DeltaXは9月17日、「隠れ教育費」についての調査結果を発表した。調査は2026年7月、小中学生の保護者500名を対象にインターネットで行われた。
小中学生の保護者72%に「想定よりお金がかかった費用」がある
教育費について「想定よりもお金がかかった費用があるか」を尋ねたところ、72%が何らかの費用を挙げている。学齢別では、小学生の65%に対し、中学生では82%となった。
小学生家庭よりも中学生家庭のほうが「想定外」の教育費がある割合が17%高くなっている。
小中学生とも最多は「制服・体操服・指定用品」
想定よりお金がかかった費用がある保護者に、その内容を尋ねた結果は次の通り。
小学生・中学生ともに、最も多かったのは「制服・体操服・指定用品」だった。小学生では30%、中学生では37%となっており、学齢を問わず、学校指定の用品が想定を上回りやすい費用となっているようだ。
その次に続く項目は学齢別に違いが見られた。小学生では「習い事の入会金・年会費」が24%で2番目に多かった一方、中学生では「塾の季節講習費」が34%、「塾の教材費・テキスト代」と「部活動・クラブ活動費」がともに30%、「修学旅行・校外学習・行事費」が29%でした。中学生では、制服などの指定用品に加えて、塾・部活動・学校行事と、複数の場面で想定以上の費用が挙がっている。
保護者からは、学校に伴う支出について、次のような声が寄せられた。
教材費や部活関連費の高さが想定外
- 「制服、体操着が高い。部活の費用が予想以上にかかる。学校教材費が高い。」(岩手県/中2保護者)
- 「公立の学校は、そこまで教材費が高いと思わなかったが、万単位で毎年かかるので負担に感じる。」(千葉県/中1保護者)
- 「指定の教材費や諸々の道具セットの購入など、引き落としされる費用以外にも自費で購入しなければならない物が多い。」(栃木県/小3保護者)
- 「学校の教材がこんなにかかるとは思わなかったので他を節約したいが物価高なので思うようにいかず、市の助成が増えたらいいのにと思う。」(大阪府/小3保護者)
年度途中の急な通知や期日の短さが想定外
- 「中2になってすぐ、中3の修学旅行の支払いのプリントが配布され、思ったより高額だったのと、支払いの期日まで短期間であり、心理的にもやや負担を感じた。」(東京都/中2保護者)
- 「学校から授業に合わせて副教材の案内がくるが、タイミングなどを年度初めで事前に把握していればバタバタしないのにと思う。」(栃木県/小5保護者)
「想定外」は金額そのものだけではなく、突然支払いのお知らせが届いたり、支払い期日までの短さも関わっているようだ。
子どもの教育費の割合 - 年収400万円以下では20%弱
世帯年収に占める教育費の割合を調査した。
全体では平均7%だったが、世帯年収300万円以下では19%、301~400万円では18%と約2割にまで及ぶ。
金額に換算すると、年収300万円の世帯では「年間約57万円」、年収400万円の世帯では「年間約72万円」が教育費に充てられている計算になる。
年収帯ごとの割合は一直線に下がっているわけではない。ただし、300万円以下と301~400万円の層では教育費が年収の2割近くを占める一方、901~1,500万円では5~6%となった。
教育費の内訳は「学校費用」45%、「学校外費用」55%
教育費全体を100%として内訳を見ると、学校にかかる費用は45%、塾や習い事などの学校外費用は55%だった。
学齢別では、小学生は学校費用42%・学校外費用58%、中学生は学校費用47%・学校外費用53%となっている。いずれも学校外費用が半数を超えているが、小学生のほうが学校外費用の割合がやや高い結果となった。
学校費用は授業料・入学金以外も多岐にわたる
授業料・入学金以外にかかっている学校関連費を尋ねたところ、「かかっている費用はない」はわずか4%。96%の家庭で何らかの学校関連費の負担があることが分かる。
学校外の教育は「学習塾」や「習い事」がメイン
学校外で現在利用している教育・習い事関連のサービスについては、「学習塾」が47%で最も多く、「習い事」が38%、「参考書・問題集」が24%と続いた。
「特に利用していない」とした保護者は20%にとどまり、多くの家庭では学校外でも何らかの教育・学習に関するサービスや教材を利用している。
教育費を家計の負担に感じる保護者は60%
教育費への負担感について尋ねると、「とても感じる」が25%、「やや感じる」が35%だった。合わせると60%が教育費を家計の負担に感じている結果となった。
- 「ここ数年ずっと物価高で食費だけでもかなりかかる。教育費に回す余裕がない。」(神奈川県/小5保護者)
- 「教育費をコツコツ貯めてはいるが、なかなか思うような額は貯まらない。老後資金も貯めたいので、教育費は負担になっている。」(茨城県/小2保護者)
一方で保護者からは、教育費は負担に感じつつも、子どものためを思うと簡単に減らせないという切実な声も多数寄せられた。
- 「塾の費用は思ったよりかかります。家計にはかなり負担がかかりますが、息子の将来を考えると削減するわけにもいかない。成長するにつれてますます費用がかさんで家計の負担が大きくなる。一方でとても不安だ。」(神奈川県/中3保護者)
- 「絶対に削れないので負担。今後高校へ進学したらもっと金額が上がるので不安がある。」(群馬県/中2保護者)
- 「スイミングスクール代が結構かかります。息子が喜んでいるので続けさせたいですが、物価がどんどん上がるので不安です。」(茨城県/小1保護者)
- 「教育費を抑えたいと思うが、将来のことを考えるとできるだけのことはしてあげたいと思い、なかなか削ることが難しいと感じます。」(秋田県/中3保護者)
教育費捻出のための我慢・節約は「自分の衣服や美容代」が最多
教育費を捻出するために「特に我慢・節約していることはない」と回答した保護者は24%で、76%が何らかの支出を抑えていることが分かった。
最多は「自身の衣服・美容費」の34%で、「外食やテイクアウト」の33%が続く。
- 「制服が高い!遠いので自転車通学!自転車が高額!公立なのに入学に必要なお金が23万ぐらいかかった。授業についていけないので塾にいかざるを得ない!物価高なので生活にも負担がかなりある。収入を増やしたいが旦那は反対するのでパートを続けている。自分の衣類は買わない等削れる所はやっても高校生になったら定期代などあれば赤字まっしぐら。体も元気なうちは良いが、体調崩したらどうなっていくんだろうと不安でしかたない。」(岡山県/中1保護者)
- 「習い事の合宿や遠征費等が高いと思う…家計で削れるものは私の被服化粧品美容院代等ですがもう削れない…」(兵庫県/小5保護者)
保護者からは「節約する」に加えて、「仕事量を増やして収入を増やす」といった声も寄せられた。







