
2026年7月初旬、ランボルギーニ・ジャパンは熊本・天草で「Lamborghini Summer Days 2026」を開催した。「REVUELTO」、「TEMERARIO」、「URUS」という現行ラインアップのすべてがハイブリッド化し新世代モデルへと切り替わったいま、これまでランボルギーニに興味はあるが触れたことがない、乗ったことがないという、新たな潜在顧客との接点を生み出そうと企画されたものだ。
ランボルギーニといえばこれまで「Lamborghini Day Japan」をはじめとするオーナー向けのイベントを積極的に行ってきたが、今回はウェブサイトやSNSなどを通じてイベントの告知が行われ、厳正なる抽選の結果、天草での1泊2日の旅に45組90名が招待された。
イベント当日、参加者は日本各地から熊本空港に集合。まず空港施設内にあるミーティングルームでブリーフィングを受けた。若い参加者やパートナー連れも多くみられ、なごやかな雰囲気が漂う。
今回の旅の目的地は熊本空港から約1時間半のドライブのさきにある、島全域が雲仙天草国立公園に指定されている樋合島に佇む「TAYUTA」。全12室すべてが一棟貸しのプライベートヴィラで、どの部屋からも海と天草諸島を一望できるラグジュアリーリゾートホテルだ。ランボルギーニ・ジャパンはこのイベントのためにここを4日間貸し切りにしたというから気合のほどがうかがい知れる。
出発地点である熊本空港の駐車場には、色鮮やかな「REVUELTO」、「TEMERARIO」、「URUS」の各モデルが4台ずつ、計12台が整然と並んでいた。モデルごとに3つのグループにわかれコンボイを組んで試乗がスタートする。
各車にはインストラクターが同乗してくれるため操作に不慣れであっても問題はない。電動走行による静けさとV8やV12といったマルチシリンダーエンジンによる迫力の両面をもちあわせている最新ランボルギーニの魅力を堪能することができる。
1時間ほどのドライブで中継地点である宇土住吉海岸公園にある「OKAGESAMA MOBA」に到着する。ここは珍しい海藻のセレクトショップで、そばには海へと続く道として有名な「長部田海床路」がある。また『ONE PIECE』の作者である尾田栄一郎氏が熊本県の出身であることから、2016年の熊本地震からの復興プロジェクトとして県内各地に麦わらの一味の銅像10体を設置しており、そのひとつである「ジンベエ像」がここにある。ファンにとってはまさに聖地巡礼である。
ここでいったん休憩をはさみモデルの乗り換えを行う。翌日の復路でも2モデルに試乗することができるため、参加者全員が最新の3モデルすべてを体感することができる内容となっている。
後半は50分ほどのドライブで「TAYUTA」に到着する。まだまだ走り足りないという参加者の声もあり、追加の試乗やプロドライバーの助手席体験といった時間も用意されていた。その後は全室に備わる源泉かけ流しの天然温泉で長距離ドライブの緊張を解きほぐす。
イタリアの流儀に倣い夕食前にはアペリティーボの時間が設けられていた。参加者の皆さんが初対面にも関わらず自然と輪になって話している姿に驚いた。まさにランボルギーニ・ジャパンの企画意図どおりの潜在顧客が集っているようだった。
東京から駆けつけたランボルギーニ・ジャパンのパオロ・サルトーリCEOが「ランボルギーニのエモーショナルな走りと美しいデザイン、そしてこの素晴らしい天草でのステイをお楽しみにください。ランボルギーニファミリーへようこそ」と挨拶ののちディナータイムが始まった。
ディナーは、このイベントのために用意された特別メニュー。伊勢海老、ウニ、クエ、黒鮑などの海の幸をはじめ、黒牛や野菜、果物、オリーブオイルに至るまですべてが天草産という絶品の料理に舌鼓をうった。また朝食も野菜の新鮮さ、味わったことのない天草産ひじきの歯ごたえにちょっとした感動を覚えた。
朝食後、数人の参加者に声をかけてみたが、いい意味で従来のランボルギーニのイメージが覆ったと話していた。深夜早朝の住宅街でも無音でスタートできること、それでいて高速道路などではV8やV12といった内燃エンジンの気持ちよさを感じられることは、新世代スーパーカーとして重要なポイントといえそうだ。
話を聞くなかで、これなら実際にショッピングリストに挙げてもいいという声も聞かれた。”ランボルギーニのある生活”は、決して他人事ではない。次回のイベントがあれば、あなたもぜひ。
文:藤野太一 写真:アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパン
Words: Taichi FUJINO Photography: Automobili Lamborghini Japan