
シンガーソングライター・真理が8月30日、渋谷eggmanにて初のワンマンライブ『スタートライン』を開催した。オフィシャルレポートを掲載する。
バックバンドを従えたフルバンド編成で挑んだ本公演は、今年6月より展開してきた3カ月連続リリースプロジェクトの集大成。会場は開演前から期待と高揚感に満ち、満員のオーディエンスがその瞬間を待ちわびていた。
ライブの幕開けを飾ったのは、これまでの活動を振り返るオープニング映像。過去のライブ映像が次々と映し出され、最後にスクリーンへ大きく浮かび上がった「START LINE」の文字。映像が終わると同時に幕が上がり、真理の「いくよ!」という力強い一言とともにライブはスタートした。
1曲目は「ハートビートが手を叩く」。初期から愛され続ける代表曲が大胆なロックアレンジで披露され、バンドサウンドの圧倒的な勢いが会場を一気に引き込む。続く「マッチポイント」ではアカペラから静かに歌い始め、そこへ轟音のバンドが加わるドラマチックな構成。観客の手拍子と歓声が重なり、序盤からライブの熱量は最高潮へと達した。さらに「愛の逃避行」「ダレカノモノデモ」「NEON BLUE」と初期楽曲が続く。普段は弾き語りで親しまれる楽曲も、この日のためだけに再構築されたロックアレンジによって新たな表情を見せ、真理の楽曲が持つ懐の深さを印象付けた。
中盤は一転して、真理本来の魅力である弾き語りの世界へ。「さよなら蜃気楼」では夏の終わりを思わせる切ない歌声が会場を包み込み、途中から加わるバンドサウンドが情景をより豊かに彩る。続く「残存歩行者」ではギターとウッドベースだけのシンプルな編成に。余白を生かした演奏と真理の透明感ある歌声が響き渡り、観客は息を呑むように聴き入っていた。
ここでMCとなり、バンドメンバーを紹介。ギター・ZIN、ドラム・Tatsuya、そしてバンドマスター兼ベース・Yukitoへの大きな拍手が送られ、温かな空気が流れた。
MCでは、3カ月連続リリースに込めた想いを語る真理。「未完成の自分を受け入れ、迷いながらも夢へ向かって歩き続ける」。その物語の起点となった「朝を待つ」からライブ後半が始まる。アコースティックギターを置き、ハンドマイクでステージを駆け巡る姿は、シンガーソングライターという枠を超えたロックボーカリストそのものだった。その勢いのまま「20%」「群青HAZE」へ。ロック色をさらに強めたアレンジに観客は拳を掲げ、大合唱が響き渡る。6月から紡いできた三部作が、一つのライブで鮮やかにつながった瞬間だった。
終盤のMCでは、ワンマンライブへの感謝とここまで歩んできた日々を率直に語る真理。「あと2曲です」と告げると、客席からは名残惜しそうな声が漏れた。「ジンジャーエール」では跳ねるリズムが会場を心地よく揺らし、ラストはライブでも高い人気を誇る「願いごと」。爽やかなメロディの中に「誰かの幸せを願える強さ」を描いたこの楽曲は、観客一人ひとりの歌声と重なり、本編を締めくくるにふさわしい感動的なフィナーレとなった。
アンコールでは、3カ月連続リリース最終章「スタートライン」をライブ初披露。朝焼けを思わせる壮大なストリングスとバンドサウンドの中、「朝焼けのその先へ この声を連れていくよ」という歌詞が真っ直ぐに響き渡る。人生は何度でも始められるという前向きなメッセージは、ライブを締めくくる一曲として大きな感動を生み出した。
その後スクリーンには告知映像が上映され、9月に新曲2作品のリリース、12月21日に原宿RUIDOでセカンドワンマンライブ開催、そして冬のフルアルバム発売が発表されると、会場は大歓声に包まれた。最後に披露されたのは、9月リリース予定の新曲「Days」。優しく未来を見つめるようなメロディが、この夜のエンディングを穏やかに彩った。
音楽だけでなく、自身が描くアートワークや映像表現まで一貫した世界観を築き上げる真理。その初ワンマンライブは「始まり」というタイトルにふさわしく、新たなステージへの確かな第一歩となった。
Text:Mutsumi Yaoki
Photo:Naoki Aoyama
<リリース情報>
真理
New Single「パラフィン」
2026年9月9日リリース
真理
New Single「Days」
2026年9月21日リリース
<ライブ情報>
真理 バースデーワンマンライブ『エーテルに触れて』
2026年12月21日(月)原宿RUIDO
開場 / 開演:18:30 / 19:00
前売 / 当日:4000円 / 4500円(別途ドリンク代700円)
真理オフィシャルサイト http://sjp.tokyo/mari.html
真理オフィシャルInstagram https://www.instagram.com/_mari_desu_
