「終わりたくないー!」――9日に最終回を迎える日本テレビ系ドラマ『ファーストクライ 母子救命救急班』(毎週水曜22:00~)に主演する比嘉愛未をはじめ、松島聡、徳永えり、濱正悟らキャストが約4カ月にわたる撮影を終え、クランクアップを迎えた。比嘉は涙を浮かべながら「光井のセリフに『一人にしませんから』とありますが、逆に皆さんが私を一人にしない」と現場への感謝を語った。

  • 比嘉愛未

    比嘉愛未

「乗り越えられるかどうか不安だった」

ラストの撮影は、おなじみの居酒屋のシーン。かつてコインロッカーが置かれ、光井(比嘉)が産み捨てられていた場所でもあり、彼女にとってさまざまな思いが交錯する場所となる。

本作で初めて日本テレビ系GP帯ドラマの主演を務めた比嘉は、スタッフから「比嘉愛未さんオールアップです!」と声をかけられると、まず「終わりたくないー!」と地団駄を踏んだ。

初めて産婦人科医を演じることには当初、「役者としてのハードルがとても高くて、乗り越えられるかどうか不安」だったという。それでも「絶対にみんなを引っ張っていく」と覚悟を決めて撮影へ臨んだ。

しかし、実際の現場では支えられる側でもあったといい、「光井のセリフに『一人にしませんから』とありますが、逆に皆さんが私を一人にしない…そんな愛情を私の方がもらっていました」と涙ながらに感謝。

現場で共演者やスタッフの顔を見ると安心できたそうで、「自分の中で光井というキャラクターが生まれて成長していって。すごくお芝居が楽しくて、現場が大好きだと感じていました」と振り返った。

「時よ止まれと思うほど寂しい」

大変なオペシーンや暑い日の撮影も乗り越えてきた比嘉は、現場の仲間たちについて「皆さんが戦う姿は本当にかっこ良かった」と回想。芸能生活20年を迎えた中でも、涙が止まらなくなるほど感動させられたのは「間違いなく皆さんです」といい、「『ファーストクライ』は皆で作り上げた素晴らしい最高の作品でした」と胸を張った。

そして「明日から光井でいられなくなるのは『時よ止まれ』と思うほど寂しくて、信じられない」と名残惜しさを吐露しながら、「皆さんへの感謝の気持ちを胸に抱いて、さらに魂込めてこれからも作品を作っていきたい」と決意を新たにした。

松島聡「皆さんの愛情にすごく助けられました」

永坂役の松島は「約4カ月、本当にお世話になりました」とスタッフや共演者に感謝。芝居をすることだけでなく、「本当に皆さんと会うことが楽しみで、現場に行っていました」と振り返り、再会を願いながら「役者としてもこれからも頑張っていきたい」と語った。

撮影終了の実感はまだ湧かないというが、「皆さんの愛情にすごく助けられましたし、何よりもこの作品が本当に素敵だと思います」と作品への思いを告白。最終回に向け、「一人でも多くの方に見ていただけたら」と呼びかけ、「皆さん、健康第一で、笑顔でまた会いましょう」と締めくくった。

徳永えり「原点回帰することができました」

光井の20年来の親友・羽鳥美咲を演じた徳永は、5月に今回と同じ居酒屋で誕生日を祝ってもらったことを振り返り、「まさか4カ月後にこのようなことになるとは本当に思っていなくて」と感慨深げ。

大役を任された喜び以上に現場へ来ること自体が楽しかったといい、「こんなにカメラの前でお芝居することって楽しかったっけ? と私自身、原点回帰することができました」と語った。

中でも比嘉との共演は「心の支えになりました」といい、温かく迎えてくれたスタッフやキャストへ感謝した。

濱正悟「続編? セカンドクライでお会いしたい」

富永航役の濱は、撮影終了を「本当に寂しい」と表現。第1話からほぼ真顔だった富永が、第4話で早くも笑顔を見せ、その後次第に表情が柔らかくなっていったことを振り返った。

「奇跡は起こらない」という考えを持つ役だった一方、実際に赤ちゃんに触れる撮影を通じて「本当に『奇跡だな』と思う瞬間がたくさんありました」と実感したという。

最後は「また続編? セカンドクライでお会いしたいと思います(笑)」と、再集結への期待を口にした。

前田敦子「やっとセリフの山から抜けられて嬉しいです(笑)」

成宮忍役の前田敦子は、開口一番「やっとセリフの山から抜けられて嬉しいです(笑)」と笑わせ、「たくさんしゃべらせていただいたのが一番の思い出」とコメント。比嘉をはじめとするキャスト、スタッフが明るく、「すごく楽しい現場だった」と振り返り、「4カ月はあっと言う間でした」と感謝した。

倉田千広役の山村紅葉も、長いと思っていた4カ月が「あっという間」だったといい、自身が演じたキャラクターについて「果たして倉田さんなのか? 紅葉なのか? と思うこともありましたが、両方です(笑)」とコメント。「是非パート2を近いうちにやっていただいて、また倉田さんで出させていただければ」と続編を希望した。

岡部たかし「風通しがいいのは我らが主演・比嘉愛未さんのおかげ」

藤堂直樹役の岡部たかしは、約4カ月前の本読みで真矢ミキと初対面し、緊張していたことを回想。当初、大谷太郎監督が出演者を一人一人褒めていたことで「信用できない現場かも?」と思ったと笑わせながら、実際には「風通しの良い現場」だったという。

その理由を「我らが主演の比嘉愛未さんのおかげ」と語り、「色々なプレッシャーや不安もあったと思うんですけども、人間力と明るさで引っ張ってくれて、『自分たちもしんどくても頑張らないと』と皆思ったと思います」と座長をたたえた。

真矢ミキ「芸能生活45年の中でも今回が一番考えた役」

光井を産み捨てた母親・神谷玲子を演じた真矢は、繊細なテーマを扱う作品だけに、撮影前はどんな4カ月になるのかと思っていたという。現場ではスタッフの丁寧な仕事に感動し、キャストについても「本当に家族のように仲良くて」と回想。「愛未ちゃんの人間力で、皆が繋がったんだなと思っています」と比嘉への感謝を語った。

今年芸能生活45周年を迎える真矢は、玲子について「その中でも今回が一番考えた役でした」と告白。「二番目は宇宙人の役をもらった時でしたが(笑)」と笑いを交えつつ、「難しい役でしたが、本当にやりがいがありました」と振り返った。

【編集部MEMO】
比嘉愛未は、1986年6月14日生まれ、沖縄県出身。2003年にモデルとして活動を始め、2005年に映画『ニライカナイからの手紙』で俳優デビュー。2007年、NHK連続テレビ小説『どんど晴れ』のヒロイン・浅倉夏美役に抜てきされ注目を集める。主な出演作に、ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』シリーズ、NHK大河ドラマ『天地人』、『DOCTORS~最強の名医~』シリーズ、『作りたい女と食べたい女』シリーズ、『スカイキャッスル』『フォレスト』、映画『吟ずる者たち』『親のお金は誰のもの 法定相続人』など。2026年には初のエッセイ集『またね。』を刊行した。

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