cosmosy、境界を越えて変身する日本人4人 「唯一無二」への道を語る

2024年末、彗星のように誕生したガールズグループ・cosmosy。メンバーは全員日本人で、韓国を拠点にトレーニングを積み、グローバルな活躍を見せている。エルフや妖怪、少女戦士など、楽曲ごとに異なる世界観をハイクオリティで表現し、ジャパニーズカルチャーも織り交ぜた自由自在なクリエイティブに、各界から熱視線が注がれている。そんなcosmosyは7月10日、初の日本オリジナル楽曲「Stay Alive」をリリースした。まだベールに包まれた部分も多い4人の素顔に迫る。なお、9月25日発売の雑誌「Rolling Stone Japan vol.36」には、メンバー4人のソロカットを含む本誌限定の写真が掲載される。

─まずはお隣に座っているメンバーの紹介をお願いします。

a'mei himeshaは面倒見がいいcosmosyの最年長。クールな印象を持たれることも多いですが、実は明るくて面白いところもあります。いつも場の雰囲気を和ませてくれる”ゲラ”なので、私が変なことをしたときも笑ってくれるんです。ダンスも魅力的です!

himesha kamiónは力強い高音が得意なボーカル担当で、明るくておしゃべりなcosmosyのニャンコです!いつも大阪仕込みのトークを炸裂させています(笑)。

kamión de_hanaは、やわらかい第一印象とはギャップのある低音ボイスとラップが魅力的。努力家で、鏡の前で見せ方を研究している姿を頻繁に見かけるほど、ストイックな部分があります。

de_hana a'meiは、明るくエネルギッシュなcosmosyのマンネ(最年少)。メンバーの中で一番身長が高く、スタイル抜群です。ダンスもすごく上手で、どんなジャンルでも正確に踊るので尊敬していますし、いつもパワーをもらっています。

─活動開始から約1年半が経ちましたが、cosmosyにはまだミステリアスな部分が多いです。普段の4人はどんな関係性ですか?

de_hana 年齢が近いので、友達のような感覚です。

kamión 同じ宿舎で一緒に暮らしていて、ずっと一緒にいるので、”いつメン”という感じかな。いつも笑いながら過ごしています。

himesha 朝が弱いメンバーは私が起こしています(笑)。

a'mei 長時間の撮影で誰かが疲れているときは、笑わせたり励ましたり……自然と助け合っていますね。

kamión デビュー前はde_hanaと同じオーディション番組(『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』、以下『日プ』)に出演していましたが、4人が集まったのは、グループを組むことになってから。”はじめまして”の直後から、一緒に暮らし始めました。

a'mei 私は2人が『日プ』に出ていたと聞いて、一気に番組を観ました(笑)。

himesha お互いをしっかりと知るまでには時間がかかりました。デビュー後の1年間はなかなか打ち解けられず、少しずつ距離を縮めていきました。今は、とてもまとまりを感じています。

コンセプトが変わるたびに、全く違う存在になれる

─こうしてお話を聞いていても、4人の息がぴったり合っていると感じます。cosmosyはエルフや妖怪、少女戦士など、各楽曲で完成された世界観を見せていますが、グループの魅力はどういう部分にあると思いますか?

kamión やはり、cosmosyだけができるような独特なコンセプトをしっかりと表現できることです。毎回、撮影前にスタッフとコンセプトを共有したうえで「こんな思いが込められているので、こういう役になってほしい」と細かく説明を受けるので、それを自分たちの中で消化していきますね。

himesha 私は普段の自分とcosmosyのhimeshaを分けて考えています。ステージに立つときはhimeshaとしてコンセプトに染まれるように、スイッチを切り替えていますね。

a'mei ドラマ作品の中に入っているような感覚で、役を作りつつ、自分らしさをちょっとした仕草や表情で取り入れています。例えば「Paradise 〜I need you〜」のMVでは妖怪に扮したのですが、人間になりたい妖怪の気持ちを考えながら演技しました。

de_hana 役を捉えるのに時間がかかるときもあります。でもコンセプトが変わるたびに全く違う存在になれると、ファンの方々も見ていて楽しいと思うので、外見も内面もしっかり作って、新しい自分になれるように努力しています。

himesha 剣を扱うアクションなども多いですが、撮影前にみんなでアクションスクールに通ったりして、たくさん練習を重ねています。

─これまで披露してきた衣装や世界観の中で、特にお気に入りのものを教えてください。

a'mei 私は「Paradise 〜I need you〜」で扮した妖怪がとても気に入っています。もともとミステリー作品やお化けなどが大好きで、本を読んだり、アニメを観たりしていたので、そういう世界観に入れてすごく楽しかったです!

