
9月13日(日)の放送では、自分がアダルトチルドレンではないかと感じ、自己肯定感の低さや生きづらさに悩む33歳の専業主婦からのメッセージに、江原が厳しくも温かいメッセージを送りました。
パーソナリティの江原啓之
<リスナーからの質問>
私は最近、自分が「アダルトチルドレン」であるのではないかと思っています。昔からぼんやりと「生きづらさ」は感じていたのですが、夫と結婚し、2人の子育てをしていく中で、自分自身の幼さや過去のトラウマからくる問題に直面しています。
例えば、夫が私の話を適当に聞いていると感じると、無性にイライラし、最終的には悲しくて涙が出てきます。子育てに対しては完璧主義で、「いい母親」でないと自分には価値がないと思ってしまいます。
いろいろな本を読んだり、動画を見たり、インナーチャイルドを癒やすカウンセリングを受けたりして、少しずつ改善されてはいるのですが、いわゆる「自己肯定感」が、なかなか高くなりません。
「“良い子”でない自分のことなんて誰も愛してくれない、信じてくれない」と思っているので、子どもや夫に対しても「こんな妻、母親でごめんね…」とよく落ち込みます。自分の価値を疑わず、ありのままの自分を受け入れられるようになりたいです。こんな私に、江原さん、何かお守りになるようなお言葉をいただけないでしょうか。(兵庫県 33歳 専業主婦)
<江原からの回答>
――この相談に対し、江原は「世の中の人って不思議に思うのは、何事も分析をしないんですよね。なぜこんなに分析できないんだろう」と疑問を投げかけ、自身を客観的に捉える重要性を説きました。
江原:例えば、「『いい母親』でないと」とあるのだけれど、良い母親の定義って何だろうと思うのね。「『自己肯定感』が」と言うけれど、どうすればじゃあ肯定できるの? だからこういう人って、何を思って立派とか思っているのか、そういうのが私は本当ちょっと分からない。基本、物質的価値観なのだと思うの。人が言うこの世的な、現世的な「成績が良い」とか「見栄えが良い」とか、全然その魂に関係ないですよね、心とか。
だから、愛があればいいじゃない、と。こういう愛とかって観念的なことが、たぶん、相談者さんとかは理解できないのだと思う。「愛」って一言で言うと観念的でしょう? だから観念的になっちゃうと「どうすれば愛しているのか?」「愛しているという行動はどういうこと? 良いお料理を作ることかしら?」とか、こうなっちゃうの。心を込めることというのが分からないのね。
――親との過去のトラブルやトラウマに思いを馳せつつも、江原は相談者の「甘え」や意識の向き方に切り込みます。
江原:申し訳ないのだけれど、お母さんとの間で何があったのかは知らないけれど、たぶん、親御さんのこととかというのはあるのだと思うの。「トラウマ」とか言っているくらいだから。けれども私はなんかある意味では、すごく物質的に過保護に育っているんじゃないかと思うの。
なぜかと言うとね、最後の「何かお守りになるようなお言葉をいただけないでしょうか」って。お守り? これね、私に対して大変失礼だという思いはないと思うんですよ、こういう人って。
なぜ、私が相談者さんの「お守り」になるような言葉を渡さなければいけないのかしら? 甘えだと思うのね。「自分が良くなるための言葉をいただけないか」というなら分かるけれど、「お守り」というのが何なの?と思うのと、私が一番嫌いな言葉がここに入っているの。「ありのままの自分を受け入れられるようになりたいです」って、これ、大体ダメな人とか必ずこの言葉を使うの。
――「ありのまま」という言葉の誤用について、かつて美輪明宏さんから聞いた例えを引き合いに出して持論を展開しました。
江原:ありのままなんかでいいわけないじゃない、人なんて。ありのままというのは、宿命や個性のことを受け入れ、「ありのまま」と言うんだったら分かるのね。例えば、今の時代に生まれているとか、男性だ、女性だとか、いろんなことがあるでしょう? それを肯定するというのならば分かるのだけれど、ダメなところは改善しないとダメだから、ありのままじゃダメなんですよ。
よく、美輪さんが昔、「ありのままって言うけれど、大根だって洗って調理して『はい、どうぞ』って出さなかったら食えたもんじゃない」「『ありのままの私を愛して』なんて言われたって困るんだ」とよく言っていたけれど、私も同感なんですよね。努力しろよ!と思うの、調理とか。
で、大体こういった方というのは、悪いけれど私がいつも言っている「不幸の3原則」をみんな持っているの。「自己憐憫(じこれんびん)」「責任転嫁」――たぶん親がどうとかだの、過去がどうだの。それでいて「依存心」。たぶん、すごく可愛がってもらったと思うの。物質的なのかもしれないけれど。家族からも良くしてもらって。だからね、そういったところを、ちょっと自分自身をよく理解することがやっぱり大事。分析しないとね。
――最後に、悩みから抜け出すための具体的な心構えと、親としてのあり方を語りかけました。
江原:一番問題なのは、向上欲がないということ。改善しようというのが。分析して、変えるの。それでいて「いい母親」って何?って、まず笑顔でいること。それだけで十分良いお母さんだわ。あとは「ありがとう」とか「愛してる」とか、そういったことをちゃんと子どもさんに言ってあげられたら、それで十分良い親です。形じゃないのよ。
物質的価値観の中で生まれて生きてきたのだろうなと思うの。ものがなくても、貧しくたって、良い母親はいっぱいいるんですよ。だから一番大事なのは、自分に溺れている親はダメですよ。夫も子どもも愛してください。そうすれば自分に愛が戻ってきて、自分も愛せる。自分に厳しくいこう! そこが大切です。
パートナーの奥迫協子、パーソナリティの江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「幸せになるには、分析力が必要なのです」
<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子