを喜ばせようとして無理してしまいがちよね。職場とか学校の環境では特に。それは疲れることだし、本当の自分が何なのか忘れてしまうことだってある。本当の自分に近づくのは簡単なことじゃないけどね。恐怖心だってたくさんあるし……。少なくとも私に限って言えば、自分を制限してしまうものや恐怖心はたくさんあるし、その”home”に触れるのには時間がかかったわ。クソみたいに面倒なこともあるしね……おっと失礼(笑)。まぁ、色んな意味合いがあるのよ。

―エレクトリック・ギターの使い方は、前作から少し変わったように思います。今回はスポットで効果的に置く感じというか。

ロドリーゴ:そうだね。ここ5~7年くらいでまたエレクトリック・ギターをよく弾くようになって、弾いている状態がより自然になってきたんだ。今回は95%アコースティックでいくことに決めたけど、エレクトリック・ギターの空気感を少しプラスすることによって、より豊かになる箇所がいくつかあるって確信した。理由としてはそれだけだね。意図的ではあるけど、僕がエレクトリック・ギターを弾きたいからじゃなくて、エレクトリック・ギターをうまく使って、曲の雰囲気作りを手助けするためなんだ。

―僕は「暁(Akatsuki)」を聴いていて、ピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアのような雰囲気を少し感じました。

ロドリーゴ:ギルモアのプレイは大好きだよ。最近は彼と同じくフェンダー・ストラトキャスターを弾くようになったから特にね。より大きな枠での雰囲気作りをするのに役立っている気がする。例えば「暁(Akatsuki)」にはすごく繊細なエレクトリック・ギターが出てくる。特に意図して入れた訳じゃないけど、今になって「暁(Akatsuki)」を聴くと、ハーモニーのところとか、ピンク・フロイドっぽさを感じるのは確かだね。

―思わず体を動かしたくなる「Somos Como Tú」は新鮮でした。一体どんな風にして、あの曲が生まれたの?

ガブリエーラ:あれはロドが大昔に書いた曲なの。過去に何度かライブでやってみたこともあるけど、最終的には収録しないことにしていた。ところが、ロドが何故かこの曲に立ち戻って「これをレコーディングすべきだ」と言ってきたのよ。正直言って最初は乗り気じゃなかったわ。私が作った自分のパートのアレンジが気に入らなくって。それで、今回は全部変えた。オリジナルのデモ音源にはもっとエレクトロニックな要素も入っていたのよね。今回私はもう少しコンテンポラリーな要素を加えて、違ったものにした。ロドには「ちょっと時間をちょうだい。もう少し手を入れてみる」と言ったわ。その方がクールになるからそうしましょうってね。エレクトロニックとか、ピーピー音は一切入れないことにしようって(笑)。今回の「Somos Como Tú」は、そうやって生まれたのよ。

―そして次の来日が1月に決定したそうで、今から楽しみです。新作に参加したゲストも駆けつけて、共演が見られたりしそうでしょうか?

ロドリーゴ:もちろん、それが僕たちの夢だよ。実際それに向けて動いているんだ。声をかけているのは……。

ガブリエーラ:全員(笑)。

ロドリーゴ:全員! みんな超多忙なアーティストだけど、実現に向けて動いているよ。まあ全員参加は約束できないけど、少なくとも何人かは参加してくれるんじゃないかな。

ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ

『OurHome』

発売中

※日本盤CDにはボーナス・トラック収録

再生・購入:https://sonymusicjapan.lnk.to/RodrigoyGabriera_OurHomeRS

RODRIGO Y GABRIELA OurHome Tour

2027年1月25日(月)東京・Zepp DiverCity(TOKYO)

2027年1月26日(火)名古屋・NAGOYA CLUB QUATTRO

2027年1月27日(水)大阪・BIGCAT

公演ページ:https://www.udo.jp/shows/RodrigoyGabriela27

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