himesha 私は「Lucky=One」でみんなで着たお揃いの日本の制服と、「HIGH=LOVE」で変身後に着たキラキラな衣装。「Lucky=One」の制服の雰囲気はすごくかわいかったし、「HIGH=LOVE」では初めてステージ衣装らしいコスチュームを纏ったので、記憶に残っていますね。

kamión 私は「Physics 〜物理的な〜」の制服衣装!この曲の前までは少女戦士のコンセプトを貫いてきたので、初めて”人間”になれて、ナチュラルメイクで素の私たちを見せられたことが新鮮でした。それまではピンクや緑などのウィッグを被って撮影していたから、地毛での撮影も「Physics」が初めてだったんです。

de_hana 私は「Chance 〜switch on〜」のパフォーマンスビデオで纏った、白いふわふわファーの衣装が好きです。Y2Kギャルな雰囲気はもともと好きでしたが、そうした世界観をcosmosyで表現できるのがうれしくて。すごくお気に入りです。

K-POPやJ-POPというジャンルにとらわれていない

─MVやビジュアルではアニメやゲームなど、日本のカルチャーも絶妙なバランスで落とし込まれていますよね。cosmosyは海外での活動も多いですが、そうした部分への反響はどう感じていますか?

a'mei アメリカには日本のアニメが好きな方がとても多いので、いつも熱い反響を感じますね。LAでファンミーティングを行ったときに「妖怪がすごく好き!」「エルフになった『Lucky=One』が最高だった!」と言ってくださる方がたくさんいました。

kamión 特にエルフのコンセプトはグローバルファンの皆さんからの人気が高くて、「Lucky=One」が一番好きな曲だと言ってくださる方が本当に多いです。

himesha どの国でファンサイン会をしても、私たちのアルバムを手に、足を運んでくださる方がいることに感動しました。SNSのコメントは見ていたけど、「本当に世界中に私たちのファンがいるんだ」と実感できて。LAでは私がMVで被っていた帽子を真似て手作りしてきてくださった方がいて、本当にうれしかったです。

kamión キラキラな装飾も1つひとつ手作業で付けられていて、すごく再現度が高かったよね。

de_hana 私はLAで出演した『Anime Expo 2026』が忘れられません。登場した瞬間から、それまで聞いたことのないほど大きな歓声を浴びて……パフォーマンスしていて本当に楽しかった。やっぱり私はステージでパフォーマンスしている瞬間が一番好きです。

kamión その国の言葉で呼びかけるなど、お客さんを盛り上げることをいつも意識しているので、観客の皆さんが応えてくださると喜びを感じます。

─cosmosyは英語、韓国語、日本語を交えた歌詞を歌いますし、いろいろな国を訪れるたびにその国の言葉を覚える必要がありますよね。

kamión はい。訪れる国の言葉を話したらファンの方も喜んでくれると思いますし、しっかりコミュニケーションを取りたいので、移動中の飛行機でも「何を話そうかな?」と考えて、ずっと言語の勉強をしています。

de_hana 英語は定期的にレッスンを受けていて、意味やニュアンスがわからないときは先生にしっかりと聞き、理解して歌うように心がけています。

kamión その言語への敬意を持って、できるだけ正しい発音で歌いたいので、レコーディングでも発音を一番意識しています。アメリカでインタビューを受ける機会も増えて、英語も少しずつ自然に話せるようになってきました。私は逆に、最近日本語が怪しくなっています(笑)。

a'mei 確かに(笑)。韓国には2年半以上住んでいるのですが、4人の日常会話では、日本語と韓国語を混ぜた、いわゆる”ハンボノ”を使うことが多いです。その時々でしっくりくる表現を自然に選んでいる感じですね。デビューしてからは帰国する機会が数回しかなかったのですが、日本デビューをきっかけに日本に来る機会が増えてうれしいです。これからは日本での活動も増やしていきたいですね。

himesha メンバーそれぞれの故郷でライブをしたい! 東京、名古屋、大阪、奈良を回りたいですね。

de_hana 奈良も入れてくれてありがとう(笑)。日本で単独公演ができるなら、日本語の曲を歌ったり踊ったりしてみたいです。cosmosyは作品ごとにコンセプトが全然違うので、演出もそれに合わせて変えたいです。エルフのときはキラキラした真っ白な世界観、妖怪は暗い会場に私たちだけがポツンと立っているとか……。実現したら、ドキドキワクワクしてもらえるコンサートにしたいです。

