「これがですね、説明ができないんですよ」――俳優の山田孝之が18日、都内で行われた『THE OPEN CALL』プロジェクト報告会見に登壇し、自身が行うオーディションの審査基準について語った。
『THE OPEN CALL』は、山田がメインパートナーとして審査にも参加する公開オーディション。15歳以上であれば性別、国籍、演技経験、所属事務所を問わず応募でき、2月2日からの募集には約1万4,000人が集まった。
単にキャストを選ぶのではなく、オーディションの過程で浮かび上がる候補者の個性や感情を脚本に反映させ、オリジナル映画を共に作り上げていくのが特徴。約1万4000人から約200人に絞って対面審査を行い、現在は32人の候補者が残っている。
オーディションの全プロセスを追う『THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-』は、10月1日からLeminoで独占配信。会見には山田のほか、企画・プロデュースを務める俳優の阿部進之介、プロデューサーの伊藤主税氏、脚本・監督の榊原有佑氏、企画監修の山田兼司氏が出席した。
「挑戦しているのは俳優候補者」
企画の発端について阿部は、自身の年齢が上がるにつれ「オーディションというものがなくなっていく体感」があったと説明。「小さい役のオーディションはあれど、大きい役を掴むオーディションはなかなかない。もっとオーディションをやればチャンスも増えるし、新しい才能が見つかるんじゃないか」と考えたという。
山田は「僕らは、挑戦はしてないんですよね。挑戦する場が少ないので、場を1つ作ったというだけ。挑戦しているのは俳優候補者と呼んでいる俳優さんたちです」と強調する。
さらに、「俳優という人たちがやっている仕事の内容って、実はほとんどの人が分からないだろうなと。分からないということは、いいか悪いかも定かではない」と指摘。
「近年よく耳にするのは、韓国と比較する話。でも外と比較する前に、まず中のことを分かっているんだっけ? みんな、という疑問もあった」といい、「そもそも映画とは何なのか、俳優とは何なのか、役を作るとはどういうことなのかを可視化して、言語化して見てもらう」ことが企画の意図だと明かした。
審査基準「本当にお芝居を見てるだけ」
審査でどのような部分を意識して見ているのかと問われると、山田は「本当にお芝居を見てるだけですけどね」と回答。
自身の中に沸き起こる感覚を大切にしているのかと重ねて尋ねられると、「これがですね、説明ができないんですよ。なので、見てもらうしかないということでこの番組にしたんですよね」と語った。
また、審査を通して俳優としての考え方に変化があったかという質問には、「あんまり自分のことを俳優って意識してないので、特にこれといった考えもなくやっていて、変化もないですね。役については常に考えているんですけど」と答えた。
一方で、候補者の役作りについては「映像の場合は稽古もないので、普通は自主的に家で1人で想像を膨らませてやってくるところが、今回は見えている。そういうアプローチがあるんだ、というのはシンプルに見ていて面白い」と刺激を受けている様子。
そして「やっぱ変な奴らばっかだな、という感じです」と笑わせた。
「主役は俳優たち」
番組の見どころについても、山田は「主役は俳優たちで、俳優って変な人ばっかなんで、単純に面白いですよ。変な人たちが変なことをずっと考えてる。何を悩んでんだこいつら、って」と表現。
「ちょっと興味を持って見てもらえると、ぐぐぐって引き込まれると思っています」とアピールした。





