AZWAYは9月1日、「家を建てた年齢・タイミング」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は2026年6月8日~6月14日、注文住宅を建てた経験がある298人を対象にインターネットで行われた。

家を建てたタイミング「ベストだった」と感じている人は65.4%

  • 家を建てたタイミング、ベストだったと思う?

    家を建てたタイミング、ベストだったと思う?

家を建てたタイミングについて、今振り返ってどう感じるかを聞いたところ、「ベストなタイミングだったと思う」が65.4%で最多となった。

注文住宅経験者の多くは、家を建てた時期について肯定的に捉えていることが分かった。一方で、「もう少し早く」「もう少し遅く」と感じている人も合わせて27.9%となり、家づくりのタイミングには一定の難しさがあることもうかがえる。

家を建てた年齢別に見ると、20代で建てた人では「ベストなタイミングだったと思う」が77.5%と高い結果となった。一方、35~39歳で建てた人では「もう少し早く建てればよかった」が36.9%、40歳以上で建てた人では41.9%となった。

40歳以上で建てた人は31人のため参考値だが、建てる年齢が上がるほど、ローン完済年齢や家賃負担などを理由に「もう少し早く」と感じる傾向が見られる。

家を建てた年齢は「30~34歳」が37.9%で最多

  • 家を建てたのは、何歳のとき?

    家を建てたのは、何歳のとき?

家を建てたときの年齢は、「30~34歳」が37.9%で最多となった。次いで「20代(~29歳)」が29.9%、「35~39歳」が21.8%となっている。「20代」と「30~34歳」を合わせると67.8%となり、今回の調査では、約3人に2人が34歳以下で家を建てていた。

決め手は「結婚・家族構成が固まったタイミング」が最多

  • 家を建てる決め手になったのは何?

    家を建てる決め手になったのは何?

家を建てるタイミングの決め手では、「結婚・家族構成が固まったタイミング」が22.5%で最多となった。次いで「子どもの進学・学区のタイミング」が20.5%、「賃貸の家賃がもったいなくなったタイミング」が19.8%となっている。

上位には結婚、家族構成、子どもの進学、賃貸家賃といった生活上の変化が並んだ。金利状況を直接の決め手にした人は少数であり、家を建てる判断は外部環境だけでなく、家族や暮らしの節目に強く影響されていることが分かる。

タイミング面での後悔・気になる点

  • 建てたタイミングに、後悔はある?

    建てたタイミングに、後悔はある?

家を建てたタイミングについて、後悔や気になる点を複数回答で聞いたところ、最多は「特に後悔はない」は34.2%だった。一方、具体的な後悔・気になる点では、「収入・貯蓄がまだ十分でない段階で建ててしまった」「もっと慎重に場所・立地を選べばよかった」がそれぞれ21.1%で最も多い結果となった。

「ベストなタイミングだった」と回答した人に限ると、「特に後悔はない」は49.7%となった。

一方で、「もう少し早く建てればよかった」と回答した人では、「ローン完済年齢が思ったより遅くなった」が43.1%、「建てるのが遅くなり、家賃を長く払い続けた」が34.5%となっている。

また、「もう少し遅く建てればよかった」と回答した人(n=25・参考値)では、「もっと慎重に場所・立地を選べばよかった」が60.0%、「収入・貯蓄がまだ十分でない段階で建ててしまった」が44.0%となった。

この結果から、家を建てるタイミングの後悔は、早すぎた場合と遅すぎた場合で内容が異なることが分かる。

遅く建てた人ではローン完済年齢や家賃負担、早く建てた人では資金準備や立地選びが課題になりやすいと考えられる。

住宅ローンの完済年齢「60~64歳未満」が最多

  • 住宅ローンの完済は、何歳になる?

    住宅ローンの完済は、何歳になる?

住宅ローンの完済予定、または完済した年齢について聞いたところ、「60~64歳未満」が28.9%で最多となった。次いで「65~69歳未満」が25.8%、「70歳以上」が22.1%となっている。

「65~69歳未満」と「70歳以上」を合わせると、完済予定・完済年齢が65歳以上の人は48.0%となった。また、60歳以上まで広げると76.8%となる。

家を建てた年齢別に見ると、20代で建てた人では完済予定・完済年齢が「70歳以上」の人は4.5%だった。一方、35~39歳で建てた人では41.5%となっている。

住宅ローンの借入期間を考えると、家を建てる年齢は完済時期に大きく関わることがうかがえる。

  • 住宅ローンの返済、いまどう感じている?

    住宅ローンの返済、いまどう感じている?

住宅ローンの返済状況については、「返済中で、少し心配だがなんとかなると思う」が43.6%で最多だった。次いで「返済中で、完済年齢が遅すぎて不安を感じている」が21.8%となっている。

家を建てたこと自体を肯定的に捉えている人が多い一方で、住宅ローンについては、返済期間や完済年齢への不安を抱えながら暮らしている人も一定数いることが分かる。

金利・資材高騰など外部環境は判断に影響したか

  • 金利や資材高騰は、建てる時期に影響した?

    金利や資材高騰は、建てる時期に影響した?

家を建てたタイミングに影響した外部環境について複数回答で聞いたところ、「特になし」は39.9%だった。具体的な外部環境では、「住宅ローン金利の変化」が25.8%で最も多く、次いで「資材・建材の価格高騰」が23.2%、「補助金・税制優遇の時限措置」が17.1%となっている。

外部環境が直接の決め手になった人は多数派ではないものの、金利や資材価格、補助金・税制優遇は、家づくりのタイミングを考えるうえで無視しにくい要素になっていることが分かる。

特に近年は、建築費や資材価格の変動、住宅ローン金利の変化などが家づくりの判断に影響しやすくなっている。調査結果からも、外部環境を見ながらも、最終的には家族構成や学区、家賃負担など自身の生活状況を軸に判断している様子がうかがえる。

家を建てた後の生活や価値観の変化

  • 家を建てて、暮らしはどう変わった?

    家を建てて、暮らしはどう変わった?

家を建てた後の生活や価値観の変化について複数回答で聞いたところ、「持ち家という安心感が生まれた」が51.0%で最多となった。次いで「子どもの生活環境が整って安心できた」が39.3%、「収納・片付けがしやすくなってストレスが減った」が35.6%となっている。

持ち家になったことによる安心感や、子どもの生活環境、収納・片付けのしやすさなど、暮らしの安定に関する変化が上位となった。一方で、「家の管理・掃除の手間が増えた」「維持費・ローン返済で家計が想定より苦しくなった」「光熱費が想定より高くなった」など、持ち家ならではの負担を感じている人もいる。注文住宅は暮らしの満足度を高める一方で、維持管理や固定費についても事前に見込んでおく必要があると考えられる。

これから建てる人に伝えたい「タイミング」の注意点

  • これから建てる人に、伝えたいことは?

    これから建てる人に、伝えたいことは?

これから家を建てる人に、タイミングについてアドバイスするとしたら何を伝えたいかを聞いたところ、「ローン完済年齢を必ず計算してから決断する」が22.8%で最多となった。家を建てる時期を考える際には、現在の家族構成や住まいの希望だけでなく、定年後の返済有無や老後資金への影響まで含めて検討することが重要であると考えられる。

また、「希望の時期を自分で決める」「家族構成がある程度固まってから検討する」「完璧なタイミングを待つより資金が整ったら動く」も上位となった。家づくりでは、金利や資材価格といった外部要因を確認しつつも、家族の状況や資金計画を軸に、現実的なタイミングを見極めることが求められる。