─皆さんは韓国を拠点として、K-POPのメソッドのもとで活動していますが、K-POP文化の魅力をどう捉えていますか?

a'mei うーん。みんなで宿舎に住んでずっと一緒に過ごしているという点は、cosmosyのK-POPらしい部分なのかな?

de_hana ファンの方が持参された小物を一緒に持って撮影するファンサイン会も、K-POP式ですね。メンバーもファンの方も、お互い幸せな気分になれる機会だと感じています。

himesha ファンの皆さんが写真をSNSに載せてくださり、私たちを知ってくださる方がさらに増えることもうれしいです。パフォーマンスディレクターさんやクリエイターさんも韓国の方々なので、K-POPらしいところも多いですが、私たち自身は、K-POPやJ-POPというジャンルにあまりとらわれていなくて。これからもcosmosyだけが表現できる音楽を作っていきたいと思っています。

─cosmosyの音楽を通じて、どのような思いを届けていきたいですか?

kamión 私は小さい頃からアイドルの曲に何度も助けられたので、「今日も1日頑張ろう」と思ってもらえるような楽曲を届けたいです。

de_hana 歌詞の意味がわからなくても、メロディや歌声で楽曲を好きになることもありますよね。そんなふうに、4人それぞれの声の魅力やメロディも含めて好きになっていただきたいです。

a'mei つらい時も楽しい時も、聴いてくださる方と共感し合えるような音楽を作っていきたいです。

himesha cosmosyは恋愛について歌っている曲が多いのですが、恋愛に限らずどんなことに対しても、前向きな気持ちを感じてもらえたらうれしいです。

kamión 曲の中の”誰かを思う気持ち”を、ファンの皆さんへの愛として表現している部分も多いので、そんなふうに受け取ってもらえたらうれしいですね。

Photo by Takuya Maeda

4人で東京ドームに立つことが、一番大きな目標

─日本デビュー曲「Stay Alive」は、ドラマ『親愛なる夫へ〜完璧な妻の嘘〜』の主題歌として書き下ろされた楽曲です。

a'mei 日本で活動したいという思いをずっと持っていたので、最初は信じられなかったのですが、とてもうれしかったです。「Stay Alive」のデモを聴いて、私の好きなミステリアスな世界観の曲だと感じました。

himesha 3月にリリースした2nd EP『~ of the world ~』では明るい曲が多かったので、低音のダークなムードが新鮮でした。「かっこいい作品になりそう」と思いましたね。

─特に気に入っているパートや、新たに挑戦したパートは?

de_hana 「笑いながら語れたら」のパートは、恋愛の後悔を描いていることがスッと伝わってきて、とても好きです。あと、私はこの曲で初めてラップに挑戦したのですが、『日プ』の頃からファンの方々が私にラップをやってほしいと言ってくださっていたので、恩返しができたような気持ちになりましたね。

kamión 普段の私は柔らかく優しい声で歌うのですが、今回はガラリと変えて、少し色気のある声を使いました。〈In your love, in my love〉のパートは、感情を込めて歌ったらすごく褒めていただいて、一発OKでした!

himesha kamiónの低音は珍しいので、ぜひ注目してほしいです! 私は最後の〈If we fall暗闇を這って〉から一気に雰囲気が変わり、盛り上がっていく流れが好きです。

a'mei 私は自分のラップパートの〈閉じ込めるだけが愛じゃない 解き放つことも愛じゃない?〉が好き。ドラマで描かれる”狂愛”はもちろん、人間関係の深さや美しさも込められていて、考えさせられる歌詞です。

─今後、日本でリリースしてみたい楽曲は?

himesha 日本には四季に合わせた楽曲がたくさんあるので、クリスマスやハロウィンなど、季節感のある曲に挑戦してみたいですね。

kamión 私はコンサートの最後を飾れるような、感動的なバラードを届けたいです。

─将来「cosmosyってこんなグループだよね」と言われるとしたら、どんな言葉で表現されたいですか?今後の夢も教えてください。

kamión やっぱり”唯一無二”という言葉がふさわしい存在になりたいです。cosmosyにしか作れない世界観を持っていると思っていただけるように、頑張りたいですね。

himesha 私の夢は、cosmosyの楽曲でグラミー賞を受賞することです。

a'mei 私は大きなステージでの単独ライブを実現させたいです。

kamión 一番大きな目標は、4人で東京ドームに立つことです!

de_hana 私はワールドツアー。世界中を回れるグループになりたいです!

Photo by Takuya Maeda

「Stay Alive」

cosmosy

配信中

https://cosmosy.sng.to/stay-alive