約1万4000人の応募者から、現在残っているのは32人――俳優・山田孝之がメインパートナーを務める公開オーディション『THE OPEN CALL』のプロジェクト報告会見が18日、都内で行われ、オーディションから生まれるオリジナル映画の制作状況が明かされた。
会見には山田のほか、企画・プロデュースの阿部進之介、プロデューサーの伊藤主税氏、脚本・監督の榊原有佑氏、企画監修の山田兼司氏が出席した。
同プロジェクトでは、約1万4000人から約200人を選び、対面審査を実施。現在は32人まで候補者が絞られている。伊藤は、映画を2027年に撮影し、2028年に劇場公開する予定だと発表。撮影地は群馬県前橋市となる。
候補者と向き合い「白紙になりました」
このプロジェクトでは、先に完成した脚本に合う俳優を選ぶのではなく、オーディションで出会った俳優の個性や感情を受け取りながら脚本を作り上げていく。
企画監修の山田兼司氏は「20年ぐらい映画のプロデューサーをやってきて、このような作り方をするのは間違いなく人生で初めて」と語る。
「映画というものは作り方に正解がない。映画そのものにも正解がない。それは山田孝之くんがよく『お芝居に正解がない』と言ってオーディションに向き合っていることと、すごく同じだと思っています」と話した。
現時点での映画のビジョンについては、候補者たちの審査に立ち会った際の印象を「凄すぎて。皆さんのエネルギーもすごいし、やっていること自体がすごい」と回想。
「そこで向き合っている皆さんのエネルギー、やってきた人生すべてを引き受けて、それがどういう映画という形に消化されるべきなのかというところに行かなきゃいけない。向き合って初めて白紙になりました」と明かした。
さらに「これぞ映画だと思いました。映画の神様がいるとしたら、横で『お前、頭真っ白になっただろ』と笑われた気がして」と振り返った。
榊原監督も「今は本当に白紙」
榊原監督も、オーディションを進めながら「自分が発見したことや心が動いたことを書き溜めてあって、こういう形はどうだろう、ああいう形はどうだろうというのはいくつか作ってはいる」としながら、「それも含めて一度白紙にした」と説明。
最終合格者が決まった後、一気に脚本作りを進めることになるといい、「今は本当に白紙ですね」と明かした。
すると山田兼司氏が「豊かな多様性と可能性のある白紙です。無限の可能性が僕らの周りにはある。白紙にするからこそ確信できる」と言葉を添えた。
榊原監督は、候補者が役と出会い、一体になっていく姿を見て「なるほど、こういうことかと思ったり、いや、でもこういう考え方もあるよなと思ったり、分かったと思ったら分からなくなったりを繰り返している」と告白。
「映画作りも、俳優との接し方も、脚本作りも、もう1回改めて1から考えてみたいと思えるような経験になっています」と語った。
山田孝之「もっとこの人たちを輝かせたい」
オーディションの全プロセスを追う番組『THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-』は、10月1日からLeminoで独占配信。それに先立ち、9月下旬には「エピソード0」が無料公開される。
山田によると、エピソード0は当初の企画には存在していなかったという。
2次審査では、4日間にわたって200人以上を対面審査。「そこでめちゃくちゃキャラクターが良かったり、お芝居がすごく良かったり、いろんな人たちがいるんですよ。圧倒的にファンになってしまった人もいて」と振り返った。
「1万4000人ぐらいいて、いきなり32人は唐突だろうというのもあったし、もっとこの人たちを輝かせたいという気持ちがあったから、なんとかエピソード0ということに着地した」という。
エピソード1以降とは作り方も変え、「エピソード0はもっと客観的にしてあるので、導入として見やすいと思います」と話した。
最後に山田孝之は「興行収入や動員数も絶対に大事なので考えますが、そこが答えではない」とした上で、「オーディションを受ける上で、番組に出るので落ちるかもしれない。それでも勇気を持って参加した俳優たちが、本気で悩みまくって、さらけ出して、とんでもないお芝居を見せてくれている」と力説。「挑戦することの大事さが伝わることが一番重要だと思っています」と語った。





